日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

新潟での荒木経惟 往生写集―愛の旅

2014-09-07 21:53:13 | 写真

旧曾津八一記念館の見学会(会館内の一日だけの公開)が行われた。見ておいて欲しいと「新潟まち遺産の会」の大倉宏さんからの要請があり、新潟へは行ったばかりなのでためらったものの、日帰りで新潟に出かけた。
折角の機会なので、前回の訪問で見ることの出来なかった展覧会巡りをする事にした。
新潟駅から歩いたルートは下記の如し!

敦井美術館「楠部彌弌展」→にいがた文化の記憶館「曾津八一記念館・曾津八一の奈良」
万代橋を渡って金比羅さんへ、金比羅通りを覗いてシャッター街になった様子に戸惑う。
そして絵屋「半間道子展」へ→新潟市美術館「荒木経惟 往生写集―愛の旅」「牛腸茂雄<わたし>という他者」を観る。
砂丘館の角を曲がってあいづ通りを海のほうに向かう→旧曾津八一記念館見学→砂丘館に戻り「村の肖像・角田勝之助写真展」。

この夏から秋にかけて『新潟写真の季節』だというパンフレットを絵屋で貰った。
先日の新潟では、「JAZZストリート」という催しが行われていて、あちこちの店で気楽に楽しめるライブが行われていて、新潟文化の一側面を実感したが、この写真展のチラシが、東京のギャラリーなどにも配布されていて、新潟のまちがより身近になる。
2014年9月5日、多分僕にとっていつまでも心に留まる一日となった。

砂丘館で展示されている、1928年に福島県の只見川上流の村に生まれた、角田勝之助という村民が撮り続けている豪雪地帯での、村の人々の姿の素朴な写真群にも魅せられた。
同時に、何度も見てきたアラーキ(荒木経惟)の今回の写真展を見て、荒木がなぜあのような写真を撮り続けているのか、ストンと腑に落ちるものがあった。

妻陽子との新婚旅行「センチメンタルな旅」1971年からのスタート。
死を捉えた「冬の旅」など何度も見てきた写真と、大竹一重という魅力的な女性との赤裸々な様子を捉えた『冬恋い』。ヌードなどポラロイド写真を二つに切って組み合わせた1357枚、そして新潟古町界隈、新宿の素朴なまちの姿を捉えた写真などなど併せ見る。

この荒木の写真達は、ちょっと悲しく、そうでなくては人は生きていけないことを・・・ふと僕の生きることを考えた。
それにしても「往生写真」だと言われると・・・・



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2 コメント

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ほーこく ()
2014-09-10 12:32:53
万代橋、あの広い川を渡る橋を歩くと(一度きりですが:笑)何ともゆったりした気持ちになりますね。
先日は温かいお便りと一緒に長谷川逸子さんの記事ありがとう御座いました。 返信もせず不義理をお詫びします。
長谷川さんの出世作(?)たる湘南台もまだ見学していないので(近いのに:汗)行かねばと思う日々。
ほーこくは、足の件。 恐らく今週末にギプスが外せるのではないかと思います。 少々リハビリしないと歩くのに不自由うしそうですが。
全快したら自分の快気祝いにまた一献ご一緒を(笑)
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一献・いいコトバ (penkou)
2014-09-11 10:29:33
mさん
「ほーこく」拝読。ホッとしました。折を見てぜ快気祝いを!長谷川逸子さんの湘南台は是非!いま今見ても触発されます。にいがてゃ第二の故郷、サッポロも?長崎も?天草下田も?さてさて!
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