日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

写真家・飯田鉄さんのトーク「街並み、都市空間、建築物」

2014-06-20 18:41:08 | 写真

JIA(日本建築家協会)のアーキテクツ・ガーデンというイベントで、写真家飯田鉄さんをお招きし、写真を見せていただきながら話をお聞きすることになった。(6月26日木曜日,JIA建築家会館にて)

飯田さんは、朝日カメラ、カメラ毎日などの写真誌に登場、クラッシクカメラ談議で知られているが、様々なテーマによる写真展を開催して問題提起をしている。そして、写真を愛好する方々とグループをつくり一緒にまちを歩いて写真を撮り、その人達の発表する場をつくり出してきた。
同時に武蔵野美術大学で学生を指導し、大山裕氏や美術・写真評論家家大日向欣一氏、と「写真の内側・外側研究会」を結成して、写真論を展開している論客でもある。

嘗て僕は、オリンパスペンなどのハーフサイズカメラを持って街歩きをしたことがあった。大宮さんという女性が中心となった「三軒茶屋写真倶楽部」である。共に歩いて僕たちを触発したのが飯田さんだった。いつの間にかこの会は自然消滅したようなことになったが、そこで参加したメンバーの街を見る視点の違いに興味をもったことを思いだした。消滅したのは、社会が(カメラが)デジタルへ移行していったからかもしれない。写真を撮る行為は、社会と時代の変遷を身近に感じ取ることにもなるのだ。

飯田さんには「レンズ汎神論」、「使うライカレンズ」そして「街区の眺め」などの著作があるが、僕は汎神論という「神」という一文字を使うところに飯田さんらしさを感じ、街区の眺めでの作品群を見ると、飯田さんの写真家としての対象物との独特の距離感に魅かれることを不思議に思う。つまり僕の見る距離感との違い、写真を撮る僕とのスタンスの違いが興味深いということになる。

それはおそらく、写真を考えることだけではなく、都市や、村落、建築という対象物だけではなく、人が生きていくことについての距離感の違いという事ではないかとも思ったりする。26日には、そんなこのとやり取りもしてみたい。

当日、8ミリのムービーを短時間だが見せてもらえるという。それも興味深い。
このトークの後半では、飯田さんを囲み、会場の方々と一緒に写真を題材にしながら語り合いたいものだ。



最新の画像もっと見る

コメントを投稿