ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 55 ( 反証は、国民としての責務 )

2023-08-23 15:01:28 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

 笑って話さなければ不快感も減るのでしょうが、彼の嬉しそうな顔がどうしても気になります。

  ・アメリカが日本に押しつけた3つの嘘に、日本人は77年間騙されたままである。

  ・ワシントンに住んでいる僕から日本を観察すると、もし日本人がこのままアメリカが押しつけた3つの巨大な嘘を信じ続けるのだったら、日本は数年後に滅びていくであろうことを、僕は本気で信じている。

 知的な自分が、日本の支配者であるアメリカの首都から観察している意見だから間違いないと、相変わらず鼻につく高慢な喋り方です。しかし私はこんな些事で怒りを覚えているのではありません。抑えきれない怒りを感じるのは、彼の二つの寝言です。

  1. 日本人は77年間騙されたままである

  2. 日本は数年後に滅びていくであろうことを、僕は本気で信じている。

 ロシアかぶれの彼が、日本を蔑視しているアメリカの学者にもかぶれ、戦後の日本を再建した人たちを無視する口調への怒りです。アメリカが落とした二つの原爆と、同時になされた全国の都市への無差別爆撃のため、日本は焼け野原となりました。この日本を再建した日本人たちを、彼は一瞥もしていません。
 
 騙されたなど考える暇もない当時の日本人は、家族の食べ物を得るため、それだけのため何もかも我慢して働いたのです。彼の意見を認めることは、私の父や母やの苦労を踏み躙ることになります。叔父や叔母や、周りの大人たちの真面目で、真剣な頑張りを冒涜することになります。戦後の事情を一切語らず、全てないものとして、大人たちが無知だったから77年間騙されていたなどとは、口が裂けても言えない戯言 ( たわごと ) です。
 
 当時の日本人が汗と涙を流し、やっと復興させた大切な日本を、数年後に滅びていくと信じるなど、黙って言わせて良いものでしょうか。台所の片隅で独り言を言っているのなら彼の勝手ですが、チャンネル桜の動画を通じ全国発信しているとなると、話は別です。「祭りの薬売り」の小賢しい嘘は、徹底的に反証されなければなりません。父や母の苦労を知る子供の義務だけでなく、同世代の大人たちの辛酸を知る国民としての責務と、彼の雑談 ( 寝言 ) はそんなところにまで私の気持ちを追い込みます。
 
〈 コメント3. 〉

        3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ

 荒っぽくて汚い言葉でもこの人物の怒りは全て私のもので、これでも言い足りません。

〈 コメント1. 〉

  日本人に対して、無礼だな!馬鹿にしている!

〈 コメント2. 〉

        保守派なら天皇制ではなく皇室又は国体と言って欲しいな

 彼の言葉は日本人全体に対する無礼ですから、やはり二つのコメントが不可欠です。「ねこ庭」のブログを始めた頃の私は、「天皇制」という言葉を不用意に使い顰蹙を買いましたが、知性を自負する彼が、保守を自称しながら「天皇制」では話になりません。

  ・アメリカが押しつけてきた占領軍憲法は、占領軍が7日か8日で書いたものである。

  ・しかしこの憲法は、1946 ( 昭和21 ) 年2月12日に占領軍が押しつけてきた瞬間から無効であった。だからずっと今まで無効だった。

  ・その無効な憲法を77年間信じてきたのに、自民党が今になってその9条に、自衛隊を認める条項を書き加えるとか何とか、言っている。

  ・しかし自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。

  ・吉田茂の時から、今もそうだが、自民党はこの無効な憲法を有効なふりをして、国防政策と外交政策を誤魔化してきた。

 黙って聞いていますが、既に彼の捏造と嘘が始まっています。私の中で彼はもう「祭りの薬売り」でなく、「日本人のクズ」そのものとなっています。次回から反証しますが、もう少し雑談 ( 寝言 ) を聞きましょう。

  ・1946 ( 昭和21 ) 年の1月、GHQは公職追放を実施しアメリカにとって都合の悪い人間を、全部公職から追放した。石橋湛山のような立派な人物も、追放された。GHQは、こうして日本の政治家、言論人、有力な官僚を脅しつけた。

  ・日本人をびびらせたその翌月に、GHQは、たった8日間で作った憲法を日本に押しつけた。

 チャンネル桜の動画を見ているおめでたい視聴者は、感心しながら聞いているのでしょうが、みんなもっともらしい捏造です。次回もこの嘘をもう少し喋らせて、その後で反証してみようと思います。得意そうに笑っていますが、彼は既に「まな板の上の鯉」です。

コメント (4)
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伊藤貫の真剣な雑談 - 54 ( 3つの巨大な嘘 )

2023-08-23 07:38:29 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

   9. 「伊藤貫の真剣な雑談  第9回 」 ・・プラトン哲学と国家の独立 ( R4/10/8 ) 

 10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 ) 

     ( 価値判断力を喪失しネオコンに追随する日本は、来年にも亡国の危機に直面する !  )

 前回と同様、先に3編を見た後で「ねこ庭」で参考部分だけを紹介する予定でした。しかし本日は第8回の動画を見て、怒りが爆発しました。私だけがそうだったのでないらしく、彼を称賛する視聴者の中に、いつもと違う怒りのコメントが現れました。

 「バカにつける薬はない」人物に対して、どんなコメンが入っているのか3件紹介します。

〈 コメント1. 〉

  日本人に対して、無礼だな!馬鹿にしている!

