ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

伊藤貫の真剣な雑談 - 56 ( まな板の上のクズ )

2023-08-24 06:53:28 | 徒然の記

   8. 「伊藤貫の真剣な雑談  第8回 」 ・・日本を滅ぼす3つの巨大な嘘 ( R4/8/6 ) 

 彼の雑談をもう少し紹介します。

  ・30年前の話だが、講談社に『VIEWS ( ビューズ ) 』という雑誌があり、そこから依頼されて、連合軍憲法を起草したアメリカ陸軍の士官と、草案作成のリーダーだったケーディス大佐にインタビューしたことがある。

  ・当時20才代後半だった陸軍士官の彼は、突然憲法案の起草に参加しろと言われ、法律を何も知らないので驚いたという。

  ・草案作成に参加したアメリカ人は25人いたが、法律の勉強をした経験者は4人しかいなかった。あとの21人は法律に関して全くの素人だった。しかも憲法学を学んでいる者は、一人もいなかった。

  ・25人のアマチュア集団が、たった7~8日間でこの連合軍憲法をでっち上げた。

  ・陸軍士官はこの憲法案、特に軍隊廃止の9条を見てびっくりした。軍隊がなければ国は独立できないのだから、何でこんなデタラメをやるのだと思った。

  ・馬鹿げていると思ったが、リーダー格だったケーディス大佐に、9条は日本に押しつけなければならないと言われ、渋々命令に従った。こんなバカな憲法を日本人が受け入れるはずがないと、彼はそう感じていた。

  ・もし受け入れたとしてもアメリカの占領が終わったら、日本はその翌日にこの憲法を捨てると思った。彼は不思議がり、逆に質問してきた。何であんなバカな憲法を、いまだに守っているんだ。早く捨てりゃあいいじゃないかと。

  ・僕は無くしてしまったが、このインタビュー記事は『VIEWS ( ビューズ ) 』という雑誌に残っていると思う。

 記事が残っているから、彼の意見が正しいとは限りません。「ねこ庭」の過去記事を読めばすぐ分かるのですが、長いシリーズなので、今は代わりにウィキペディアの情報を紹介します。

  ・マッカーサー元帥の命令により、わずか1週間で作成された英文の「民政局草案」を骨子として、連合国軍占領中にGHQの監督下で、徹夜して一日半で「憲法改正草案」が作成された。

  ・「民政局草案(マッカーサー草案)」を起草したのは、民政局長のコートニー・ホイットニー准将と民政局員のマイロ・ラウエルを中心としたアメリカ人スタッフである。

 正確に言いますと、ホイットニー准将が民政局局長で、ケーディス大佐は次長、マイロ・ラウエル氏がケーディス次長の部下で草案作成作業の中心人物です。おそらく伊藤氏がインタビューしたのは、元軍人で弁護士だったラウエル氏だろうと思いますが、氏名を喋りません。氏名をはっきりさせ、ラウエル氏が弁護士だったと分かれば、「法律を何も知らない陸軍士官」という嘘がバレます。日本人は自分の話を信じると高を括っているから、杜撰な雑談を平気でするのでしょうか。

 ついでもう一つ紹介しますと、「石橋湛山という立派な人物も、公職追放された」という説明の嘘です。

 「連合国軍憲法」を承認した吉田内閣では、各大臣の署名がありますが、公職追放されたはずの石橋湛山氏の名前があります。杜撰な雑談というより、これは明らかな嘘なので、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々に、署名した閣僚名をウィキペディアの情報から紹介します。

  内閣総理大臣兼外務大臣   吉田茂

  国務大臣・男爵       幣原喜重郎

  司法大臣          木村篤太郎

  内務大臣          大村清一

  文部大臣          田中耕太郎

  農林大臣          和田博雄

  国務大臣          斎藤隆夫

  逓信大臣          一松定吉

  商工大臣          星島二郎

  厚生大臣          河合良成

  国務大臣          植原悦二郎

  運輸大臣          平塚常次郎

  大蔵大臣          石橋湛山

  国務大臣          金森徳次郎

  国務大臣          膳桂之助

 この二つの事実から推察されるのは、彼の話がかなりいい加減であるということではないでしょうか。ちょっと調べればバレる嘘を、全国発信の動画でするというのですから、いかに日本人をバカにしているかの証明にもなります。

