日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

冊子を読み解いていく此の秋の一時:俳句とムンク

2018-10-28 17:15:41 | 日々・音楽・BOOK

晴天に恵まれた此の秋の一時、ふと思い立って本厚木に赴いた。駅前のササヤカな広場では、二人の若者が歌っている。ちょっと立ち止まって聴いてみた。フォークといってもいいのだろうか!観衆はパラパラだが嫌味のないその風情・唄い振りにホッとする.

書店`有隣堂`で手に入れたのは、ルーベンスとムンクを特集した`芸術新潮`11月号と、角川の「俳句」11月号。さて、ルーベンスについては`溢れる自信で描いた男`、ムンクは、`底知れぬ不安を描いた男`とのサブタイトルが添えてある。僕はどちらかというと「ムンク」に興味があってどういう捉え方をしているのか!と、好奇心が刺激されているのだが、さて!

 此の2書、土・日の休日、我が家で冊子とは言え頁をめっくて眼を凝らし、その画像に眼をやって一文を読んではフッと考え込んだり、更にパラパラと頁をめくったりたりしていてちっとも前に進まない。まあ、時にはゴルフの優勝争を放映しているテレビにちらほら眼をやるものだから、どうしようもないなあ!と、密かに溜息をつく。

 「芸術新潮」は何年(何十年!)もの間読み続けたものだが、昨今興味深い特集号しか取得していない。今号はその特集(ルーベンス&ムンク)に興味真摯、そして角川の冊子「俳句」。高校時代に文学部の部長をやって、文化祭の実行委員長をやったりした我を思いが噴出したのだろうか?などと思いながらの起稿となった。

 そして芸術新潮のページをめくり、`俺は、ルーベンス派ではなく、ムンク派だなあ!と想ったものだ。此の冊子の一文、・・・鮮烈な印象を残す 《叫び》 の一言に、瞑目。

 


秋の此のところ・吾の!

2018-10-23 14:47:08 | 生きること

この秋の早朝、小田急線で伊勢原に行き、東海大学病院行きのバスに乗ってすっかり馴染となった病院の、循環器内科の診察を受けた。

心臓の超音波、心電図検査などを受け、UCG(心臓超音波)結果を担当医の診断を拝聴、過去のデータを検索して戴きながら特段の疾患はないが!とのこと、ホッとしたが、でも!と思い、先生と相談して1年先の予約をして戴いた。時を経る、とどのつまり歳を取ること、先が見えないとの我が想いあり!

検査の折、この検査室に来たことがある、と思い出し、なんとなく溜息が出た。この一文は、辿りついた新宿の我が事務所で起稿。さてこれから書き綴っている「建築家模様第72編」の原稿に取り組む。

 <写真:東海大学病院から観る薄曇りの大山>


ロマンスカーでの一齣

2018-10-17 18:14:04 | 添景・点々

何時の頃からか定かではないが、朝の通勤に小田急ロマンスカーに乗ることになった。厚木駅から町田までは各駅停車にのり、町田で降りてロマンスカーを待つ。

時間の関係もあって僕の前には数名しかいないが、僕の後ろに二十数名、多いときは30名ほど並ぶこともある。チケットはほぼ前日、時には二、三日先のチケットも取得したりしておく。車両も座席もバラバラ、なるべく窓際をとって移りゆく町や山地の光景を見て取るのが得も言われぬ楽しさだ、が、日の当たる席の大半の人は、幕を下ろして眠り始める。

掲載する写真は、今朝のほぼ初めての最先端車両からの光景、一味違って楽しい一時を過ごすことになった。

後方へ飛んでいく!光景に、なんとなく小さな旅をしているような気がしてきた。


食卓のあかり

2018-10-09 17:07:08 | 添景・点々

秋の自宅の食卓、夏が去り、秋になっても冬を迎えても特段の事はなく、此の食卓の灯りは何時もただ光を灯すだけ。

長いお付き合いになったがこれがあるので夕食がうまく、なんとなくこの自邸の食卓、風情とい言う一言を感じる。ただそれだけを書いて置きたくなった。

起稿しているのは新宿の事務所、ほんの3センチほどあけた窓から、烏がクァア・クワアと叫んでいる鳴き声が聞こえてくる。秋の夕方の一羽(一話!)。


この日の一齣

2018-10-06 13:10:03 | 日々・音楽・BOOK

薄蒼い空にゆったりと流れていく淡い雲を見遣る秋の日差しに満ちた部屋で、TVで放映されているヤンキースとレッドソックスによる`アリーグ地区シリーズ第1戦に眼を向ける。ベンチでの田中投手の姿が瞬時放映されたが、明日先発するとのことだ。

リードされていたヤンキースが追い込んで一点差に持ち込み会場が沸いたもののそのまま試合終了。チャンネルを代えると、ナリーグのフレーブスとドジャースが戦っている。

さてさて、4階の窓からやや下方に見える小田急線の高架鉄道では、ひっきりなしに車両が行き交っている。世の中は動いている、と瞬時我が胸に叩き込む。

こうやって、少しづつ時が経ていくのだとふと考えたが、これから`建築ジャーナル誌`に連載している`建築家模様`の起稿に取り組むことにする。

ところで我が妻君は、朝から洗濯や部屋の掃除で動き回っている。何時もの事だが一瞬目を閉じてしまう。ところで我が娘はいまどこで何をしているのだろうかなどとふと想う。

この秋の詮無い余話である。