〈 コメント2. 〉

        保守派なら天皇制ではなく皇室又は国体と言って欲しいな

〈 コメント3. 〉

        3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ

 1時間14分の動画の80%はこれまでの雑談の繰り返しで、残りの20%が日本の指導者と日本人に対する批判・攻撃、侮蔑でした。〈コメント3.〉の人物の怒りが、彼の動画に対する適切な評価でないかと思い、まず報告しました。

 この人物が爆発してくれたので、私は冷静になれて「日本人のクズ」の雑談が紹介できます。

 最初に紹介するのは、彼が主張する「3つの巨大な嘘」です。
 
   1.  占領軍憲法   2.  日米軍事同盟   3. アメリカの核の傘 
 
 「戦後77年間、日本人が国防政策、外交政策でアメリカに騙され続けてきた、あるいは騙されたふりをしてきた〈3つの巨大な嘘〉について、これから説明します。」
 
 チャンネル桜の水島社長とおめでたい視聴者に称賛されているせいでしょうか、得意そうな笑顔で自信に満ちて喋ります。しかし1.と2.はいつもの捏造で、3. はこれまでの動画で喋った寝言の繰り返しです。1.と2.に関する検討は既に「ねこ庭」で済ませており、読めば彼の捏造が判明します。
 
 真面目な学徒とは言えないかもしれませんが、「学びの庭」である「ねこ庭」で、彼の言う「占領軍憲法( 日本国憲法 )」と「 日米軍事同盟 ( 日米安保条約 )」について調べています。私から見れば、彼のお喋りの方が許せない「巨大な嘘」なので、確かめてみたいと思われる方のため、過去ブログの表題を紹介しておきます。
 
 ・2017 ( 平成29 ) 年2月20日 「変節した学者たち」・・12回シリーズ
 
 ・2018 ( 平成29 ) 年8月10日 『第二次世界大戦下のヨーロッパ』・・6回シリーズ
 
 ・2019 ( 平成31 ) 年1月11日 『南京事件の総括』・・15回シリーズ
 
 ・2019 ( 令和元 ) 年9月12日 「奢るNHK」・・49回シリーズ
 
 ・2021 ( 令和3 ) 年8月11日 『最後の御奉公』・・15回シリーズ
 
 ・2021 ( 令和3 ) 年9月5日 『憲法・新版』・・9回シリーズ
 
 続きは次回と致しますが、卑しい人物を相手にしていると、「ねこ庭」のブログも卑しい内容になります。今回も批判中心の無意味な書き出しとなっており、嫌になられた方は、どうか無理をしてつき合われずスルーしてください。
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伊藤貫の真剣な雑談 - 53 ( 彼の予測の乱暴さの実例 2 )

2023-08-22 13:14:37 | 徒然の記

  4.  ウクライナ戦争の停戦に関する予測の乱暴さ  ( R4/6/25 )

 停戦の予想に関する氏の意見は、乱暴というよりとても単純です。

  【彼の説明】・・深刻な話なのに得意そうに、満面の笑みで喋ります。

    ・ドイツ、フランス、イタリアの3首脳が停戦に向けて動いている。

    ・時を同じくして、ローマ法王も停戦を呼びかけている。

    ・3つの危機、「エネルギー危機」「食糧危機」「債務危機」が世界に広がると、一番影響を受けるアメリカの景気がさらに落ち込む。

    ・民主党への国民の不満が高まり、中間選挙を意識した党内の議員から現在の政策への批判の声が大きくなる。

    ・民主党政権は、ウクライナへの介入がこれまでのように続けられなくなり、政策の変更を迫られる。

    ・停戦時期の予測をするのは難しいが、50%の確率で、大胆な予測をすると、この戦争の停戦時期は今年の7月か8月と考える。

 「学歴レベルの高くない人」と無意識のうちに喋り、学歴を優先する彼は、学歴レベルの高い学者の理論を優先しますから、そのうちの一つが崩れるとみんなダメになる雑談 ( 寝言) を平気でします。ウクライナの停戦時期の予測が良い例で、中間選挙の予測がダメになると、連動してダメになる屁理屈です。

 今回は反証の材料をネットで、「CNN情報」「プレジデントオンライン情報」「経団連タイムズの記事」などを探す必要がありません。「祭りの薬売り」の予測」が外れ、一年後の今 ( 8月)もウクライナ戦争が続いています。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々のため、横に積んでいる千葉日報新聞から適当に選んだ記事を紹介します。

  【千葉日報の記事】・・ 令和5年8月7日 (  キーウ共同  )

   ・ウクライナ政府は5日までに、黒海に面するロシア南部クラスノダール地方のノボシースクやソチなど六つの港の海域が軍事的脅威下にあると宣言した。

   ・ロシア側に危険地域だと宣言した形。ノボシースクでは4日、ロシア軍の大型揚陸艦「オレネゴルスキー・ゴルニャク」が水上ドローンで攻撃され、損傷した。ウクライナはロシア領や船舶への攻撃を加速させる構えだ。

 記事はまだ続きますが、停戦予想の反証にはこれで十分です。ここまで執拗に彼の雑談 ( 寝言 ) に反証する理由が、どこにあるのか。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々にだけ、報告しておきます。

 動画の冒頭で彼が述べた言葉に、強い怒りを感じさせられ、しつこく反証をしています。

  「このウクライナ戦争には、今まであった過去30年間の戦争より、はるかに面白いことがある。」

  「ウクライナで起きている米国の戦争は、国際的構造を根本的に変えてしまう戦争という点において、知的に、非常に興味深い。」

  「この戦争以前の戦争、イラク戦争、アフガニスタン戦争、リビア戦争などなどと全く違う意味を持っている。」

  「ロシアの知的階層の議論を見ていると、アラブ諸国のする議論とは質的に違っている面白さがある。」

  「プーチンは単なる独裁者でなく、三段階レベルの思考ができる学者肌の人物である。このような思考は日本の自民党の政治家も官僚もできない。」

 この鼻につく自慢話を、得意そうに笑って話すのを聞いた時から、私の怒りが何度目かの爆発をしました。「専門バカ」という言葉がありますが、この言葉には専門家のおかしな言動を茶化す意味はあっても、怒りはありません。彼に送るには、別の言葉が要ります。「常識のない祭りの薬売り」は、・・どうでしょうか。それともあっさりと、「バカにつける薬はない」・・昔から親しまれた言葉なので、これがピッタリです。

 すこし怒りの収まったところで、相変わらずのコメントを入れている視聴者を紹介しておきます。

〈 コメント1. 〉

        案外プーチンは、正しいのかもね。

〈 コメント2. 〉

        本当は「血」ではなく「知」に飢えた独裁者だったとは!