 ウィキペディアの説明がまだあります。

  ・その後の紆余曲折を経て、起草された新憲法案は、大日本帝国憲法第73条の憲法改正手続に従い、1946 ( 昭和21) 年5月16日の第90回帝国議会の審議を経て若干の修正を受けた後、枢密院が10月29日に新憲法案を可決、改正が成立した。

 敗戦の痛手から立ち上がろうと懸命な努力をしていた日本政府 ( 吉田内閣 ) に対し、GHQが脅迫し、昭和天皇のお命と引き換えに無理矢理承認させたとはいえ、手続きを踏んだ上での「新憲法」の承認です。

 それを彼は、次のように動画で説明しました。

  ・しかし自民党は、この憲法が最初から無効であったことを言わない。なぜかというと、自民党自身がこの憲法を作ることに加担していたからだ。

 焦土となった敗戦国の自民党政府が、「無効である」と言える状況がどこにあったのか。日本人なら誰にでも分かります。耐えて受け入れた「亡国憲法」だった事実は、当時の指導者たちの回顧録に書かれています。居心地の良いアメリカにいて、日本を蔑視するアメリカの学者や官僚たちの本を読み、日本人の心を失った彼の方こそが日本を知らない無国籍人間に成り果てているのです。

 ご先祖たちが耐えていた一番の患難辛苦を説明から省略し、「自民党自身がこの憲法を作ることに加担していた。」と喋るのですから、「日本人のクズ」と呼びたくなります。戦後の日本のどこを見れば、「加担」という言葉が出てくるのでしょう。

 強力な力を持つジャパンハンドラーたちが、政府の各場所に潜り込み、アメリカの政策を推進していたと説明したのは彼自身でした。アメリカに逆らえば、ジャパンハンドラーたちが内政干渉をし、内乱を起こし、軍事介入して政府を転覆すると得意顔で説明したのは、誰だったのか。そんなアメリカやGHQに対し、なぜ「憲法が無効だ」と言えるのか。出来もしないことを喋り、日本の指導者たちの悪口を言うこの人物の矛盾だらけの雑談 ( 寝言 ) だから、怒りのコメントが出てくるのです。

〈 コメント3. 〉

        3つの巨大なウソがあるなら、それから脱却する方法論を語れよ! コイツが言ってることは、日本の現状に対する不平不満だけ! 只の不平不満だけ!  その現状を踏まえて日本がより良くなるような答えを出せ! 答えを出せ! 答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ! ガキじゃねぇんだから答えを出せ

 荒っぽく汚い言葉に見えますが、「日本人のクズ」 の嘘に比べれば、国を愛する心がある分だけ矜持の高さが伝わる気がします。

〈 コメント1. 〉

  日本人に対して、無礼だな!馬鹿にしている!

〈 コメント2. 〉

        保守派なら天皇制ではなく皇室又は国体と言って欲しいな

 3つのコメントを気に留めていない彼は、雑談を続けます。

  ・憲法案の起草に参加した陸軍士官の彼に、ケーディス大佐はどんなやつだと質問したら、「すごく嫌なやつだ」「すごく自惚れ強くて嘘つきだ」「ユダヤ人でずるいやつだ」と即座に答えた。

 日本人はユダヤ人を差別しないのに、彼は民主党を支配する一極覇権主義のグローバリストのユダヤ人を常に悪く言います。その逆に多極覇権主義を主張するキッシンジャーやジョージ・ケナン、ブレジンスキーなどは同じユダヤ人でも高い評価をし、差別発言を憚りません。

 「すごく嫌なやつだ」「すごく自惚れ強くて嘘つきだ」「ずるいやつだ」という陸軍士官の言葉が、そっくり彼に当てはまると、私には思えてなりません。

  ・ケーディスは、アメリカ共産党の党員ではなかったらしいが、党員と非常に近い関係にあった。

  ・このケーディスなら、日本に 9条を押しつけてきた訳だ。

 ケーディス大佐がユダヤ人だと言うことは、彼のお喋りで初めて知りましたが、彼の上司のホイットニー准将が率いる民政局は、「マルキストボーイの集団」と呼ばれていましたから、彼らが共産党の親派だと言う話はとっくに知っていました。

