音楽の大福帳

Yoko Nakamura, 作曲家・中村洋子から、音楽を愛する皆さまへ

■ Mannheimでの 「 Boettcher姉弟 Duo concert 」 の独紙記事 ■

2012-05-11 16:49:29 | ■私の作品について■

■ Mannheimでの  「 Boettcher姉弟 Duo concert 」 の独紙記事 ■

                                                2012.5.11 中村洋子

 


Wolfgang Boettcher  ベッチャー先生が、4月1日に演奏された、

Mannheim-Feudenheim マンハイム=フォイデンハイムでの、

「 Duo concert デュオコンサート 」 演奏会評の、

新聞記事を、送って下さいました。


■Feudenheimer Anzeiger 紙  Mittwoch, 25.April 2012

★≪ Duo-Abend mit Werken aus drei Stilepochen und drei Ländern

三つの時代様式と、三つの国の作品による デュオの夕べ ≫

のコンサートは、満員の聴衆の期待を裏切らず、

これ以上ない音楽の喜びを、与えてくれた。

 


★Ursula Trede-Boettcher と、Wolfgang  Boettcher の姉弟は、

ヴィルトゥオーソの技量を、発揮しただけでなく、

・Johann Sebastian Bach  バッハ  ( 1685~1750 )
・Johannes Brahms ブラームス (1833~1897)
・Robert Schumann  ロベルト・シューマン (1810~1856)
・Yoko Nakamura  中村洋子
・David Popper     ダーフィット・ポッパー

のような大作曲家の、真の感情を、表現した。


★火花が飛び散るような演奏が、終わると、

感動が満員のホールに渦巻き、拍手がいつまでも続いた。

二人の演奏活動は、長年にわたっている。

 


★Ursula Trede-Boettcher は、ミュンヘン国際音楽コンクールの

オルガン部門1位となり、その才能が証明され、それ以降、

世界中のたくさんの音楽祭や、

Wolfgang Boettcher との共演などで活躍。

私たちにとって大変に幸せだったことは、我々の地元 Feudenheim の、

Epiphaniaskircheで、彼女は、1984~2008年までオルガニストを勤めた。

1990年からは、コンサートオルガニストとして活動。
 

★Wolfgang Boettcher は、その感動的なチェロで大変に人気がある。

ベルリンフィルの首席チェリストを務め、カラヤン、メニューインなどと共演、

1976年から、ソリストとして活躍、今回のコンサートのように、

芸術作品の普遍の価値を、チェロで表現する。
                              ( 略 )

★Robert Schumann  ロベルト・シューマン (1810~1856) の、

「 Fantasiestücke op.73  ( 幻想小曲集 ) 」  Op.73は、

夢のように、心地よかった。

対照的に、21世紀の作曲家 Yoko Nakamura の

「 Japanisches Erntelied  ( 収穫の歌 ) 」 は、我々の心を躍動させた。

この曲は、Ursula Trede-Boettcher と Wolfgang Boettcher に、

献呈されている。

Popperの 「 Ungarische  Rhapsodie ハンガリーラプソディー 」

Op.68 は、チェロの最も高い音域まで、駆け上った。

二人のヴィルティオーソは、拍手が鳴り止むまで、

ずっと、アンコールを続けなくてはならなかった。

 

 

 

■Program

● Johann Sebastian Bach (1685~1750) 
                                Sonate D-Dur BWV 1028
● Johannes Brahms (1833~1897)
                                Sonte op.38 e-moll ( チェロソナタ 1番 )
● Robert Schumann  (1810~1856)
                                 Fantasiestücke op.73  ( 幻想小曲集 )
●Yoko Nakamura   
      Japanisches Erntelied Einleitung, Thema und Variationen
                                                                         ( 2009 )
●David Popper  (1843 ~1913)
             Ungarische  Rhapsodie op.68

(注:Popperはチェコ出身の作曲家、チェリスト。1890年、 Brahms の

         ピアノ三重奏曲第 1番を、 Brahms と一緒に初演した

    Wolfgang Boettcher  : Violoncello
    Ursula  Trede-Boettcher : Klavier
 

 

★ちなみに、Ursula 先生のお嬢さまの Melanieメラニーさんは、

日本美術史、特に、絵巻物や浮世絵などの研究者として、

著名な方で、ハイデルベルグ大とミシガン大学の教授です。

たびたび、来日されており、

日本の学習院大でも教鞭をとられたことが、あるそうです。

Prof. Dr. Melanie Trede
Professor of Japanese Art Histories, Heidelberg University
University of Michigan
Professor, Histories of Japanese Art

 

 

                        ※copyright © Yoko Nakamura
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲

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