ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

コンクール

2011年06月20日 | レッスンメモ
梅雨入りと同時に、コンクールがあちこちで開催されています。私もいくつかの会場に足を運んでいます。いつでもそうですけれど、結果は悲喜こもごも。日頃の練習の成果を思い通りに出せた子、出せなかった子・・・。「先生」という立場から見ると、コンクールというのはそういうものだと、もう分り切っているのですが、当事者の生徒にしてみればそうは行きません。これをきっかけに益々やる気を出して、専門の道に進む生徒。これでがっかりしてもうやめてしまう生徒。ある意味その生徒の人生におけるピアノとの付き合い方が、これで決まってしまうみたいなことすらある、大きなイベントなのです。

私がコンクールについていつも思うことは次の通りです。

①「出場することには意義がある」
コンクールに出場する、という明確な区切りと目標をもって練習に取り組むと、そうでない場合に比べて確実に上達が早くなります。より真剣に練習しようとモチベーションが高まるからです。

②「実力とは実力を出せること」
スポーツでも受験勉強でもこれは同じです。普段どんなによく出来ていてもイザというときにその持てる力を出し切れるかどうか、コンクールはこの訓練に役立ちます。

③「結果よりも結果をどう受けとめるかが大事」
コンクールには上があります。各地区⇒県⇒地域ブロック⇒全国⇒世界・・・、上をみればキリがありません。ずっとすべてのレベルで優勝し続けるということは、まず無理です。どこかでみんな折り合いをつけるのです。さあ、どこで折り合いをつけるのか、それを決めるのは自分自身です。この点、私の経験から言えば、高望みをしてる生徒よりは、諦めるのが早過ぎる生徒の方が多いように思います。

④「結果を出すには共同作業」
これは生徒の年齢や個性にもよりますが、コンクールに臨む時は本人と先生そして親御さんの御協力が必要となります。ご協力と過干渉は違います。しかし、無関心は、よくありません。ピアノを習ったことのない音符を読めないご両親でも、関心を持って、楽しみに子供のピアノのサポートをすることが大切だと思っています。

さて、こんな大きな意味を持つコンクールですから、私自身ももっと磨いて、生徒を導いていかなければと思いを新たにしています。

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