〈 コメント3. 〉

        伊藤先生。日本も文学において、ドストエフスキーと同じ価値基準の作品も文学者もいました。 日本は蘇生できるかもしれません。77年間の平和を得したと思い、消滅したのち蘇生できる 素養があるかも知れません。 後世に託し。伊藤先生も日本人 なのだから。

〈 コメント4. 〉

  日本国民はかなりバラバラにされてしまいましたね、、、

〈 コメント5. 〉

  ソビエトとロシアに5年いましたが、ご指摘の通りです。ロシア人は、思想や哲学なしで生きていけない国民です。1000年前から続く、ロシア人VSユダヤ人(ユダヤ教徒カザール人)の対立構造の理解なしに、現在のウクライナ紛争の理解はできないです

〈 コメント6. 〉

  この人は凄い どうしてこういう人が日本に戻ってきて日本のために働いてくれないのかな お姉さんは 自民党の議員みたいだけど アメリカにいた方が いいのかなあ 戻ってきてほしいなあ(日本に)・・・・・ダメかな
 
〈 コメント7. 〉
 
 
 300件近くあるコメントの一部です。
 
世も末じゃって感じですがなんとかせねばなりません!」・・何とかせねばならなないのは、「祭りの薬売り」の寝言と丸め込まれている視聴者への対策です。
 
 すっかり遅くなりましたが、今回で下記3編の紹介が終わりました。次回以降も、「バカにつける薬はない」シリーズの紹介をします。紹介を続ける私も、「バカにつける薬はない人間」の仲間になった気がします。
 
  5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」 ・・米露関係破綻の原因は何か ? ( R4/3/31 )

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

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伊藤貫の真剣な雑談 - 52 ( 彼の予測の乱暴さの実例 1 )

2023-08-22 07:32:35 | 徒然の記

  3.  2022年のアメリカ中間選挙に関する予測の乱暴さ

 楽しかったマンホールの紹介が終わり、不愉快な「祭りの薬売り」の話に戻りました。

  【彼の説明】・・深刻な話なのに嬉しそうに、満面の笑みで喋ります。

   ・ウクライナ戦争のため、世界は今「エネルギー危機」と「食糧危機」に直面している。

   ・今後、この危機に誘発され諸物価の高騰が始まる。一番打撃を受けるのは発展途上国で、これらの国々は借りた金が返せなくなり「債務危機」に陥る。

   ・近いうちに、3つの危機、「エネルギー危機」「食糧危機」「債務危機」が世界に広がる。

 経済や財政に疎い私は、彼の説明が何となく分かりますが、何となく理解できません。「エネルギー危機」のせいで電気料金が上がって家計を直撃し、「食糧危機」のせいでパンや麺類の値段が上がり、これまた年金暮らしの家計を圧迫しています。しかし発展途上国の「債務危機」は、何の関係もないように感じます。

  ・3つの危機、トリプル危機の影響をどこの国が受けるかというと、アメリカが一番ダメージが大きい。

  ・だから今年の中間選挙で、民主党はボロ負けする。こんな政策をした民主党が、危機を招いたので、国民の批判を受ける。

  ・民主党議員の大量落選、3割から4割の議員が議席を失うと言われている。

 アメリカに住み、いろいろな情報を知っている彼の意見は正しいのかもしれないと、そんな気にさせられます。というより、反論する材料がこちらには何もありません。有難いことに、彼の予測は去年の話なので、結果がどうなったのか、ネットで探せば情報が見つかります。

 うまい具合に、2022 ( 令和4 ) 年12月8日付の経団連タイムズの記事が見つかりました。

  【経団連タイムズの記事】・・

  ・2022年米国中間選挙は、多くの専門家が予想していた共和党の圧勝には程遠く、民主党が健闘する結果となった。共和党は、上院で過半数に必要な1議席増にも届かず、下院で多数派を奪還するも数議席差の過半数にとどまった。

 上院と下院の党派別議員数は、次のようになっていました。

   上院   民主党・・   50人   共和党・・  49人

   下院   民主党・・ 213     共和党・・220

 自信たっぷりだったのに、彼の予測は外れていました。多くの専門家が共和党の圧勝を予想していたと言いますから、間違っても批判することではありませんが、あの楽しそうな笑顔を思い出すと、不愉快になるだけでなく、許せない気持ちになります。

 一度なら我慢しますが、日本にとって深刻な話も辛い話も、この男は笑いながら喋ります。他人の受け売りなら謙虚な喋り方をすれば良いのに、自分が思索・検討した意見のように自信に満ちています。

 ですから、経団連タイムズの記事の紹介が止められません。

  ・歴史的に大統領1期目の中間選挙において、政権与党が苦戦してきた経緯があるなか、選挙前の主な政治指標のほとんどは共和党優位を示していた。

  ・バイデン大統領の支持率は低迷し、有権者の3分の2が米国の方向性に不満を示していただけでなく、有権者が重視していたインフレ対策などの経済政策については共和党の方が信頼されていた。

  ・このような状況にもかかわらず、共和党は予想に反して伸び悩む結果となった。その大きな要因は、共和党が無党派層の支持を得られなかった点にある。

  ・過去の中間選挙において、通常、無党派層は政権与党を否定してきた。この動きと比較すると、驚くべき結果といえる。トランプ政権(共和党)下の18年も、オバマ政権(民主党)下の10年も、無党派層の大多数がそれぞれ政権党に反対票を投じ、野党が躍進した。

  ・民主党政権下の現状に強い不満を抱いていても、有権者にとって、共和党は現状を改善するどころか撹乱要因として、より大きなリスクと映ったといえよう。この事実は、共和党として重く受け止める必要がある。それほどまでに共和党ブランドは毀損していた。

 なぜ共和党は、前評判通りの結果が国民から得られなかったのか。

 その理由を知っているのは、「学びの庭」の「ねこ庭」の学徒だけではないでしょうか。

 いかがわしい「祭りの薬屋」のような人物が、熱心に共和党を応援し民主党を酷評するから、極論に嫌気を覚えた国民が、共和党への信頼を失くしてしまった。

 彼が実名を挙げて民主党の政治家を酷評し、あまりに偏った攻撃が却って彼らへの支持に回ってしまった。逆に彼が高く評価した共和党の政治家は、国民の支持を失った。

 他人を上目遣いに見ながら、真面目な議論をバカにしたように笑って喋るのですから、アメリカ国民も嫌悪したと思います。経団連は米国の各州の動きや、州知事の動向など、たくさんの情報を分析していますが、「ねこ庭」ではそのような手間をかけません。