 ケーディス大佐に似て、「すごく自惚れ強くて嘘つきで、ずるいやつ」である彼が、なぜ強大な力を持つジャパンハンドラー・ホイットニー准将に話を向けないのか。次回は更に大きな彼の捏造を、紹介いたします。嫌な話ばかりなので、彼のように笑う心境になりませんが、( ちょっと大袈裟ですけれど ) 国民の責務として続けます。

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4 コメント

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哀しい (tibineko)
2023-08-24 11:15:55
こんな破廉恥な人間が保守と持てはやされる事が

こんな小狡い人間が 賢しらに国体を語る事が

こんな蝙蝠男が敗戦時の日本を嘲笑う事が

哀しいかな・・こんな破廉恥さを保守の名の下に隠し持つ、自称知識人が増えている現状
敗戦国がどれほど惨めであったか知りもしないで、
知ろうともしないで、

当時の国政に携わった人間を足蹴にし悪態をつく
そんな人間を「素晴らしい」「保守の鏡」などと持てはやす戦争も戦後も知らない愚者

悔しさと腹立たしさは、これを文字に起こすonecat様の方がより強いだろうと思います。

精神的に非常にお疲れになるであろう「日本を滅ぼす伊藤貫の3つの小狡い嘘 」の続編、古の都の空の下よりエールを送ります。
返信する
Unknown (あやか)
2023-08-24 11:30:56
これまでのところの感想ですが、
『保守』を、名乗る伊藤貫氏が、なぜ、こんなに卑俗な論説しかできないのか、訝しく思うばかりです。

現在の『占領憲法』が、如何なる経緯で作られたか、また当時の日本政府が、なぜ、この憲法を受け入れざるを得なかったかは
多くのひとが知ってることです。
終戦当時の、日本の政権担当者が一番気がかりだったのは、天皇陛下と皇室を守ることであり、日本の国体を護持することでした。
そのためには、占領軍に押し付けられた憲法を受け入れることも、当分のあいだはやむを得ないという判断でした。
また、その当時の為政者のかたのお気持ちは痛いほどわかります。

現在の日本国憲法が、占領軍の影響下でつくられたことは明白な事実ですが、
しかし,だからと言って、『しろうとが、一夜づけで作った』ということは無いでしょう。
憲法というものは、法学専門家により、それなりに理路整然としたものでなければなりませんから、、、、
現・日本国憲法にしても、アメリカ占領軍の恫喝があったとしても、日本側も、かなりの意見は言ってるはずです。

伊藤貫さんは、そのころの日本の為政者の痛切な気持ちは、わかってるのでしょうか。

★ところで、伊藤貫さんは、
戦前、戦時中、戦後の時代を一貫して、国民の事を思っていらっしゃった昭和天皇陛下の御聖意を、
どう思っておられるのか???---それも、いぶかしいところです。
返信する
まな板の上のクズ (onecat01)
2023-08-24 13:22:59
 tibinekoさん

 動画を見て、悔しさと腹立たしさを感じる段階は過ぎました。

 今は「強い怒り」の段階にいます。「人間のクズ」の動画をたくさん制作し、全国発信しているチャンネル桜も、同罪です。

 「古の都の空の下よりのエール」を、しかと受け止めました。ご先祖さまのためにも、クズの寝言を追放せねばなりませんね。
返信する
昭和天皇のお気持ち (onecat01)
2023-08-24 13:38:20
 あやかさん。

 昭和天皇のお気持ちが分かっていれば、この男の動画は最初から存在しておりません。

 軍隊否定の憲法案をお知りになられた陛下が、「それでは日本が守れない。」「吉田に言う。」と言われた時、これを阻止したのが田島長官でした。

 彼は芦田首相が押し込んだ、アメリカの手先でしたが、芦田首相にそれをさせたのが民政局局長のホイットニー准将でした。

 昭和天皇のお気持ちを思いますと、此奴を許す気になれません。
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