ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

指先から真珠が・・・

2011年05月25日 | レッスンメモ
先日、アルゲリッチのコンサートの時に、彼女の演奏を聴いていて、「音が立ってる」と思いました。「音が立っている」というのは、一つ一つの音が独立して輝いていて、べたっとしていないということです。乾いた音と言う意味ではありません。コロコロと真珠の玉が転がるように、音が丸くなったままで、一粒ずつ、きちんと形が整ったままたくさん連なって転がっているという感じです。これを「粒立ちがいい」ともいいます。

アルゲリッチの指先からは、真珠のネックレスの糸が切れてぽろぽろっと真珠が転がり出てくるような感じで音が出てきます。ああ、あんな音、私も自由に出したいなあとつくづく思いました。

日々、音そのものをよく聴いて、どんなふうにしたら粒立ちがよくなるのか考えています。まずは、その粒立ちのよい音を聴くこと。これは、なかなか聴けないので、やはり、多くのアーティストのピアノ演奏を聴いて耳を鍛え、まずはこれが粒立ちのいい音だと認識することが出来るようになることが先です。

たくさん、聴く、練習する、読む、調べる・・・・やることたくさんありますね。

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コメント (4)
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