ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

音符カード

2011年05月17日 | レッスンメモ
ピアノ上達のために「譜読み」の訓練は欠かせません。「譜読み」とは文字通り「楽譜を読む」ことです。外国語で書かれた本を読むことを想像していただくと分り易いかも知れません。初心者が最初に学ばなければならないのは、アルファベット(英語の場合)です。これに対応するのが楽譜の場合、五線譜に書かれた一つ一つの音符です。ドの音とか、ファの音とかを五線譜の上に一つだけ描いた音符カードというものがあって、それを使って練習します。これはたくさんの教室で使われていると思います。

その音符カード、次から次へと一枚づつ生徒に見せて素早く答えさせる訓練をします。その時間を計って自分の記録を意識させるようにすると、みんな燃えてきます。先日、お互いのレッスンを聴き合う3人グループが教室に来たとき、3人一緒に力を合わせて、タイムを伸ばすゲームをしました。みんなすごいやる気になりました。

こうやって少しでも音符を速読出来るようになって、それが出来たら次はピアノでその音をポンポン出しながら読んでいきます。時々、ドはドでも鍵盤の場所がきちんと把握出来てない生徒がいます。そこまで、きっちりとらえて進まないと次の訓練にいけません。

そして次は重音をやって、その次は面倒で複雑な曲の1段だけを読ませる方法。さらに次は・・・、といろんな訓練をしていきます。

早くから譜読みの基礎を身につけることはとても大事です。ただし、アルファベットと文法だけを身につけても英語の文章をスラスラ読めるようになるわけではないのと同様、譜読みだけやってもピアノが上手に弾けるようになるわけではありません。本当にピアノを弾くということはそこから先です。ともすれば退屈で面倒になりがちな譜読みの訓練ですが、なるべく早くそこを卒業して、何百年も前に天才的音楽家たちが心血注いで書き上げた楽譜から、何を読み取り、そしてそれをどう自分なりに表現するか、音楽そのものの理解へ向けて伸びて行って欲しいと思います。

火曜日は、たくさんの生徒が来てくれる日。お互い、楽しくそして真剣にレッスンしましょう。

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