 今回までのブログを読めば、常識レベルで判断できます。しかしもしも伊藤氏が、チャンネル桜やその視聴者たちが言うような、米国の一流学者でなく、名もない評論家でしかなかったら、私の意見は崩れます。彼が何を喋ろうと、アメリカの世論には波風さえ立てる力がないからです。

 そういうことなら、経団連の分析が的を得ていることになります。

  ・共和党ブランドの撹乱要因は、どこから生じたのか。選挙戦終盤にバイデン大統領以下、民主党がトランプ支持者を民主主義への脅威と糾弾したことが一定程度奏功したといえる。

  ・共和党支持者は、21年1月6日の議事堂乱入事件の暴徒と同一視されることに強く反発した。

  ・共和党は、中間選挙が民主党に対する信任投票になれば、与党の政策への不満から民主党が否認され、消去法で自然に共和党が選ばれると考えていた。しかし、無党派層による共和党の評価は民主党よりもさらに低く、結果として消去の対象になったのはむしろ共和党の方だったといえよう。

  ・無党派層は、バイデン政権の方針にストップをかけるために下院過半数を僅差で共和党に与えたが、上院は引き続き民主党に委ねた。いずれの政党にも任せきれず、決めかねているようだ。

  ・米国民は、予測不能な政治にも、イデオロギー先行の政策にも疲弊している。相手を攻撃するだけではなく、国民が直面する問題に真剣に取り組むことが最低限期待されている。そのような正常化への道をどちらの政党が先に示せるかが、24年大統領選挙のカギとなろう。

 ここまでまともな分析をするのが経団連とは、今の今まで気づきませんでした。最後の言葉は、米国民だけに当てはまるものでなく、そっくり日本の現状ではありませんか。

  「米国民は、予測不能な政治にも、イデオロギー先行の政策にも疲弊している。相手を攻撃するだけではなく、国民が直面する問題に真剣に取り組むことが最低限期待されている。」

  米国民という言葉を日本国民と言い換えれば、敗戦後の日本の現在です。保守自由民主党を支援している経団連は、国民の願いを汲み取り、自民党内の反日左翼勢力への支援をやめるべきでしょう。保守の顔をして反日活動をする組織や団体への支援も、考え直す必要があります。

 彼の予測の乱暴さを紹介するブログが、私の乱暴な意見を紹介する横道へ逸れてしまいました。反省しながら、次回の予定をお知らせします。

  4.  ウクライナ戦争の停戦に関する予測の乱暴さ

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マンホールカード ( 千葉県市川市と長生村 )

2023-08-21 16:13:47 | 徒然の記

 どこにでもあるマンホールなので、私たちはほとんど気にかけることなくその上を歩いています。マンホールが村や町や市によって、様々な工夫が凝らされ、色々なデザインがあり、郷土自慢のPR競争をしていることをほとんどの人が知らないと思います。

 町や市の関係者が知恵を絞って決めた町章、市章のデザインには、合併、併合の歴史が刻まれています。バラ、ツツジ、椿、桜、梅など市の花、県の花がマンホームの蓋を飾り、名所や名物などが彫り込まれたりしています。目立たない鉄製の蓋の中には、時として鮮やかな彩色を施したものもあります。

 愛好者の方のブログを見て、全国にマンホール愛好家が沢山いて、マンホール探しの旅をしていることを知りました。またそれに応える形で役所が綺麗な「マンホールカード」を作り、訪ねてきた愛好家たちに配布していました。

 8月9日と10日の千葉日報に、カラー写真入りで「マンホールカード」の大きな記事が掲載されました。ということは、千葉県にもたくさんのファンがいるのか、それとも千葉県が「マンホールファン」のため全国PRをしているのか、どちらにしても驚きました。論より証拠、まず8月9日の、市川市の記事を紹介します。

 「市川市は、市南部の行徳地域の魅力をデザインしたマンホール蓋の新たなカード〈マンホールカード〉を作成し、無料配布している。」

 「川沿いの常夜灯や、明治期に盛んに創られた神輿 ( みこし ) が船で運ばれる様子が、カラフルに描かれている。4千枚を作成し7月から配布を始めたが、人気が高く残りわずかという。」

 千葉日報社が丁寧に説明していますので、無関心だった人も、マンホールやマンホールカードに興味を持つのかもしれません。

 「市は昨年8月、地域の郷土色を盛り込んだ汚水用マンホール蓋の、新デザインを発表した。カード化はその紹介を兼ねており、今回の行徳地域の図柄は、市東北部に次ぐ第2弾。」

 「カードの表側にマンホール蓋のデザインを印刷。裏側にはデザインの由来を説明し、神社仏閣などが多いため仏師や宮大工が集まり、その技術が生かされ、神輿の産地となったことなどを紹介している。」

 記事を写しながら、私自身も関心が増し楽しくなります。中断している「伊藤貫の雑談」シリーズに比べると、その楽しさは月とスッポン、天と地ほどの差があります。千葉県は何番目かの私のふるさとなので、その紹介に役に立つのならと喜びが湧いてきます。怒りが湧く「祭りの薬売り」の寝言の紹介とは、比べ物になりません。

 「江戸期に、製塩業が関東有数の生産量を誇り、活発になった船舶の航行の安全を祈って、常夜灯が建てられた歴史もひもとく。」

 知らなかった千葉県の歴史まで教えられます。感謝の気持ちを表すため、市川市の事務連絡にも協力したくなりました。

 「配布場所は13日までが行徳文化ホールで、15日以降は行徳ふれあい伝承館、いずれも午前10時から午後5時まで。一人一枚で郵送はしない。問い合わせは、市川市下水道経営課047-712-6482 ( 平日昼間 ) 」

 このままの勢いで、長生村の記事を紹介します。「ちょうせいむら」が正しいのですが、他県の人は大抵間違えて「ながいきむら」と読みます。これを逆利用し、役場の人々が知恵を絞っています。

