日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

拝観した`棟方志功と柳宗悦`展(於:日本民藝館)での想いを!

2018-03-25 14:03:54 | 文化考

昨3月24日の土曜日、日本民藝館(駒場)での「棟方志功と柳宗悦」展を拝観、その想いを留めて置きたいと起稿したものの、なかなか書き進められない。 

この1月11日から開催されていて、今日3月25日が最終日、晴天に恵まれた今日もまたは拝観者で一杯だろうと、展示された作品に想いを馳せながら、とにもかくにも記しておきたい。 

既に四十数年前になるが、僕と妻は、棟方志功御夫妻にお仲人になって頂いて一緒になった。そして心に留まっているのは、鎌倉山に建てた住宅・アトリエ(ふさわしいネーミングではないと何度思ったことか!)の設計と監理に関わったこと・小学生になった我が娘を連れてお正月の挨拶に伺ったときのことを、チヤ夫人はいつも、大きくなったネ、小さいときは彼方此方走り回ってやヤンチャだったのに!と眼を細めて見遣っていただいたものの、帰り道二人でそんなことなかったのにねえ!とのぼやき?そのことを、おそらく僕も娘も終生忘れないだろう。 

ところで拝見した棟方作品、懐かしくもあり、どうしてこういう作品が生まれるのか!と、時を経て改めて見入った。と同時に今回の案内ポスターやチラシもそうだが、志功の名が宗悦氏の前にあることに恐縮している棟方の姿がつと頭を過(よ)ぎる。 

会場で出会った石井頼子さん、棟方志功のお孫さん。久し振りに会えるかもしれないと思いながら、全館を見る途中で売店に立ち寄ってみたら「棟方志功の目」と題したその頼子さんの著作が目に留まりまずは購入。頑張っているのだと何処かでホッとする僕に気がついたりもする。そして参観者を案内している頼子さんに会う。お互いにっこり! 

<余話>ふと思い立って娘の携帯に電話をした。休日でも多忙な娘はまだ観ていないので、時間のやりくりをして、これから行ってくるとの一言、ホッとし、それでは売店で、志功の作品を取り入れた数編の手ぬぐいの中の一本を買ってきて!と依頼、実はその一つを手に入れたが、一昨日、都庁での会議に出席した後、近くにある僕の事務所に来てくださった札幌市大の羽深教授にプレゼントしたいと思ったからだ。

教授は再来年までの在校との事、例年招かれて院生への講義、昨年は思い立って学部生への特別講義を組み込んでいただいたが、後2回、訪札頼むよ!とのこと、いや院生はともかく昨年は学部生への講義はうけなかったからナア!とぼやく僕に、教授もニヤリ。でも僕にとっては嬉しい一言だった。 

そしてツト思う。僕の`志功`との出会い、若き日の志功のアトリエ構築の余話を学生たちに伝えてみるのもいいかもしれないと瞬時一考。でもいまの若き学生共は、「棟方志功」を知らないだろうか!と、しばし瞑目する。


春は来る  その春の中で 嘗てと現在(いま)を!

2018-03-20 14:56:10 | 愛しいもの

 月も半ばを過ぎて、事務所に向かう新宿中央公園の桜が花開き始め、春の気配が漂ってくる。周辺の欅並木の小枝にも、ぼちぼちと新芽が!・・・我が住まいから数分歩いて小田急に乗るその団地の櫻も、やっとこさ芽が吹きはじめている。春は来るのだ!

 「春は!」でなく「春が!・・・くる」と書くのが…と思いながらも妙に「春は来る」と書きたくなったのは何故だろう!などと、詮無いことをフット(ふと)考える。僕の身の中で奇態な想いが漂っていることを自覚する。

 この3月、まだ一週間も経たないつい先日、我が住まい地`海老名市`にある`ドライバースクール`で運転免許証更新の講座に臨み、実務テスト的な運転講習を受けた。我が運転は、同乗した気心の通じた同僚(僕とほぼ同年)と共に我ながらなかなかのもの、その翌日`安全協会`での講習の後警察署で免許証を拝受。その顔写真が、なんともはや!(いい男・自分で言わないと誰も言ってくれないので敢て記載:とまあこんなことを記して改めて苦笑している!)

