ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ナタリー・ポートマン

2011年06月03日 | レッスンメモ
話題の映画「ブラックスワン」を観に行ってきました。映画を観るのは大好きなのですが、ツタヤでDVDを借りて家で観ることの方が圧倒的に多くて、映画館に出かけるのは本当に久しぶりでした。今回、この映画をわざわざ映画館まで出かけて観る気になったのは、主役がナタリー・ポートマンだったからです。以前、ポートマンとジャン・レノが共演した映画「レオン」をDVDで観て、とても印象に残っていたのです。

「レオン」で素晴らしい演技を見せてくれた当時のナタリー・ポートマンは13歳。大人と子供の間のほんとに微妙な年頃の少女の役を見事に演じていました。その後どんな活躍をしていたのか実はまったく知らないのですが、「ブラックスワン」の主役が彼女だと知って、これは是非観なければと思い立ちました。彼女は1981年生まれということですから今年30歳になるんです。

「ブラックスワン」は、厳しい競争を勝ち抜いてプリマドンナの座を勝ち取ったバレリーナのお話です。真面目で素直で繊細な性格の主人公ニーナ。けれど彼女にとって、その大役のプレッシャーは並大抵のものではなく、少しずつ重圧に耐えきれなくなって、ついに自らの精神が崩壊していく・・・、そんなプロセスを鬼気迫る克明な描写で追った心理ドラマです。主役のポートマンが演じる白鳥と黒鳥のコントラスト、その変身ぶりには驚かされました。

それにしても「レオン」のポートマンと「ブラックスワン」のポートマン、私はやはり何か通じるものを感じました。一途に思いつめる真面目さと、苦難に立ち向かう精神力のあやういバランスとでもいうのでしょうか。あくまで役柄とはいえ、どちらの映画も彼女自身の一面を表しているのだと思います。彼女、ハーヴァード大学出身の才媛で、厳格なベジタリアンなんだそうです。お仕事も私生活もきっとすごい頑張り屋さんなんだと思います。

この映画は彼女にアカデミー主演女優賞をもたらすとともに、共演した男性と結婚し間もなくママになる予定だということなので、彼女にとって、そのキャリアの中でも特別な作品になったことでしょう。13歳のポートマン、そして30歳のポートマン、どちらも素晴らしかったです。次は、彼女が50歳になったとき、また、どんな演技をみせてくれるか、とても楽しみです。

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コメント
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