 「村下水環境課によると、同村の下水道マンホール蓋は、〈ながいき〉とも読める村名の漢字にちなみ、長寿を意味する鶴と亀、九十九里浜の海をあしらったデザイン。」

 「これに彩色を施した一基を、村内のどこかに設置した。カラーマンホールの蓋を探して一緒に写真に撮り、必要事項を記入したメールに添付し、同課へ送信すると抽選で賞品が当たる。」

 そういうことだから、記事に大きな見出しがついていたのです。

 「長生のどこかに一基、鶴亀マンホール」「カラーマンホールを探そう」「村制70周年企画 抽選で記念賞品」

 村内にはマンホールの蓋が約2700基あり、カラーなのは一基のみだそうです。酷暑の夏も何のそのと、長生き村の職員たちは楽しい企画に汗を忘れています。だからもう少し、企画の紹介に協力します。

 「応募は一人一回、期限は今月31日。」

 「写真を撮影する際は、歩行者らの妨げにならないよう充分注意して欲しい。」と、いかにも役場の人間らしい余計な注文をつけています。全国に嘘を発信している「祭りの薬売り」に比べれば、村役場の人のお節介は可愛いものです。村の宣伝に協力しようという気持は、何も損なわれません。

 「同課は本年度中に、このカラーバージョンのマンホールカードを2千枚作成し、村役場か村文化会館で希望者に配る予定。」

 「マンホールカードは全国各地で発行されており、収集家もいるなど一部で人気という。担当者は、〈下水道に興味を持って〉と呼びかけている。問い合わせは、同課0475-32-2494。」

 記事はもう少しありますが、ここまで紹介すれば長生村の人も満足してくれるはずです。日本のどこかにいる、マンホールカード・ファンの方にも楽しんでいただけたらと、紹介いたしました。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 51 ( 彼の捏造の実例 2 )

2023-08-21 07:25:31 | 徒然の記

   2.  ミンスク合意に関する説明の捏造

  【彼の説明】・・嬉しそうに、得意そうに、満面の笑みで喋ります。

   ・昨日、ドイツとフランスとイタリアの大統領と首相が三人揃ってウクライナのキーウに行った。

   ・三人は一日も早く戦争を止めさせたいと思っているから、この動きはとてもいい事態だと思う。しかし三人が動いたからと言って、アメリカとイギリスが戦争を続け、フーチンを倒し、ロシアを崩壊させようとしているから簡単には収まらないだろう。

   ・2015年2回目のミンスク協定 ( 合意 ) があり、そこではロシアが占領しているドンバス地域に自治権を与えることが既に決まっていた。

   ・この戦争をどこで終わらせるかという落とし所は、7年前からその知恵が出ていた。ドイツとフランスが斡旋したこの協定には、ウクライナとロシアも署名している。

   ・この協定をダメにしたのが、アメリカ政府の強硬派と好戦的ネオコン、それとウクライナの極右組織アゾフ大隊とライトセクターだった。だから今回の戦争の原因は、アメリカのネオコンとウクライナの極右にあると言える。アメリカのネオコンの大半は、ユダヤ人だ。

  【 2022年6月プレジデント オンライン情報】( 大前研一 世界の潮流 )

   ・「我々はEUとNATOに入る、核も持ちたい」と平然と口にするウクライナのゼレンスキー大統領に対し、ロシアのプーチン大統領はかなり立腹していたに違いない。そして、ゼレンスキー氏が次にとった態度で、プーチン氏は完全に堪忍袋の緒が切れた。ミンスク合意の破棄だ。

   ・2014年3月、ロシアがウクライナ南部のクリミア半島を併合した後、親ロシア派武装勢力がウクライナ東部のドネツク、ルハンスク(ルガンスク)2州の一部地域を占拠したことで、紛争が勃発した。翌2015年2月、ロシア、ウクライナ、ドイツ、フランス4カ国の首脳が、ベラルーシの首都ミンスクで会談を行い、なんとか停戦合意がまとまった。これがミンスク合意である。

   ・この合意の中には、「ウクライナ東部親ロシア地域に『特別な地位』を与える恒久法の採択」という項目がある。ドネツク、ルガンスクの東部2州の住民は、ロシア系が約4割を占める。そのロシア系の多い東側の地域(ロシア系が7割に達すると言われている)に、ウクライナは「自治権」という特別な地位を与えることになっていたのだ。

             ・ところが、自国の東部地域をロシアに実効支配されるのを恐れたウクライナは、ロシアからミンスク合意の履行を迫られても、なかなか実行しようとしなかった。国連安保理も2015年にミンスク合意の履行を求める決議を全会一致で承認していた。

   ・そこでプーチン氏は今回、強硬手段に出た。2022年2月15日、ロシア下院が「ドネツク人民共和国」と「ルガンスク人民共和国」を国家として承認するようプーチン氏に求める決議を賛成多数で採択すると、同2月21日、プーチン氏は先の2国を独立国家として承認する大統領令に署名、同時にこれらの地域を守るために軍の派遣を指示したのだ。

   ・「非はあくまでミンスク合意を履行しないゼレンスキーにある」というのが、プーチン氏の主張なのである。ロシア脳で考えるとそうなるのだ。

 【彼の説明】と【 プレジデント オンライン情報】を読んで気づくのは、【彼の説明】の中にゼレンスキー氏のことが全く触れられていない不自然さです。ミンスク合意( 協定 ) にしても、彼の説明と違いウクライナが納得していたわけでなく、曖昧な決着だったから実行を渋る要素があったということです。

 そこへ新しく大統領になったゼレンスキー氏が、ミンスク合意を否定、拒絶したのですから、氏の名前を全く出さずウクライナの極右勢力のせいにするのでは話が合いません。

 【 プレジデント オンライン情報】が客観的な事実を伝えているとするなら、伊藤氏の説明は捏造になるのではないでしょうか。ローマ教皇の発言にしても、ミンスク合意の経緯についても、動画の視聴者は詳しい事情を知らないので、彼の話を信じます。だから判で押したように、下記のコメントを入れます。「祭りの薬売り」は、プーチン大統領のウクライナ侵略を正当化するだけでなく、日本の政治家や国民への反感を煽り、日本をダメにする目的も達しています。

