名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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日韓併合100年、首相談話

2010-08-11 09:24:33 | Weblog
2010.8.11(水)
 政府は10日の閣議で、日韓併合百年に当たっての管直人首相の談話を決定した。新聞によると談話のポイントは次の通りのようである。
○韓国の人々は、その意に反して行われた植民地支配によって、国と文化を奪われ、民族の誇りを深 く傷つけられた。
○植民地支配がもたらした多大の損害と苦痛に対し、あらためて痛切な反省と心からのおわびの気持 ちを表明する。
○これからの100年を見据え、未来志向の日韓関係を構築する。在サハリン韓国人支援、朝鮮半島 出身者の遺骨返還支援など人道的な協力を実施。日本政府が保管している朝鮮王室儀軌などの朝鮮 半島由来の貴重な図書について、近くお渡ししたい。
○日韓両国は、地域と世界の平和と繁栄のために協力してリーダーシップを発揮するパートナーだ。

 (注)朝鮮王室儀軌=朝鮮王朝時代の祭礼や主要行事を絵や文で記録したもので、現在約160冊    を宮内庁が所蔵している。

 確認するが、今回の首相談話は、日韓併合百年に当たってのものである。野党だけでなく、民主党内からもこの時期にこうした談話は出すべきでないとの批判に抗して出された。政府としては、韓国が植民地支配からの解放を祝う8月15日の「光復説」や併合条約が発効した29日を回避して10日という日に出したことに意味深長さが伺える。
 談話の内容は、朝鮮王室儀軌の返還をうたっている点を除けば、これまでの村山富市首相談話、小泉淳一郎首相談話などの内容を踏襲しているものである。しかし、日韓併合百年という大きな節目の時にこうした談話が出された意味は大きい。この点は素直に評価したい。
 元首相の安倍信三氏は、この談話に対してテレビで口汚くののしっていたが、天につばを吐くようなこの人の言い分にはあきれる。
 ちなみに、戦後60年の小泉首相談話の要旨は「植民地支配と侵略によって、とりわけアジア諸国の人々に多大な損害と苦痛を与えた。痛切な反省と心からのおわびを表明する」というものである。
 いつまでも謝罪外交や懺悔外交を繰り返しているべきでない、というのが批判の中心だが、これこそ加害の重みを理解していない証しである。
 この談話に対しては、李明博大統領はじめ韓国政府も歓迎し、高い評価をしている。感謝と謝罪は何回繰り返しても争いにはならないが、傲慢な態度は争いの元である。

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1 コメント

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はじめまして (ぽん)
2010-08-11 15:03:20
 あなたは日本の若者の気持ちがお分かりですか?
 あなた方、戦前をある程度知っている人は謝罪したって文句は言いません。あなた自身が非道な行為をしてらしたのでしょうから。
 しかし今の若者を巻き込んで謝罪するのはお門違い過ぎます。戦争を知らない世代になっても謝り続ける気持ちになって見てください。それは日本国憲法の個人の自由に反しませんか?
 むしろ今現に多大な苦痛を味わっているのは若い日本人です。朝鮮人ではありません。だから今の若者はそういう謝りつづけべきという人にむかって”老害”といいます。
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