昨日、久しぶりにチャンネル桜の動画を見ました。安倍総理を支持してきた水島氏が、総理と距離を置き始めた番組でした。
1月26日付の「自民党とは、いったい何だったのか。」という表題の討論番組です。「温故知新」で昔の本を読んでいる間に、世の流れが変わっていることを知らされました。
一昨日まで政治と国民の思潮を、「右か、左か」で判断してきましたが、現在は「グローバリズムか、反グローバリズムか」で、世相を判断する時になっているようでした。
今日の日本を国際社会の中で捉えた時、「右か、左か」より、「グローバリズムか反グローバリズムか」で判断する方が、より適切に理解できる気がしてきました。
この横文字を私なりの言葉で表現しますと、次のようになります。
〈 グローバリズム 〉
国を無視し、企業、組織、個人の利益を追求する社会
強いものが勝ち、弱いものが淘汰される弱肉強食の世界
利益を追求するためなら、人も物も金も国境を越えて移動させる社会
国家が消滅し、民族が混在し、国の伝統や文化が消滅した無国籍社会
〈 反グローバリズム 〉
自分たちの国の、歴史や伝統、文化を大切にする自国優先社会
異なった国同士が、共生しようと努力する世界
弱肉強食でなく、国民全体の生活の安定と安全を考える社会
力のある者だけが富を独占する格差を、否定する社会
巨大な金融資本が国境を越えて荒らし回り、弱い国々の経済を破綻させたリーマンショックを思い出せば、グローバリズムが多くの人々を不幸にした現実が理解できます。
企業家は左翼思想では資本家階級と呼ばれ、資本主義体制を支える元凶と位置づけられます。資本主義体制で野放しにされた彼らは、利益を追求するため、やがてグローバリズム勢力となります。
かって社会主義国家ソ連は、共産党の独裁国家を世界に広めようとして、自国の宗教も文化も伝統も破壊しました。反対する周辺国を軍事力で制圧し、自分の衛星国にしました。
そっくり同じことを、中国がしています。彼らはマルクス主義というより、中華思想による漢民族の帝国を建設しようとしています。共産党の独裁によるこのやり方は、グローバリズムそのものです。
従来の左翼主義思想では対立する左右の勢力だったものが、現在の国際社会では、「似た者同士」になっているということです。
アメリカはむしろグローバリズムの本家であり、米国の金融資本が世界の市場を席巻し、巨大な利益を手にしてきました。
トランプ大統領の登場が、この流れを変えつつあります。日本の中で反日・左翼が、国の歴史を守る保守と激しく対立しているように、アメリカには、グローバリズム勢力と反グローバリズム勢力が競り合っていました。
それがトランプ大統領の出現で、やっと目に見えてきました。
「アメリカ第一」「アメリカを優先する」という、トランプ氏の言葉は、「グローバリズム勢力」への、宣戦布告でした。
氏は常識を超えた言動で世界をかき回していますが、彼を知るほどに注目せずにおれなくなりました。
トランプ大統領を登場させた原因は、赤い中国です。ニクソン大統領以降、ブッシュ、クリントン、オバマと、親中派の大統領が続きました。彼らは、冷戦の対決相手だったソ連を、潰すため、中国を支援し利用しました。
日本にも協力させ、中国の経済発展と軍事力の強化を支援しました。
めでたくソ連を崩壊させましたが、中国はソ連以上に厄介な国となりました。軍事力を格段に増強しただけでなく、独裁国家ですから、中国の金融資本は、米国の巨大金融資本に対抗する規模と力を持つようになりました。
米国に育てられた恩義を忘れ、太平洋を中国とアメリカで二分して支配しようと、尊大な提案までしてきました。
米国の中で大人しくしていた「反グローバリズム」勢力が危機感を抱き、ついには米国の「グローバリズム」勢力も、中国への危機感を共有するようになりました。
「グローバリズムは世界を混乱させ、一部の巨大資本を富ませるだけで、国民の幸福をもたらさない。」
米国の指導者たちがこの認識でまとまりつつあり、それを可能にしたのが、「中国への危機感と嫌悪」だと言います。
対立していた共和党と民主党が、対中国ではまとまっているというのですから、アメリカも変われば変わるものです。
・私は自分では保守政治家だと自負していますが、総理の北方領土返還交渉につきましては危惧しています。
・四島が不法に占拠されているのは、歴史的事実であり、これを言わずに交渉をするというのでは、将来の日本のため禍根を残すことになります。
