日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

春の終わりに

2017-05-31 16:19:45 | 日々・音楽・BOOK

明日から6月、水無月である。

今日の東京は薄曇り、新宿超高層街の欅並木が緑濃く群れ上がり、風が吹いているので蒸し暑くもないが、早晩梅雨の季を迎えることになる。水無月、古くは`清音`と言ったのだそうで、古人はうまい捉え方をするものだと、その季節感に遥かなその昔に思いを馳せる。いずれにしても「水の月」。忙殺されたこの一週間に目を向ける。 

24日(水)には東海大学病院での定期健診、その夕刻、新宿超高層の食事処で、なんと喜寿になった僕の祝いを妻君の兄貴連と。25,26両日は依頼された築地に関する原稿をとりまとめてバタバタと送付。

27日は土曜日なのにゆっくりと休む間もなく、ご午後からの築地市場でのシンポジウムにパネリストとして参画。その後の懇親会に参加、それはそれで楽しい一時でもあった。

日曜日、夕食をのんびりと一杯やっていたら錦織がやってるよとの細君の一言、そうだったとチャンネルを全仏に、うつらうつらとしながら錦織の勝利にうなずいてベッドへ。さて29日の月曜日、建築ジャーナル誌に掲載している`建築家模様`に起稿したロンドンに在住している建築家南雲さんと校正に関してのやり取りを行い、京王プラザホテルでの、大学時代の同級生連6人との1年振りの会食。老けたのはお互い様と、何となくニンマリとしながらの楽しい一時を味わった。

そして月末、午後2時頃までかかって依頼された原稿に取り込む長崎の、親和銀行大波止支店に関する寄稿のための撮った写真の検索。その後、なんとなく開き直って、上記こんな一文を書き綴った!

―写真:築地場外市場の一齣 2017・5・17 撮影―


桜散る仙台で(3)風に吹かれて

2017-05-20 14:27:22 | 東北考

この風に舞う鯉幟(こいのぼり)の写真を観ながら、ボブディランの´風に吹かれて´を想い起こし音を絞って聴きはじめる。

例年の3.11の跡地巡り、女川の帰りに小岩さんが、つと車を回して立ち寄ってくれた東松島の鯉幟に魅せられた。風に舞うこの先には、新たに構築した津浪よけの堤防があり、のっぱら(野原)のこの鯉幟の手前には、新しい小さな墓地がある。海に向かっている黒御影石の墓碑がこの地を慈しんでいるような気がしてきた。風になびく鯉幟は、此処墓地に留まっている人々(と、この鯉幟を此処へなびかせた人)の想いを受け留めながら風に吹かれているのだろう。

お墓に瞑目することしか出来なかったが、ディランの´風に吹かれて´を届けたいような気がしてくる。

 


桜散る仙台で(2)女川の春の一齣を見ながら!

2017-05-14 09:57:11 | 東北考

女川が(常に)気になっている。

昨年とほぼ同じ時期、写真家小岩さんの運転する車で森一郎教授と共に閖上から女川へ向かいながら、通り過ぎて行く周辺の様相を観る。さして変わっていないと思ったものの、少数とは言え、新しい家屋が建ち並んでいる町村があってその姿を心に留める。 

さて女川のプロムナード(歩行者専用通路)、通称「レンガ道」をブラ歩きしながら、人が居ないなあ!とちょっと気になった。ところが、食事をしようと左右に建ち並んでいる飲食店のフロントに行くと、待っている人が並んでいたりして、ほとんどの店が満室、でも地元の人々とは見て取れない。

盛り土をした駅舎の背後の一帯もまだ工事通中のところがあるものの、日曜日で作業がなされていなかったとは言え、完成したあとどうなるのかと気になった。

<写真が小さくて見えにくいが、この画像の真ん中の先には女川の海が微かに見える>