〈 コメント1. 〉

  伊藤先生のお話は癖になってもっと聴きたくなります。私はオースチン滞在ですがアメリカでは伊藤先生の様なお話をして下さる人はいません。なので大感謝です。

〈 コメント2. 〉

  わたくしは前はロシアが怖かったけど、今はアメリカが恐ろしやです。周りの人には通じません。先生のお話しはとても勇気をいただきましたありがとうございました、これからも頑張ってください

〈 コメント3. 〉

  貫先生いつもありがとうございます。 プーチン氏の努力家ぶりや、働きぶりを聞いていると、自分の国の首相を心から恥ずかしく感じてしまいました。 そしてそんな政治屋しか生まない思考停止な国民も、本当に恥ずべきだと感じております。


 次回は、 「3.  2022年のアメリカ中間選挙に関する予測の乱暴さ」に関する氏の雑談を紹介します。

コメント (3)
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伊藤貫の真剣な雑談 - 50 ( 彼の捏造の実例 1 )

2023-08-20 20:57:45 | 徒然の記

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

 動画の内容は、既に8月14日の「伊藤貫の真剣な雑談 - 40 ( プーチン崇拝者 )」で紹介していますので、省略しても構わないのですが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には、下記4件を伝えたくなりました。1時間20分の動画のおよそ50分は、プーチン大統領の自伝を元にした「プーチン氏称賛」ですから、彼にとって4件のウェイトは高いものでなく、それこそ雑談のつもりで喋っている「与太話」かもしれません。しかし「頭隠して尻隠さず」の言葉通り、彼の正体が見えています。

 ( 彼の雑談を取り上げて以来、ますます「ねこ庭」に雑草が生え、小さな庭が荒れていくのが残念ですが、日本中の庭が汚されるのを防ぐためならなんのそのです。)

 〈 動画の中にある彼の捏造と乱暴な予測の実例 〉

   1.  ウクライナ戦争に関するローマ法王の発言の捏造

   2.  ミンスク合意に関する説明の捏造

   3.  2022年のアメリカ中間選挙に関する予測の乱暴さ

   4.  ウクライナ戦争の停戦に関する予測の乱暴さ

 順番に、紹介していきます。

 1.  ウクライナ戦争に関するローマ法王の発言の捏造

  【彼の説明】・・嬉しそうに、得意そうに、満面の笑みで喋ります。

   ・今回の戦争は、NATO、特にアメリカがウクライナをNATOに組み入れようとしたから、ロシアはウクライナに攻め入らざるを得なかったと、1ヶ月くらい前にローマ法王が言われている。

   ・数日前にまた同じことを法皇が言われた。ということは、ローマ法王はかなり怒っており、アメリカがウクライナを利用して仕掛けた戦争だと、本当にそう思っている。

     ・アメリカとイギリスは彼らの売った武器で、いくらウクライナ人が死んでも何とも思っていないが、ローマ法王はこの戦争はNATOが仕掛けた無意味な戦争であるから、一日も早く早く終わって欲しいとキチンとそう言っている。

   ・僕もそう思うが、僕が言っても何の信頼性もないが、法皇がそういうと物凄い信頼性がある。 

   【 2022年6月15日のCNN 情報】( ローマ・CNN)

   ・ ローマ・カトリック教会のフランシスコ教皇は、ウクライナでの戦争について「おそらく何らかの方法で誘発されたか、あるいは阻止されなかった」との認識を示した。14日刊行の伊紙に掲載された所見の中で述べた。

   ・報道によると教皇は先月19日、キリスト教関連の文化的出版物に携わる団体の責任者と言葉を交わした中で、「我々が今目の当たりにしているのは残虐かつ凶暴な行為に他ならない。こうした戦争を遂行している部隊は大半が傭兵(ようへい)であり、ロシア軍がこれを活用している」と指摘。同軍がチェチェン人やシリア人を含む傭兵を進んで送り込んでいると付け加えた。

   ・「しかし危険なことに我々は、この点にしか目を向けていない。確かに恐ろしい話ではあるが、それだけでは全体像が見えず、戦争の裏で何が起きているのかが分からない。おそらくこの戦争は何らかの形で誘発されたか、あるいは阻止されなかったのだろう。兵器のテストや売却に関心が向いている印象も受ける。とても悲しいが、基本的に今重要視されているのはこうしたことだ」(フランシスコ教皇)

   ・さらに教皇は、ロシアのプーチン大統領を「支持」するわけではないとしつつ、「複雑な問題を善悪の区別に単純化しようとするのは断じて反対だ。根源的な要因や利害関係について考えることが不可欠で、それらは非常に入り組んでいる」と分析。「我々はロシア軍の凶暴さや残虐さを目の当たりにしてはいるが、解決を目指すべき問題があることを忘れてはならない」と続けた。

   ・このほか、ロシアのウクライナ侵攻前に「ある国家元首」と会談したと明かした。その元首は「NATO(北大西洋条約機構)の動きについて大変な懸念を抱いていた」という。

   ・「彼に理由を尋ねるとこう答えた。『彼らはロシアの門戸に向かって吠えている。ロシア人が強大で、いかなる外国勢力も寄せ付けない存在であることが分かっていない』」(フランシスコ教皇)

   ・さらに名前を伏せたこの「国家元首」は教皇に対し、「状況が戦争に発展する可能性もある」と告げたという。

   ・フランシスコ教皇はまた、ロシア正教会トップのキリル総主教と話し合いの機会を持ちたいと発言。両者は本来14日にエルサレムで面会する予定だったが、ウクライナでの戦争のため延期を余儀なくされていた。9月にカザフスタンで行われる総会で会えるのを望んでいると、フランシスコ教皇は述べた。

   ・14日にローマ教皇庁(バチカン)が発表した別の所見では、長年続いてきた当該地域での戦争にウクライナ侵攻が加わったと分析。これらの戦争で非常に多くの死者と破壊がもたらされたとの認識を示した。

   ・そのうえで「ただここで状況を一段と複雑にしているのは、ある『超大国』による直接的な介入だ。自国の意思を押し付けようとするその行動は、民族自決の原則に反する」と語った。

   長くなりましたが、CNNの情報を紹介しました。一番最後の部分で法皇は、「ある『超大国』による直接的な介入だ。」と述べていますが、彼が得意げに紹介したようなアメリカ批判はしていません。複雑な事情があるから善悪の判断を単純化できないと語り、特にプーチン大統領の味方もしていません。CNNの報道が客観的な事実を伝えているとするなら、伊藤氏の説明は捏造になります。


