ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 62 ( 東大の反日教授に育てられた彼)

2023-08-28 22:11:35 | 徒然の記

  10. 「伊藤貫の真剣な雑談  第10回 」 ・・伊藤貫X水島総特別対談 ( R4/11/12 )

 1時間18分の動画が、あと10分で終わろうとする時、水島氏がつまらないことを話しかけました。

  ・日本の言論界の劣化というのか、これは相当酷いのでは無いかという気がしている。

  ・貴方がアメリカから見ていて、一番危険と感じるのは、役人、政治家、あるいは政財官の人間的劣化、知的腐敗というか、この点について日本にカツを入れてもらいたい。

 頭の中を雑学で一杯にしている「祭りの薬売り」ですから、彼は喜んで話に乗ってきました。

 「僕はこの点について、4つのことを考えている。最初の3つはある人物の意見で、4つ目が僕の考えだ。」

  1.  マッカーサー元帥の『マッカーサー回想記』の中の意見

   ・日本人くらい徹底して屈服した国民はいない。

   ・日本人くらい徹底して屈服した国民は歴史上前例がない。

  「そうか。そんなことが書いてあったのか。昔読んだのに、何も覚えていない。」

 水島氏が照れて笑っていますが、この本は私も読んでいましたから、本棚の『マッカーサー回想記』(  上下2巻  ) を取り出して確認しました。

 上巻は元帥の生い立ち、父マッカーサーの統治したフィリピンでの生活と、連合国軍総司令官になるまでの思い出話なので、ここには彼が紹介した意見は出てきません。

 下巻は日本占領から、朝鮮戦争、トルーマンによる解任までですから、書かれているとすればここになります。解任直後の下院議会の公聴会で、確かに元帥は日本人を軽蔑しています。

 「ドイツ人を我々同様45歳であるとすれば、日本人は、時間的には古くからいる人々なのですが、指導を受けるべき状況にありました。」

 「近代文明の尺度で測れば、われわれが45歳という成熟した年齢であるのに比べると、日本人は言ってみれば 12歳の少年と言ったところでしょう。」

 だからこんな意見を本にを書くだろうと思うのでしょうが、『マッカーサー回想記』下巻に、「祭りの薬売り」が紹介した意見そのものはありません。

 「我々の統治は成功した。2000年以上の歴史を持つ日本国民が、それまでの封建的な思想を捨て自由と民主主義に目覚め、一変したのである。こういう事実は、人類の歴史上かってなかった。」

 連合軍総司令官だった彼が、自分の功績を自慢する意見は書かれていますが、「日本人のクズ」が紹介した言葉はありません。元帥の言葉を拾い出し、いつものように都合良く解釈しているのではないでしょうか。

  2.  白洲次郎氏の「回想記」り中の意見

   ・占領下の日本の「紳士たち」くらい、見苦しい連中はいなかった。

   ・日本の「紳士たち」は、軍国主義の時代は軍人に跪いて彼らの靴を磨き、アメリカに占領された途端、彼らに媚びることしかしなかった。

   ・日本の「紳士たち」は、パンパン以下である。彼らとパンパンといったいどこが違うのか。( 注:  占領軍相手の売春婦をパンパンと言いました。 )

   ・占領が終わった今でも、アメリカ語を話し、アメリカのご機嫌を取ろうとする人間が大多数である。

  「いゃあ、白洲次郎もいいこと言ってるなあ。」と、水島氏が笑いながら感心していました。これでは「祭りの薬売り」の思う壺で、彼の間違いや嘘を指摘するのは期待できません。

  3.  村田良平氏の意見 ・・元外務省事務次官、元駐米大使

   ・外務省の官僚は、完全にアメリカに洗脳されている。

   ・しかも彼らは、それを意識していない。

  「いゃあ、これはそう言われると、その通りだ。負けたからしょうがないとか、潔いとかいう話ではない。みなさん、どう思いますか。」

 苦笑した水島氏が視聴者に問いかけていましたが、マッカーサー元帥の捏造意見を除けば、白洲、村田両氏の意見は敗戦国にありがちな話で、なにも日本人に喝を入れるものではありません。動画がいかにつまらない内容であるかを、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に知ってもらいたいと、わざわざ紹介しました。

 水島氏に感心され、得意になった「祭りの薬売り」がとんでもない嘘を喋り出します。前置きが長くなりましたが、これが本日の主題です。

  ・水島さんが言う現在の日本人のものの考え方、知的レベルの劣化については、紹介した三人の意見の他に、僕なりの分析がある。本音を言うと、もう手遅れだと思う。

  ・明治時代の最初の30年代の日本人は立派に見え、価値判断力もあり、物事にも動じないと見えた。

  ・彼らが立派に見えたのは、江戸時代の教育を受けて育っていたからだ。

 ここで水島氏が身を乗り出して賛成します。

  ・そうだ、彼らは寺子屋や藩校で学んだ人間だ。明治時代の教育で育っていない。

 二人の意見が一致し、伊藤氏の雑談に一層力が入ります。

  ・明治の教育を受けた連中がリーダーシップを取るようになったのが、大正時代だ。大正時代の日本人というのは、キョロキョロキョロ、右往左往している。

 ここでまた、不愉快な日本人の悪口が始まります。東大の反日左翼学者に育てられると、彼のような「反日のクズ」が育つのでしょうか。

  ・外国では今何が流行っている、早く真似しなければならないと飛びつく。大正時代以降の過去100年間の日本人は、凄く見苦しい。この傾向が、明治維新以来何も変わっていない。

  ・僕の分析視点について、水島さんも賛成しないと思うが、奈良時代から明治維新までの約1200年間、日本人の価値判断基準としての柱が3つあったと思う。

 ここからは正確を期すため二人の話を編集せず、そのまま紹介することにします。

 「その3つの柱というのは、〈日本的な価値判断〉〈仏教思想〉〈儒教的なものの考え方〉ですね。奈良時代から江戸時代までの日本人は、この3つに立脚していたと思うんです。」

 「うんうん、そうですね。全くその通りです。」

 「日本的なものというのは、天皇制であり、その後に出てきた武士集団の武士道です。もちろん、万葉集的なものも含まれます。

 「ええ、ええ。そうですね。その通りですよ。」

 伊藤氏のお喋りの間中、水島氏がうなづいて、相槌を入れています。ここから伊藤氏の大嘘が始まるのですが、スペースがなくなりました。反証の紹介にもスペースが必要なので、本日はここで一区切りとして続きを次回といたします。

 ( 天皇家に関わる伊藤氏の歴史改竄と、水島氏の無知が明らかになります。不愉快極まる内容なので、嫌な予感のされる方はスルーしてください。)

コメント
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