ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 30 ( 今後の計画の見直し )

2023-08-05 15:04:46 | 徒然の記

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 ・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

 「貫さんは、今日はどこまで行くのやら」、行けるところまで行ってみようと言いましたが、全体を見直す必要が出てきました。チャンネル桜が制作している伊藤氏の動画の残りが、次のようになっています。

  「伊藤貫の真剣な雑談 」                 ・・14編

  「切り抜き 真剣な雑談 」       ・・ 3編

  「切り抜き 討論 ! 討論 ! 討論 ! 」  ・・4編

 29回のシリーズで紹介した動画がやっと4編で、現在5編目を書いているところです。最初の予定では7月いっぱい書けば、およその目処がつくと考えていたのに、7月を過ぎてこの状況です。「祭りの薬売り」の名前の通り、氏は手を替え品を替え、さまざまな薬を視聴者の前に並べます。このようなことをしていたら、「ねこ庭は、いったいどこまでやる気やら」と、息子たちだけでなく、訪問される方々にも見放される気がしてきました。

 腰骨の内出血で派生した健康面の心配が、どうせならもっと有意義な知識を得たいでないかと、学徒 ( 野次馬 ) の心を駆り立ててもいます。

 29回のブログで得た印象からすると、氏は「祭りの薬売り」の要素が大で、肝心の薬をなかなか出さないと言うのか、計算の上でそうしているのか欲求不満が残ります。貴重な解説の時には敬意を払いますが、日本の保守として肝心の処方箋を出し渋る点に、素直に先生と言えないもどかしさがついて回ります。日本人をバカ扱いするお喋りには、腹が立ちます。

 さいわい、4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」は残り時間が3分で、氏が締めくくりの説明をしていますから、次回以降は一編ずつの詳述をやめ、取捨選択した上での紹介に改めたいと思います。

 〈 伊藤氏の締めくくりの説明 〉

  「世界中を民主主義の国にしたい、それが世界共通の利益であるからアメリカはそれを実行していると言いながら、クリントン、ブッシュ、オバマ政権は、世界の20数ヶ国に対し、露骨な内政干渉と軍事介入をしてきた。」

  「トランプ以前のアメリカの3つの政権は、リベラル派の3つのセオリー ( 相互依存派、制度派、民主的平和理論  ) を使って、少なくとも300数十万人の一般市民を殺してきた。」

  「以上、最近のアメリカで流行っていたリベラル派の3つのパラダイムの実態を説明した。」

 次回から新しい動画の紹介になりますが、最後に、およそ50件ほど寄せられている視聴者のコメントの中から、5件を紹介します。〈コメント5.〉を除き、他は全て伊藤氏賞賛です。

〈 コメント1. 〉

  大学の講義みたいで、とても勉強になりました。日本の大学に伊藤さんがいれば、少しはまともな政治家なり官僚が生まれるのではと思います。

〈 コメント2. 〉

         伊藤貫さん、流石です。のめり込んで始終聞き入ってしまいました。 米国の邪悪さがこれでもかと言うほど骨身にしみました。

〈 コメント3. 〉

        伊藤先生ならびにチャネル桜の皆様、非常に重要な番組を、提供いただきありがとうございました。思わず初回の番組からみなおしました。

〈 コメント4. 〉

        日本の「おバカさん」国会議員に講義していただきたいですが、先生は「イヤ」でしょうネ。だって、「おバカさん」レベルが酷すぎて・・。(笑) 「国際政治のパラダイム」で本を出してください。ミアシャイマーの本は高くて貧乏人は買えません。今回の動画を拝見して「スッキリ」しました。 ありがとうございます。

〈 コメント5. 〉

        そんな斜に構える必要もないと思いますけども。米国では悪いやつが権力を持つ可能性が高い構造だというだけでしょう。米国由来と思われるクーデターも証拠があるのかが疑問です。