 同様にして、次回は 「2.  ミンスク合意に関する説明の捏造」紹介します。

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伊藤貫の真剣な雑談 - 49 ( 200対1の意見 )

2023-08-19 18:01:28 | 徒然の記

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

 今回の動画は、水島氏と伊藤氏の直接対談でなく、映像で参加する伊藤氏に水島社長が話しかけるというスタイルで行われています。

 「現在の状況の中で、伊藤さんはロシアのウクライナ侵攻についてどんな形でみておられますか。」

 画面の伊藤氏に向かい、水島氏が問いかけるところから番組が始まります。伊藤氏が何か喋ると、「全くその通りです。」「いゃあ、同感ですね。」と水島氏が嬉しそうにうなづいて、番組が終わります。伊藤氏のお喋りは、これまで紹介してきた内容の繰り返しですから、何度も転記する気になりません。

 「祭りの薬屋」の名前通り、お馴染みの薬を屋台の上に並べて見せます。視聴者のコメントが200件以上寄せられていますが、水島氏以上の同意と称賛です。参考までに5件だけ適当に選んで紹介します。

〈 コメント1. 〉

   今回は番組史上最高の内容だった。 親米保守の具体名までズバズバ指摘。 ホントの事を言ってしまって、身の安全を心配します
 
〈 コメント2. 〉
 
  伊藤さんの正論に感謝!! どうか迷える日本人を目覚めさせる大きなお仕事をこれからよろしくお願いします!!
 
〈 コメント3. 〉
 
  7~8年前位から、伊藤貫さんの発言を拝聴しています。年を経る度に、日本愛が強く発言されてきた様に感じて います。私は、以前の伊藤さんより、今の、伊藤さんの方に共感します。日本人として、御礼いたします。 多くの日本人が、伊藤さんの発言を聞き賢く目覚めて欲しいと思います。お体を大切に発言を続けて下さい。
 
〈 コメント4. 〉
 
  伊藤さんのお話は良い意味で驚くことも多いですが、すべて納得がいきます。今回のお話では特に産経・読売・日本会議・自民党はナショナリストのフリをしてお芝居をしてきた、という点には非常に感銘を受けました。産経など下手すりゃ朝日以上に厄介な存在です。
 
〈 コメント5 〉
 
  馬渕さんにせよ伊藤さんにせよ、水島社長が継続的にお二人との対話を発表なさっていることは、社長の深い世界観と認識に拠ることを理解しています。深謝します。
 
 この視聴者たちは本気なのか、やらせなのか、私の単純な疑問は、前回紹介したボウフラ君の常識を誰も持っていないところにあります。
 
 「自称保守界隈の〈日本も核武装すべし論者〉に聞きたいのだが、日本が核武装するとして、その核兵器はどうやって調達するの?」

 「簡単に「核武装すべし」と言ったところで、拳銃一丁買うのと訳が違うのだよ。」

 こんな常識をすっ飛ばして、「祭りの薬屋」を褒めちぎるのですから、ボウフラ君でなくとも首を傾げます。呆れ果てた動画なのでこのまま終わっても良いのですが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々のため、伊藤氏の雑談(寝言)の要旨だけを紹介しておきます。

 ・ウクライナ戦争はまったく不必要な戦争である。

 ・戦争を長引かせることでプーチン大統領を失脚させ、ロシア文明を破壊することが目的である。

 根拠として彼が喋っている中身は、5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」 ・・米露関係破綻の原因は何か ? とほとんどダブっており、紹介する必要を感じません。

 称賛する人間が水島氏を加えておよそ200人ですから、200対1で「ねこ庭」が少数意見という現象になっています。バカは1000人集まってもバカのはずなので、物事を決めるのは数でないと思い、ここで6.を終わり次の7. へ進みます。

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

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伊藤貫の真剣な雑談 - 48 ( ボウフラ君のコメント )

2023-08-19 12:13:09 | 徒然の記

 素朴な疑問 伊藤貫の真剣な雑談 - 36 ( 日本の滅亡を喜ぶ彼 )

  2023/08/13 07:21:18

 これが共産党親派の、ボウフラ君のコメントのタイトルで、入れた日付と時間が分かります。

 「自称保守界隈の〈日本も核武装すべし論者〉に聞きたいのだが、日本が核武装するとして、その核兵器はどうやって調達するの?」

 悪態同士の礼儀なのでしょうか、批判相手を曖昧にし、「自称保守界隈の日本も核武装すべし論者」と書いていますが、批判の相手が自称保守の「祭りの薬屋」というのはハッキリしています。

 「核保有国の殆どは、自国開発・製造だと思うのだが、今の日本の技術力では無理であろう。(人工衛星の打ち上げすら儘ならない有り様だし) 」

 興味を惹かされたのは、共産党親派の彼の意見に党の意見が影響しているのでないかと考えたからです。これを読むと共産党は、日本の核開発力とロケット技術力を過少評価していると見えます。星屑のような小惑星「イトカワ」に衛星を着陸させ、地上の岩を持ち帰っても、あるいは気象観測用衛星を何機か打ち上げていても、軍事的評価につながげていません。この意見には疑問がありますが、次の意見は同意します。

 「〈核武装する〉と宣言して何十年も掛かるのであれば、その間に日本は滅ぼされてしまう。」

 〈核武装宣言〉などしたら、まずアメリカが反対し、中国、ロシアが続きし、英仏も反対し国連で叩きまくられ、国内の反日左翼勢力が大騒ぎします。こうなりますと、ボウフラ君がタイトルにつけている「素朴な疑問」が、「祭りの薬屋」の矛盾を突く常識論になります。日本にだけは核を持たせないという国策を持つアメリカを前にして、奴隷の日本がどうやって独自の核開発をするのか。常識的な話が、伊藤氏には欠落しています。

