ザ・クアトロ

クアトロの父のたわごと

10年目のクアトロ~ウニのクリームソースの食べ方

2015年03月31日 | パスタの話

クアトロ9周年記念クアトロ・クーポン第四弾“ウニのクリームソース”半額も今日まで。
今週も、たくさんのお客様にこのパスタを味わっていただいた。
そのウニのクリームソースの標準的な食べ方を観察してみたクアトロの父だ。
クアトロの「ウニのクリームソース」を食べるには、それなりの準備がなされている。
まず、充分な睡眠をとる。
リングィネの茹で時間は長いので、待たされているうちに寝てはならない。
血圧の高い人や通風の人は、事前に薬を服用しておく。
期待が高すぎて血圧が上がる危険がある。
通風の人もウニはプリン体のかたまりのようなもので危険である。
さらに、香水や臭いのきつい整髪料は控え、花粉症の人もしっかりとした対処をしている。
せっかくのウニの香りが楽しめないことになるからだろう。
香水は本人はともかく、周りの人に迷惑をかける恐れもある。
万全を期してウニのクリームソースに臨むお客様たち。
やがて、期待のウニがじらされながら運ばれてくる。
まずは、その彩りを堪能する。
ウニ色に染められたパスタには柏産のカブやパプリカがイタリアの国旗のように赤・白・緑と飾っている。
次に、花粉対策などを施した鼻でウニの香りを堪能する。
いよいよ、ウニのパスタをフォークに絡め口に運ぶ。
楕円形のパスタ・リングィネのモチモチ感を感じると次々とウニの持つ濃厚な旨味が襲いかかる。
どのお客様も何度もフォークを持つ手を止めながら、五感でウニの旨味の余韻を確認する。
いつしか、お皿にはわずかなクリームソースだけが残る。
別れを惜しみつつ、また来年を楽しみにするかのように、遠くを見つめるお客様たちだ。

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旬の味覚~初カツオ

2015年03月30日 | 魚の話

カツオやマグロはきれいな流線型をしている。
背びれ、腹びれも胴体に格納され、弾丸のように海の中を高速で突き進む。
何千キロという旅は、休むことを許されない。
泳ぎながら、餌を得る。
眠ることさえ知らないのだろうか。
クアトロの父もカツオのように、何かに追い立てられるように忙しく人生をおくっているような気がする。
特にこの3月の9周年企画は盛況で、カツオ状態のクアトロの父だ。
カツオくんとクアトロの父は同類相哀れむといった感がある。
春になると若いカツオが日本にやってくる。
春を告げる初カツオは、女房を質に入れても食べろというほどに愛されてきた。
そして宮城産の初カツオが今日クアトロに入荷した。
もうしっかりと脂の乗った初カツオだ。
若くて筋肉質ながら、程よく脂の乗っている初カツオ。
クアトロのチャールズ・スミス・ワインズ特集の飲み比べわ使って初カツオに合うワインを探ってみよう。
初老カツオのクアトロの父のおすすめだ。

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新着予定チーズ~パルミ16

2015年03月29日 | チーズの話

あなたは、秘密を守れるだろうか。
守れないようだったら、このブログを読み続けないようにして欲しい。
それは、パルミの宝石の話だ。
クアトロには、おおよそ半年ごとにゴンドラ型のパルミジャーノが新しくなる。
この新しいパルミジャーノの真ん中の部分はあらかじめ掘り出され、おつまみとして食べる。
その真ん中の部分は、しっとりとして香りも良く特別に美味しい。
クアトロではいつしかパルミの宝石と呼んでいる。
その新着パルミ16が、4月6日に入荷予定だ。
しかし、そのパルミの宝石も数に限りがある。
あなただけに、こっそりとこのことを教えよう。

※パルミ16とは、クアトロ開店以来16代目のパルミのことである。

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新着チーズ~ペライユ

2015年03月28日 | チーズの話

クアトロの父が高校生の時は、映画通を気取っていた。
クラスの女の子数人がクアトロの父に映画に連れてってと云う。
そこで「誰が為に鐘は鳴る」のリバイバル上映へと出かけた。
クアトロの父はイングリット・バーグマンが大好きで、内容よりもこのバーグマンに惹かれていた。
映画通をきどっていた父は、一生懸命映画の解説を学友にした記憶がある。
しかし、「たがために」と読めずに「だれがために」と読むのかと思っていて、早速にクアトロの父の知識の薄さがばれてしまい、女の子たちの尊敬は得られなかった。
それはともかく、この映画は第二次大戦の引き金になるスペイン内乱でのゲリラ戦を舞台にした悲しい恋の物語。
その山岳地帯はピレネー山脈なのだろうか。
映画の中にも羊が出てきた気がするのだが、この地帯は羊乳のチーズが有名。
ピレネー山脈付近のスペインから南フランスのラングドックそして、コルシカ島あたりまでは羊乳チーズが美味しい。
羊乳を青カビ熟成させた「ロックフォール」はあまりにも有名。
そのロックフォールの副産物的なチーズに「ペライユ」というチーズがある。
羊乳をフレッシュな作り方をしたチーズだ。
あまり日持ちはしない。
羊は冬から春に子供を産み、ミルクはこの時期にしか得られない。
フレッシュな「ペライユ」が食べられる時期になると春が訪れるのである。
春を知らせるような優しい味わいのチーズである。
クアトロにもこのペライユが届きました。
クアトロの父の青春の思い出を呼び覚ますペライユをいかがですか。

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新着チーズ~ブリヤ・サヴァラン・アフィネ・ア・ラ・トリュフ

2015年03月27日 | チーズの話

「おはよう、フェルプス君。
クアトロ・スタジオーネの特上ウニのペペロンチーニの味はいかがだったろう。
当局は、この件に対しての報告を心待ちにしている。
さて、今回さらにクアトロに疑惑が持ち上がっている。
クアトロには、密かに“ブリヤ・サヴァラン・アフィネ”と云うグルメ向けチーズが運び込まれている。
ブリヤ・サヴァランは、美食家の名前を付けたチーズとして有名だが、クアトロに運び込まれたこのチーズには、さらにトリュフが練り込まれていると云う情報がある。
そこで今回の君の任務だがクアトロのブリヤ・サヴァランの実態を明らかにし、世に知らしめることである。
例によって、君、もしくは君のメンバーがこのチーズの虜になっても、当局は一切関知しないからそのつもりで」
「成功を祈る」
「尚、このブログは自動的に消滅することはない」

フェルプス君は、特上ウニのペペロンチーニの絶品な美味しさを世に知らしめる様子もない。
今回、ブリヤ・サヴァラン・アフィネ・ア・ラ・トリュフの調査を命じた当局だが、どうやらフェルプス君は美味しい物を自分だけの情報とする裏切り者と見ている。
フェルプス君の調査を待たずに、このチーズをクアトロで食べよう。

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