ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ベアータ・ビリンスカさん

2007年04月01日 | レッスンメモ
先日、佐賀県鹿島市で行われた、ベアータ・ビリンスカさんの公開レッスンのコーディネイトと通訳の仕事をさせていただきました。

彼女は、ポーランド出身のピアニストで、シマノフスキー音楽院で、ヤシンスキーに師事し、多数の国際コンクールでの入賞経験を経て、2003年、カーネギーホールでのデビューコンサートを成功させました。今回初来日して日本の各地でコンサートツアーを行っています。


ベアータ・ビリンスカ


公開レッスンで示した、彼女のショパンの解釈には全部納得できましたし、丁寧かつ意欲的に、生徒を指導する態度に、とても好感がもてました。

その夜は、ベアータのオール・ショパンのコンサート。これも、本当に精力的で見事な演奏でした。何しろコンサートのテンポ(曲のテンポではなく)が早い!次から次に、曲が移り、そのたびに丁寧に立ってお辞儀をしているのに、座ったらすぐ次の曲を始め、また次へ・・・。
だから、コンサートの流れが全体として、スムーズで、かつパワフルな感じでした。

でも、なんといっても彼女の人柄がいいのです。ランチの時に、ポーランドで彼女の帰りを待つ生後13ヶ月の愛娘の話になって、同じ母親ピアニストとして意気投合しました。ちっとも、気取らずしかも、まわりのみんなに気配りできる人で、本当にいい人。

ランチの後、懇切丁寧な公開レッスンをして、その3時間後には、コンサートをこなし、その後の打ち上げでも元気、元気!日本酒をウォッカ飲み(一気にぐいっとのむ)でぐいぐい杯を重ねるので、もう少し日本的な飲み方を教えてみたのですが、「I'm Polish. It's OK!」と言って気にする風でもなく、大いに盛り上がりました。私も、お酒は大好きですが、彼女には負けました。

しかし、ショパンの曲の話をしていると、どこが難しいやら、弾けないやらと、まるで私と変わらない悩みで、(もちろんレヴェルはちがいます)どこまでやっても、終わることのない深い勉強が必要なんだと思いました。でも、本当に楽しいお酒でした。

また、彼女と会いたいと思います。
コメント (4)
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