 「では、手っ取り早く他国から購入するか? が、最高ランクの軍事機密である核兵器を日本に売る国があるか?」
 
 ボウフラ君の常識論は、伊藤氏の意見の矛盾を遠慮なく突き、まるで彼を弄んでいるようです。

 「同盟国アメリカは、日本の核武装に断固反対なので無理であろう。仮に購入出来たとして、有事の際にアメリカを攻撃する事は不可能だろう。アメリカへの攻撃目標を設定しようものなら、発射せずに日本国内で炸裂する位の仕掛けはするだろうし、アメリカと対等な〈独立国〉になれないのであれば、そんな核武装は片手落ちと云わざるを得ない。」
 
 「もし、アメリカから核兵器を購入出来たとしても、アメリカの支配からは脱却出来ない。つまり、現状の〈アメリカの核の傘〉と大差無いのだ。」
 
 ここ数日、「ねこ庭」のブログを読みながら、冷笑していたボウフラ君の顔が浮かびます。もしかすると彼に報告を受けた共産党員も、「ねこ庭」を覗いたのかもしれません。入れられた視聴者のコメントを見て、嘲笑したのではないでしょうか。
 
〈 コメント1. 〉

  まさしく、現実を見ろ!ですね。 自分の国は自分で守るって、当たり前のことなんですけどね。 政治家も官僚もトップから腐っていて、手の施しようがなくなりました。 サムライがいなくなった。

〈 コメント2. 〉

  激しく同意しますネ。自国は自分たちで守る。という当たり前の事ですネ

〈 コメント3. 〉

  おぉ。素晴らしい。哲学から思考する番組なんて、目から鱗です。頭がすっきりしました。自分はどんな思想で世の中を見ているのか、冷徹に考えました。

 だからボウフラ君は、一層得意になり「ねこ庭」を荒らします。迷惑な話ですが、喋っているのは高尚な理屈でなく、私と同じ常識論です。

 「では、中国に歩み寄り、中国から調達するか?」

 「そんな事をすれば、アメリカの逆鱗に触れ、日本は滅亡するだろう。」

 「簡単に「核武装すべし」と言ったところで、拳銃一丁買うのと訳が違うのだよ。」
 
 次の意見はボウフラ君だけのものでなく、一緒に「ねこ庭」を覗いている共産党員と共通でないかと推測します。

 「〈核武装宣言〉から直ちに武装完了しなければ、逆に日本への攻撃の切っ掛け・口実を他国に与えるだけになり、日本は何も得をしない。」

 「口先ばかり勇ましく、現実的な行程を無視した発言は単なる〈票集めのリップサービス〉と気付くべきでは?」
 
 ボウフラ君たちは、動画にコメントを入れた視聴者にも注意を喚起し、私の手間を省いてくれます。しかし彼らが役に立つのはここまでで、紹介する意味もここで終わります。
 
 なぜなら、反日・左翼のボウフラ君たちは日本をダメにする政党の信者で、「祭りの薬売り」と似たようなことをしている厄介者だからです。
 
 下記予定の5.が終わりましたので、次回は6.の雑談です。

  5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」 ・・米露関係破綻の原因は何か ? ( R4/3/31 )

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

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伊藤貫の真剣な雑談 - 47 ( 祭りの薬屋の悪態 )

2023-08-19 07:29:58 | 徒然の記

  5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」 ・・米露関係破綻の原因は何か ? ( R4/3/31 )

  6. 「伊藤貫の真剣な雑談  第6回 」 ・・伊藤貫X水島特別対談  ( ウクライナ危機の深層 ~ 危険なネオコンの思い上がりと戦後保守の愛国ごっこ  ) ( R4/5/14 )

  7. 「伊藤貫の真剣な雑談  第7回 」 ・・文明の衝突とロシア国家哲学 ( R4/6/25 )

 雑談を紹介していると、自分の現在地が分からなくなりますから、時々確認する必要があります。随分進んだように感じますが、まだ上記   5. 「伊藤貫の真剣な雑談  第5回 」にいます。これから紹介するのは、動画の最後の彼の悪口です。
 
 悪口の根拠にしているのは、ミヤシャイマーとスティーブコーエンの意見です。
 
 ・アメリカが本気で相手にすべき国は、中国だった。ロシアは単独でアメリカに対抗する力は無い。そんなロシアを中国へくっつけたのは、アメリカだ。これは、アメリカ外交の大失敗だった。( ミヤシャイマー )
 
 ・今度のウクライナ戦争で最も得をするのは、ユダヤ人と中国人だ。最大の被害者は、ウクライナの民族主義者だ。( スティーブコーエン )
 
 彼はの言葉を次のように書き換えました。
 
 「この戦争の最大の被害者は、ウクライナの民族主義者と日本だ。」
 
 ミヤシャイマーの言葉を利用し、自説の補強にします。
 
 「今、中国が台湾問題を口実に日本へ軍事介入したら、ロシアは必ず中国を助ける。」
 
 ここから自由民主党の政治家の悪口が始まります。
 
 「自民党の政治家は、核戦略がわかっていない無責任者ばかりだ。悪く言って、アメリカの奴隷、アメリカの召使い。」
 
 「ニュークリア・シェアリングは、日本の核抑止力には何の役にも立たない。自民党の偉い人たちは、現在の日本の立場の悪化をニュークリア・シェアリング論で誤魔化している。」
 
 「日本人は、そのことを意識していない。」
 
 「もし本気で核抑止をするのなら、独自に開発した日本の核ミサイルを海上自衛隊に持たせるしか無い。核弾頭を装備するとしたら、潜水艦しかない。陸上に設置すると言っているが、敵はまずそこを狙ってくるから、陸上は絶対ダメだ。」
 
 ここで私も彼の捏造を真似、他の場所でした彼の悪口を転記して読者を扇動します。
 
 「しかし日本の自由党の政治家と外務省、防衛省の官僚と、自衛隊の幹部はぼーっとしているだけで、10年後のことなんか何も考えていない。だから僕は結論として、日本は8年か16年後に滅びると考える。」

 「こんなバカが政治をしているのだから、日本が良くなるはずがない。」

 「祭りの薬屋」の悪態に我慢している時に、共産党親派のボウフラ君のコメントが入りました。彼も似たような礼儀知らずの悪態男ですが、珍しく正論が混じっていますので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に紹介しようと思います。コメントを削除するのは、それからでも遅くありません。

 次回を、お待ちください。

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