ピアノの音色 (愛野由美子のブログです)

クラシックピアノのレッスンと演奏活動を行っています。ちょっとした息抜きにどうぞお立ち寄り下さいませ。

ピアノは高い買い物。でも・・・

2014年04月06日 | レッスンメモ
誰だってピアノを買ってもらってお家にピアノが来る日はワクワクします。家族中でピアノが来たことを喜んで、そのピアノを大切に思い、本当に大切にして弾いていく。ピアノは音を鳴らしてもらうことを喜ぶのだから、できるだけたくさん鳴らしてあげる。それがピアノを大切にするということ。

このピアノがその人の、あるいは、一家の宝であればある程、ピアノは喜ぶ。そんな風にピアノを扱ってくれる子が伸びるなあと感じています。ピアノは決して安い買い物ではありません。生徒もそれなりの年齢であれば、保護者の方がどのような思いでそのピアノを買ってくれたか、そのことを理解できるはずです。それでもよく考えてみると、使いようによってはピアノはリーズナブルな買い物です。私がスタインウェイを買ってもらったとき、実は夫は新しい車を買いたがっていたのです。そこでその時に私が使った殺し文句がこれです。

「車は10年も使えばポンコツで駄目になるけど、ピアノは大事に使ってメインテナンスすれば50年は全然大丈夫。買うなら絶対こっちの方が得!!」

こうして首尾よくスタインウェイを手に入れたわけですが、16年目の今ももちろんバリバリ働いてくれています。私はこの調子で死ぬまで愛用するつもりですから、まあ、ほんとに安い買い物だったと思います。新しいピアノを迎えた皆さんも、是非、そのピアノと仲良くなって息の長いおつきあいをしてほしいですね。途中でピアノをやめると、ほこりをかぶったままの家具(?)になってしまいます。こんなに高価でしかも邪魔なだけの家具はないので、そうならないようにくれぐれも気をつけてください。

今年は特に消費税の増税前にピアノを買っておこうというご家庭が多かったようで、楽器屋さんも大忙しだったようです。私も教室用に新しいピアノ椅子を一台ネットで駆け込み購入しましたが、売り切れのショップが何件かありました。ギリギリで何とか買えてよかったです。そんなわけで今年は特に年度の変わり目に新しいピアノをお迎えしたご家庭が例年以上に多かったのではないかと思います。新しいピアノが「高い買い物」になるか、「安い買い物」になるか、それはこれから先の、持ち主の使い方次第です。

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