ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ブルグミュラー

2007年04月13日 | レッスンメモ
ブルグミュラー25のやさしい練習曲という、教則本があります。
これは、だいたい初級者で少し弾けるようになってきたかな?というくらいの生徒を対象に作曲されたものです。
やさしい練習曲のやさしいという意味は、もちろん「easy」という意味なのですが、私には「優しい」練習曲ともとれます。

ひとつひとつ、初級でも弾き易いようにつくられていて、譜読みもそんなにたいへんではありません。曲の長さも短くて、とっつきやすい曲ばかりです。

そして、なんといっても音楽的にとても、素敵です。全曲、ブルグミュラーの優しい人柄とロマンティックな雰囲気があって、表現の勉強の基礎にもなります。本気で弾くと、練習曲ではないくらい輝いてきます。

ピアノを弾く、どのレヴェルの方にでも、お勧めの一品です。気軽に弾けるので、初心者より以上の方は、何回か弾くだけで仕上がる手軽さも便利です。

基本的に、表現するために私たちは、ピアノを弾いていますが、大曲になればなるほど、譜読みやただその音を正確にあるいは速く弾くこと(これも、もちろん重要かつ必要)のみにとらわれ、それができたらそれが仕上がりと勘違いをしがちです。それができてから、本当のピアノを弾く、あるいはピアノで歌い表現するということですよね。

でも、大曲は必要最低条件である、譜読みと正確に弾くということに膨大な時間と練習量を要してしまいます。それで、もうピアノや~めたということになるのかもしれません。小さな曲にも、たくさんいいものがつまっています。ゴージャスなバラも好きですが、道に生えてる草にも素朴なかわいい花が咲いていて、それはそれで、清楚で素敵です。

コメント
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