 次回の動画のタイトルは、下記の通りです。

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第3回前半 )」 ・・「価値判断が乱れた時代 ~ リアクション保守の蔓延と国際政治の基本4構造」

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伊藤貫の真剣な雑談 - 29 ( オルブライト長官の発言 )

2023-08-05 07:05:58 | 徒然の記

  4. 「伊藤貫の真剣な雑談 ( 第2回後半 )」 ・・「再生産される悪夢・国際政治3学派の蹉跌」

 ・最近ではオバマ政権が、エジプトで「アラブの春」を起こし、モサディク大統領を引き摺り下ろした。その後民主的な選挙をやってみたら、イスラム同胞団の男が大統領に選ばれた。

 上記は前回紹介した伊藤氏の説明ですが、大統領の名前が自分の記憶と違うので、ネットで確認し外務省のメルマガを見つけました。長い文章ですが、そのまま転記します。

 「チュニジアの民主化デモは、国境を越えて各国に波及しました。エジプトでは,2011年1月25日以降,国内で反体制デモが発生。首都カイロをはじめ,全国各地でデモに参加する市民の数が増え続け,同年2月11日,ムバラク大統領が国軍最高会議に権限を委譲し,30年に及ぶ長期政権が崩壊。」

 氏は大統領の名前をモサディク氏と説明していましたが、ムバラク大統領の間違いで、モサディク氏は、アメリカがかって追放したイラン大統領の名前です。

 「また同年11月より実施された人民議会選挙の結果,自由公正党(ムスリム同胞団公認政党)が47%の議席を,またイスラム厳格派ヌール党も約24%の議席を獲得しています。2012年5月に大統領選挙が実施され,その後民政移管する予定となっています。」( 外務省のメルマガ )

  2012年5月の大統領選挙で選ばれたのは、ムスリム同胞団のムハンマド・ムルシー氏です。べトナムの大統領を「こいつ」と呼んだ氏が、ここではムルシー大統領を「この男」と言って憚りません。アメリカの国際政治学は世間常識だけでなく、礼儀も無視する学問なのかと思いたくなります。

 ・2013年、ウクライナで民主的な選挙により大統領が選ばれた。しかし彼がロシアと仲の良い人物だったので、アメリカのCIAと国務省が大きな暴動を起こさせた。

 ・現在バイデン政権のN03である、ビクトリア・ニューランド国務次官 ( 彼女はネオコン ) が、この時ウクライナに飛んで行き、国内動乱を煽り、次の首相を勝手に決め、大統領を追い出した。

 ・要するにアメリカは、民主主義が広まれば世界が平和になると言いながら、民主的な選挙で指導者が選ばれても、自国に都合の悪い人物だとクーデターを起こし、追放してしまう。あるいは殺してしまうのである。

 楽しそうに喋る氏を見ていますと、ここまでアメリカ政府の内情を暴露して大丈夫なのかと、今度は心配になってきます。

 ・もう少し具体例を言うと、クリントン政権の国務長官だったオルブライト氏が、1998年に語った言葉がある。

  「アメリカは他の国に対し、一方的に軍事力を行使する権利がある。」

  「もし我々が軍事力を行使しなければならないとしたら、それは我々の国アメリカが、世界にとってかけがえのない国だからだ。」

  「我々はその場合、国際法を無視し、他国を一方的に攻撃しても良い。」

 日本のマスコミは中国や北朝鮮、あるいはロシア政府高官の一方的な脅しを伝え、私たちを不愉快にさせますが、オルブライト氏の発言は報道しませんので日本では知られていません。氏の発言の傲慢さと身勝手さは、中国、ロシア、北朝鮮と何も変わりません。今のところ、日本に対し中国、北朝鮮、ロシアは「口撃」だけですが、アメリカは大東亜戦争以来、日本をずっと「攻撃」し続けていますから、要注意なのはアメリカなのかもしれません。

 暑い日に、熱くなる話でやり切れませんが、「貫さんは、今日はどこまで行くのやら」と、行けるところまで行ってみましょう。

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