先日の国会で、前原誠司氏が安倍総理を詰問していました。氏が保守政治家だと一度も考えたことがありませんでしたので、耳を疑いました。
しかしどうでしょう。安倍総理は移民法を成立させ、漁業、農業という基幹産業を外国資本へ開いています。中国に北海道の土地を買わせ、韓国に対馬の土地を買わせ、グローバリズムの政策を進めている総理は、国を滅ぼそうとする「グローバリスト」ではないでしょうか。
「戦後レジームからの脱却」という約束は、どこへ行ったのか。とても保守政治家と言えません。
これに前原氏が反対し、国の将来を憂えるというのですから、氏が保守政治家と自称しても、この点だけは納得できます。保守政治家と信頼してきた菅官房長官が、「アイヌ新法」を推進し、国内不和の種を蒔いており、反日・左翼との区別がつかなくなりました。
アメリカだけでなく日本も、「左右の対立」が過去のものとなり、「グローバリズムか、反グローバリズムか」で、政治家を判断する時が来たのではないかと考えます。
グローバリストは、自分の国や国民を、大切にしない政策を優先するのですから、たとえ自民党に在籍していても、そのような議員は、「国を愛する保守政治家」ではありません。この理屈で行けば野党に属していても、反グローバリストの議員は、「国を愛する保守政治家」ということになるのでしょうか。
何時だったか、中国や韓国が、日本で土地を大量購入している件につき、民主党の田嶋要氏が危機感を持ち、どうにかならないのかと、国会で質問していたことがありました。
この時、対応が難しいと答弁していたのは、自民党の副大臣でした。今にして思えば、田嶋氏はこの点に関しては、「国を愛する保守政治家」だったということになります。
チャンネル桜の動画を、久しぶりに見ましたが、政界はこれから大きな変動が来ると、そんな気になりました。「グローバリズムか、反グローバリズムか」で、政治家を判断する方が、今後は妥当ではないのかと思えてきました。
ただし「反グローバリズム」という基準を徹底することになれば、野党議員は、反日左翼思考を捨てなければなりません。
昨日動画を観たばかりのため、まだ頭の整理ができていませんので、明日から、じっくりと考えてみようと思います。
最新ブログを拝見しました。
今回の内容につきましては、深刻に受け止めています。
確かにおっしゃるように、いまでは、保守対革新という図式は無意味になっています。
グローバリズムか反グローバリズムかというのが、いまでは問題の焦点だと思います。
もちろん、私は、反グローバリズムの立場に立ちます。!
私は、最近は、安倍総理大臣の政策には、少なからず疑念を感じるようになりました。
多くの人は、そう感じていると思います。
財界人にいたっては、もはや売国者というしかありません。
私は、断固として、皇国日本民族のために闘います。
『皇国日本民族』という言い方が気にくわないという人があれば、『日本人民』と言ってもいいでしょう。
祖国愛こそ、最もたいせつです。
早速のコメントに、感謝いたします。
人民でなく、民族という言葉の方がいいと思います。明治憲法のとおり、「立憲君主国日本」という言い方が、すっきりとする気がいたします。
グローバリズムの馬鹿者たちは、やがて国連を利用し、皇室の破壊をするはずです。
「男女平等に反する皇室」と言って、女系天皇を日本に認めさせようとするでしょう。天皇に人権をと言って、庶民と同じ言論の自由、職業選択の自由等々、付与するべしととんでもない攻撃をするはずです。
現在は、日本弁護士会等々反日・左翼の組織が中心となって、国連でロビー活動をしていますが、自民党の政治家の中にも、女系天皇や皇室へ人権をと、そんなことを言う痴れ者がいます。
こういう人間は、亡国の反日・左翼と同類の「グローバリスト」と、ひとまとめにし、理解するべきでないのかと、考える次第です。
石破氏や二階氏は、間違いなくグローバリストですし、アイヌ新法を推進している菅氏も、国民の分裂を是としているのですから、同類でしょう。
「皇国日本民族」・・私には自然な言葉ですが、戦後に育ち、日教組の反日教育で大きくなった若者には、皇国は古めかしく聞こえるのではないでしょうか。ですから私は、「立憲君主国日本」で良いのではないかと、考えます。この名称ですと、陛下は国の真ん中におられ、明治の元勲たちの描いていた、国の姿です。
