音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■カワイ・名古屋での≪バッハ・インヴェンション講座≫のお知らせ■ 

2010-10-26 11:43:20 | ■私のアナリーゼ講座■

■カワイ・名古屋での ≪ バッハ・インヴェンション講座 ≫ のお知らせ■             
                                            2010.10.26 中村洋子





★短い秋も終わりを告げ、冬がそこまでやってまいりました。

カワイ・名古屋で始めました 「 インヴェンション講座 」 は、

明 27日に、第  3回目を迎えます。


★前回 第 2回講座の後、以下のようなご質問が、ございました。

「 インヴェンション 2番の 8小節目には、右手 2拍目の

ソ と ファ を繋ぐ ≪ スラー ≫ がありますが、

あるのはそこ 1ヶ所のみです。

これは、どのように扱えばよいのでしょうか 」


★大変に、的確なご質問です。

バッハが自ら、≪ スラー ≫  を記入したということは、

「 必要があるから、記入した 」 ということです。

「 必要であるから 」  とは、「 誤解されないため 」 です。


★この 「 スラー 」 の解釈により、

この 「 インヴェンション 2番 」  を、どのように演奏するか、

それが決定されるほど、重要な 「 スラー 」 です。


★それのみか、同様に、

「 インヴェンション 3番  」  をどのように弾くか、にも、

深く、関わっているのです。

その点を、今回の講座でご説明いたします。





★ 「 インヴェンション 3番 」 は、 2番と異なり、

バッハ自身が、多数のスラーを記入しています。

その各々が持つ意味も、詳しく説明いたします。

その意味を知るためには、この 3番と 1番、2番との関係を、

もう一度、じっくり見直す必要があります。


★それは、「 インヴェンション&シンフォニア 1、 2、 3番 」 の、

計 6曲が、 1番インヴェンションから、どのように

紡ぎだされていったか、ということでもあります。


★バッハのインヴェンションや平均律は、

何もないところから、突然、打ち上げ花火のように、

出現したのではありません。

バッハは、少年時代、一世代前の 「 フィッシャー 」 という

作曲家の作品を、熱心に写譜して勉強しました。

それは、「 音楽の小さな花束 」 など4曲集で、

どれも短く、魅力的な作品です。

インヴェンションを始める前の 「 導入曲 」 として最適です。

この 「 フィッシャー 」 の曲集についても、ご紹介いたします。


★この講座は、音楽をバッハを、

心から愛している方々のためのものです。

難しいことはやさしく、

分かりやすいことは、さらに深くご説明いたします。





■日時:2010年 10月 27日(水)10:00~12:30
■会場:カワイ名古屋 2F コンサートサロン「ブーレ」
■受講料カワイ講師・音研会 ¥2500
                   楽譜会員¥3000
                   一般   ¥3500
■問い合わせ先 : カワイ名古屋  
         〒460-0003 名古屋市中区錦3-15-15
          Tel 052-962-3939   Fax 052-972-6427





                                             ( お茶の花、草花、柿、重陽の月 )
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