名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

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オウム真理教麻原彰晃ら7人の死刑執行

2018-07-07 11:19:00 | Weblog
2018.7.7(土)
 法務省は7月6日、オウム真理教による地下鉄、松本両サリン事件や坂本弁護士一家殺害など13事件を首謀したとして、殺人罪で死刑が確定していた麻原彰晃(63)=本名松本智津夫と元教団幹部6人の計7人の刑を同日午前に執行したと発表した。
 元幹部6人は、井上嘉浩(48)、新実智光(54)、中川智正(55)、早川紀代秀(68)、土谷正実(53)、遠藤誠一(58)。
 オウム真理教をめぐる経過は
  1984年に麻原晃がオウム神仙の会を設立。その後オウム真理教に改称。
  1989年(平成元年)11月 坂本一家殺害事件(3人死亡)
  1994年 6月 松本サリン事件(8人死亡、660人負傷)
  1995年 2月 兄の仮谷さんを殺害
  1995年 3月 地下鉄サリン事件(13人死亡、6千人以上負傷)      
  2004年 2月 東京地裁が麻原に死刑判決
  2006年 9月 最高裁で麻原の死刑確定
  2011年11月 元教団幹部12人の死刑確定
 その他の殺人事件を含めて殺害された総数は29人にのぼった。

 昨日から今日にかけて報道はこのオウム事件の死刑執行で埋め尽くされたが、死刑執行は当然とするもの、世界の潮流にあらがう暴挙と抗議するものなどさまざまだが、筆者は遅きに失したと思っているぐらいである。
 精神科医の香山リカさんは取材に対して、「こうした凶悪事件を引き起こした現代社会の問題の背景は今も十分解明されていない。事件の真相を解明し、こうしたことがまた起きないようにするためにも、麻原死刑囚の治療が必要だったのではないか」と談話している。
 尊敬する香山氏ではあるが、このコメントは甘い。悪を引き起こす社会の根源を絶やすことなどはもはや不可能だ。起こった悪に対しては厳しく迅速に対処してこそ、再発の縮小につながるというのが、何度も経験してきた末の叡智である。

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