昭和天皇は、大元帥陛下として、戦争の先頭に立たれる姿をなされましたが、これは、昭和の軍人たちが、大東亜戦争のため、勝手に作り上げたお姿であり、あのような愚を繰り返してはならないと思います。
これから、もう少し、考えを整理していきたいと思いますので、ご指導のほど、よろしくお願いします。
このブログは、その本を読まなくとも、その時代時代に生きていなくても、その内容や当時のことが分かりやすく伝わります。
『素顔の昭和』の一連のエントリから、続けてこのエントリまで読み続けていれば、管理人様のおっしゃりたいことが良く分かります。
前にも書かせていただいたと思いますが、私自身は10年前までは「左」派、野党やマスメディア(中でも朝日新聞)の言うことを無条件に信じていた方です。
自民党政権に辟易していたので、政界と日本の「蘇生」「改革」を信じて当時の民主党に投じてしまいました。
その後日本の更なる混迷を招いてしまい、他の「保守」や自民支持の方、そして多くの国民には本当に申し訳なく思っております。
『素顔の昭和』シリーズの結びの、
> 「一部のマイノリティーの意見を、殊更に取り上げ、針小棒大に騒ぐのは、」
は、朝日をはじめとするマスメディアのことを指していると思います。
>「彼らは、騒ぎを大きくし、国民の心の分断を図り、」「社会の混乱と破壊を狙っているだけで、」「対案は、何も持っていません。」
は、立憲・国民民主や共産党など野党のことを指していると思います。
中でも、共産党など公安の「ブラックリスト」入りしています。
> 「数におごり、国民の負託の意味を取り違えている、自民党の政治家にも、」「国民は、無条件の支持を与えているのではありません。」「右も左も、国を愛する心のない政治家、学者、活動家は、」「いずれ国民に見放され、支持を失います。」
これはどの党にも言えると思いますし、このエントリを噛みしめて読めばそれが本当に痛感します。
前原誠司氏は、「献金」が元で大臣を辞任した前歴があります。
「何でも反対」の野党ですが、それでもこれを読めば、前原氏は本当に中身のある質問をしているのではありませんか。
https://blogos.com/article/359257/
まるで、総理だった菅直人氏に、「貴方がお辞めになったらいかがですか」と迫った当時の谷垣禎一総裁を彷彿とさせます。
田嶋要氏は一昨年、外国資本の土地大量購入により「地域住民の不安が高まっている」として「法的規制」を求めました。
(ちなみに、この田嶋要氏は千葉1区です。)
「労働統計」などで下らない「質問」をしている野党各議員らと大違いです。
にも拘らず、こうした質問や動きは、「勤労統計」や「審議拒否」などに埋もれ掻き消されてしまいます。
貴方も私も過去の思考履歴が、似ております。ずっと40年以上、朝日新聞を定期購読していました。
今にして思えば、敗戦以後、朝日が歩いていたのは、「反日・グローバリズム」の道だったのですね。
自民党の腐敗に嫌気がさし、民主党へ投票したのも、同じでした。高い授業料でしたが、反日・左翼政権は、国民のためにならないという、生きた勉強をいたしました。
日本の国を愛する議員より、中国や韓国・北朝鮮を慕う議員が多いのですから、国の土台が揺らぐはずです。
国民は再び自民党に多数を与えましたが、自民党の議員の中には、国民の委託を勘違いしている者が多く、憲法改正どころか、議員の二重国籍禁止法も、国土の売買を外国から守る法律も作ろうとさえしません。
「グローバリズムか、反グローバリズムか」で、政治家を判断するのが常識となれば、自民党の中のグローバリズム議員が、切り離されます。
同時に、野党の中にいる反グローバリズム議員が、愛国の党へと集まるのかもしれません。自民党の若手議員の中には、優秀な反グローバリズム議員が多数いると聞きます。
彼らはきっと、グローバル議員との決別を考えるでしょうから、一時的には、自民党内は勢力の分離が行われ、新しく反グローバリズム議員が、自民党以外の場所から生まれ、最終的には、「保守自民党」として、さらに大きくまとまる日が来るのではないかと、そんな気がいたします。
自分が生きている間に、そういう日が来るのか、分かりませんが、しかしその方向へ行くという希望が湧いてきました。
まだ自分の考えがまとまりませんが、今後とも、よろしくご指導ください。真摯なコメントでしたから、私の返事も遅れました。