窓を小さく開けて眠る。熱帯夜だ。起きてふと目をやると、アルミサッシの引き戸の縦桟に蝉が留まっていた。一瞬季節感が朦朧として何が起きたのかと戸惑った。まだ我が家の周辺では蝉声が聞こえない。ところが事務所に出てくるときの新宿中央公園では、耳が痛くなるほどの「蝉の声」に満ち溢れていて、それにも一瞬戸惑う。昨日もここを通ったのに気が付かなかったのだろうか!あるいは今朝から大挙して、セーノと声をかけて一斉に?まあそんなことはないだろう。
本物の夏がきたのだ。
講談の世界では貼り扇を釈台にポンと叩き、カラスカーと鳴いて夜が明けてと、時間空間を吹っ飛ばすが、一龍齋貞丈先生がTVで、そんなことないのだがと対談の相手を笑わせていた。いや、でも、夜明け、まずカラスが鳴くとしばらくして小鳥連がかまびすしく囀り出すことを何度も体験している。情けないことに尿意を覚えて5時ころに目を覚ましてしまうからだ。ところが一昨夜、3時ころに(夜中だ)カラスの声で目が覚めた。何かが変ではないかとぼんやりと考える。
蝉の声に送られて明日から九州に行く。福岡、長崎、天草の下田だ。懐かしき二人の建築家に会い、古町にある実家に立ち寄って叔母に会い、近くにある存続が気になる長崎市公会堂の様子を見て天草へ。小学生時代の旧友が待っていてくれるのだ。
<写真 本文と関係ないが7月17日に行われた愛知芸大の委員会時に撮らせてもらった、秋の使用開始に向けて準備の進んでいる新音楽棟>
本物の夏がきたのだ。
講談の世界では貼り扇を釈台にポンと叩き、カラスカーと鳴いて夜が明けてと、時間空間を吹っ飛ばすが、一龍齋貞丈先生がTVで、そんなことないのだがと対談の相手を笑わせていた。いや、でも、夜明け、まずカラスが鳴くとしばらくして小鳥連がかまびすしく囀り出すことを何度も体験している。情けないことに尿意を覚えて5時ころに目を覚ましてしまうからだ。ところが一昨夜、3時ころに(夜中だ)カラスの声で目が覚めた。何かが変ではないかとぼんやりと考える。
蝉の声に送られて明日から九州に行く。福岡、長崎、天草の下田だ。懐かしき二人の建築家に会い、古町にある実家に立ち寄って叔母に会い、近くにある存続が気になる長崎市公会堂の様子を見て天草へ。小学生時代の旧友が待っていてくれるのだ。
<写真 本文と関係ないが7月17日に行われた愛知芸大の委員会時に撮らせてもらった、秋の使用開始に向けて準備の進んでいる新音楽棟>