 さてこれから改めて考察するのは、既に送付してはいるものの、来月訪れる仙台での・東北大学教授が示唆して下さっている書き綴ってきた様々なジャンル(建築だけではなく)の我が文章の再検証(著作・出版するための)が待ち構えている。そしてふと想い起したのは、昨夕、四国・香川県の新聞記者からの電話、一昔前になるお役所建築を検索し、嘗て広く公開したその一文への取材、気心が合い、延々と1時間ほど話し込んだことをふと思い出した。上手く取りまとめてくれるだろう、と改めて期待する。

 前稿にもちらりと記載したが、来月訪れる仙台から9.11で被災し復興を期している女川へ!この春は何かが変わる。さてその何か!とは何か?     このところ、通勤に使っている小田急線ロマンスカーの中で、ぼんやりと流れ飛んでいく周辺の景観、家屋、通過する駅一杯の人々、なんとなく見やりながらそのどれにも、好奇心が刺激される・・・・・                                   <写真 新宿駅に着いた ロマンスカー:相模72号>

 


3・11を考える:初春の中での:訪沖後の日々諸々 女川を! 

2018-03-11 20:37:46 | 東北考

2月初旬の訪沖(沖縄)から、ほぼ一月を経てしまった。時の経つのが何とも早い。

特段、何かをしているからだ!という実感がないが、ふと振り返ると、2月はともかく3月早々の`愛知県立芸術大学′の、「新デザイン棟新築工事」に関する委員会への出席(名古屋から地下鉄を経て、モノレールで芸大前行き)。一日置いて、母校・明治大学建築学科「明建会」の(OBと明大卒の教授連による)委員会への参画。僕は数名の後輩連と共に此の委員会の副会長を担っている。そして、その翌日の東海大学病院行き。これは何てこともない傷めている右足脛の様子をチェックしてもらって`湿布`をもらう為。書き記していると何となく情けなくなる。

 ところで今日は3月11日。「東日本大震災」に襲われた日。此の日で7年を経たことになる。

 僕は例年4月に仙台に赴き、森一郎東北大学教授と、「女川海物語」を書き表した(カタツムリ社刊)写真家 ・小岩勉さんと共に、津浪で被災した女川を訪れ、その変遷を考察してきた。名取市閖上からのスタートが通例になっているが、女川の人々の生活が少しずつ地に着いてきたようでもあるが、この地の人々の思いを受け留め得ているとは言い切れない。

昨年の閖上は、被災後と差して変わらず、そして道中の、海を見遣ることのできない背の高い土手の構築、被災することとは何かという課題を、見せ付けられているような気がしたものだ。

 女川の変遷は建築家の一人として、感じ考えるものがあるが、もし今年もお二人と共に女川訪問が出来るとしたら、まちの変遷の見え方が、今までとは異なるのではないかとの予感がある。時を経ることは我が身が時を経るということでもあるから、体力だけではなくて何かが少し変わってきているような気がするのだ、 が!


沖縄を愛でて(5) 森のアイスクリームを食べた よ!

2018-03-10 14:48:16 | 沖縄考

前稿で記した「森のアイスクリーム・アテモヤ」。無論、甘みもアルが何処かに品格を感じ取りながら味わった果物、その姿はゴツゴツしていて妙に愛しくなる。

包丁で二つにすると現れる白色の姿。スプーンで癪って口に運ぶ。その味は!品のい甘味があって淡白、何故今まで出会わなかったのかと不思議。牧志の市場をブラ歩きをしながらも、おそらく眼に留まっていてもすっと流してしまったのかなどとふと思ったりしたものだ。旬は12月から3月とのこと。沖縄の人にとっては当たり前の果物なのだろうか!

此の一稿を書かないと次にし進めないような気がしていたが、記載してまずはホッとしている。


沖縄を愛でて(4)`あてもや`を味わう

2018-03-04 20:13:16 | 沖縄考

海を見るだけでもいい。岩礁の頭が微かに見え、その先がブルー、そしてその手前の海の色は微かにグリーンが入り混じる。 

そんなことに思い出を馳せながら、「森のアイスクリーム」と名乗った果実『アテモヤ』を目の前にして起稿している。写真は、我が家のテーブルで「俺さまが、`アテモヤ`だ」と叫ぶのではなく、微かに囁きかける一枚。食べてしまうと今度会えるのは何時か?と問いかけられているようで困ってしまう。旬は12~3月とあり、更に果実全体に少し柔らかさを感じたころ、とある。となると今が食べごろだ。


お雛様:時の流れのなかで!

2018-03-02 13:01:50 | 愛しいもの

明日は3月3日・雛祭りです。先月中旬の訪沖(沖縄)から帰宅したら、お雛様が飾られていた。瞬時・一昔(その昔)、このお雛様を手にした時のことに思いを馳せた。我が娘が誕生したことを愛でたその想いが蘇る。この度の訪沖の留守時に娘が来宅して一緒に飾ったらしい。穏やかないいお顔をなさっている。「時が流れていく」。ふとそんなことに思いを馳せた。