日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

丹沢山塊の一齣・卯月の終わりに

2017-04-30 14:49:35 | 日々・音楽・BOOK

 明日から皐月(さつき)。春たけなわの5月になる。さて!と、我が家から見遣る風景(時折り記す丹沢山塊だろうか!)の、卯月(うづき)の一齣を記しておくことにした。

卯月(うづき)、うのはなの咲く月。思い立って久松潜一監修による新潮国語辞典・現代語古語辞典を開く。うのはな、「うつぎの花」とあり、宇能波奈は今ぞさかりと・・とある。・・は咲きにけり、だろうか!何はともあれ春のさかり、とは言え、のんびりとこんな事を書いている場合ではないのだが・・この連休中に3本の原稿、沢山の資料を拝受した`築地市場問題`、深く関わって改修なった`四国鬼北町町役場`、ロンドンで活躍する建築家を捉える『建築家模様』。

何となく`ぼやき`ながら聴いているのは、この春日にふさわしい・悩ましきこの一時をホッとさせてくれるNORAH JONSの` Not too Late` である。とは言いながら、悩ましき!が先行してしまう。

一休みして、なにはともあれ、島酒、アイレイ、吟醸酒類の買出しへ!


桜散る仙台で(1)

2017-04-28 10:59:52 | 東北考

咲き誇った染井吉野の花散り、八重(桜)が俺様の方が偉いのだぞ!と満開。でも何やら一人ぼっちで見向きもされず、隣の大樹、緑葉になった染井吉野が大欠伸をしている。

ところで先週(4月21日)の仙台。新幹線やまびこ53号から望む光景。仙台に近づくと、遠くの山並みは雪景色、車窓から飛んで逝く桜花はここを先途と満々 開。2時間があっという間に過ぎて仙台駅へ。例年の、3.11の跡地をただ見るための閖上と女川。今年も写真家小岩勉さんの車に乗せてもらい、森一郎東北大教授と共にその地を訪ねた。

閖上の一画に仮設の店舗が建っていて、家族連れの住民で結構賑わっている。とは言え、この周辺にはほとんど家屋なし。昨年とさほど変わっていない。さて、取り囲んだ子供連れの人々を対象に、セリが始まった。300円とか500円,1000 円程度の魚や野菜などだけど、売店より2割ほど安い。皆、楽しそうだ。僕は、コンロで炭焼きをした魚を取得して頬張る。焼きたてなのでそれはそれは! 旨い。

その後、盟友とも言える建築家針生承一さんの建てた名取市斎場を訪ねてひっそりと溜息をつき、今年も高砂神社へ。参拝して日和山へ。この閖上の一帯、津波で傷んだこの地の改修のために盛土がなされたり、通路(道路)にはロープが張ってあって紆余曲折。前日の雨直後だったせいか、あちこちに大きな水溜りが散在していて、サテこれからどうなっていくのかと3人で首をかしげた。

 


神奈川県民ホールから大桟橋ふ頭へ

2017-04-21 22:24:07 | 建築・風景

横浜市県民ホールギャラリーで開催されている、墨神会水墨画全国公募展に、妻君と一緒に出かけた。娘が出展しているし、優秀賞を受賞したからでもある。その後、久し振りに横浜港・大桟橋ふ頭などを歩き廻わり、ふ頭のさまと横浜港の光景を楽しんだ。

そして横浜貿易会館の一角にあるレストランで、窓から開港広場を歩いていく人たちを見ながらの遅い昼食を味わう。週末とは言え、金曜日、ウイークデイなのに大勢の人々がのんびりと歩いている。食事に満喫し、ブラ歩きして関内駅に向かいながら、妻君と語り合って共感したのは、此処は、都心とは異なる港町の風情、味わい深い町並みだなあ!ということだった。

明日から僕は例年の仙台行き。森一郎東北大学教授と写真家小岩勉さんと共に、3,11の後の閖上の様を確認し、女川を訪ねる。

<写真:大桟橋埠頭の地階からの通路>

 

 


桜咲き・桜散り・青葉実る

2017-04-16 14:54:58 | 添景・点々

一週間前の桜を撮った写真がある。満開、ここを先途と咲き誇る。ところが雲に覆われ一日雨を浴びる。さてどうなるかと思ったものの、雨など意にもかけず無頓着、雨の一夜を経て陽を浴びると知らん顔、ひらりひらりと舞い落ちる花びら、その風情もまた心地よし。そして今日の日曜日、マイペース、青葉に覆われ始めた。

我が家のバルコニーから桜樹を見下ろしながら、ピート・シーガーのMhere Have All tha Flowers Gone・『花はどこへ行った』を音を絞って聴いている。吐息をつきながら・・・・


竹とんぼ・舞い上がる

2017-04-08 16:59:55 | 自然

高校時代の同級生`小熊興爾´が、朝日新聞2月8日(水)の第2千葉版に登場した。

『竹とんぼおじさん』。

我孫子市の住人小熊は、親しみを込めてこう呼ばれる、との一文の後に、もう50年以上、子供たちに手づくり竹とんぼを送り続けていると記載された。「人」の欄である。高校卒業後、柏市の薬品工場に勤めたとあり、8歳の時に家具職人だった父から古い切り出しナイフをもらったのがきっかけ。工場の庭に遊びに来た子供たちに竹トンボを作って見せたのが発端。

そうだったのか、と我が家の棚にあるその竹とんぼを見遣った。5本もある。 

まずは3年弱前になる2014年の6月、57年前に卒業した母校柏市にある東葛(東葛飾)高校の(同学年の)同窓会「葛の会」でもらった2本、そして昨年の6月の「葛の会」では3本も。狭い我が部屋を飛び回るこの`竹とんぼは(小熊の苦笑・困った顔が思い浮かんでくるが)作品、其れも芸術作品である。 

この朝日の記事は、こう〆る。

`いまの子はまともにナイフを使えないが、(手直ししてもらった)竹とんぼが飛ぶと、夢中になるという`。


烏(カラス)がカーと鳴く朝が!

2017-04-03 18:33:59 | 自然

「烏(カラス)、カーと鳴いて夜が明ける」と言うフレーズは、講談家がよく使う枕詞(まくら言葉)だが、昨今僕の住んでいる団地では烏を見かけなくなった。同時に鳩も!

明け方、うつらうつらしながら、今日の始まりだ!と思ったものだが・・・植栽整備と清掃が行き届いていて、ここに住む人たちが植えた草花なども整理されていて、食い物が無くなり、そうか!さても! と、思わないでもないが妙に寂しい。

朝、バルコニーの物干し竿に留まった烏と目と目があって、一瞬お互い眼を見開いたことをこのブログのどこかに書いたことがある。それもさほど昔の事ではないものの、その烏や鳩までもが見かけなくなったのは何故だろう。掃除が行き届き、食い物が無くなったからだろうか?などと首を捻る。 

その烏が一羽、久しぶりに舞い降りて電線に留まった。そしてキョロキョロと周りを見渡している。

 

―追記― 

本稿を掲載して一夜明けた今朝の5時5分、ふと目が覚めたら、烏(カラス)のクワア・クワア・クワアと言う鳴き音が、するとすぐ対応するようにちょっぴり声音の違う5連発が、なんとなくホッとしてうつらうつらしていたら、鳩らしき「グーグル・グーグル」という鳴き音が飛び交った。春を愛でているようなそんな気がしてきた。時計を見たら5時半。なんともはや!