■ベッチャー先生がチャイコフスキーコンクールで審査員、「MJ無線と実験」が私のSACDを紹介■
~銀座「山野楽器」で、私のチェロ組曲楽譜を常時販売~
2015.6.18 中村洋子
★銀座四丁目「山野楽器」の2階CDフロアーで、
私の「6 Suiten für Violoncello solo 無伴奏チェロ組曲 全 6曲」の
「SACD」が、懇切丁寧な解説を添えて展示販売されていますが、
3階「楽譜」売場でも、この「無伴奏チェロ組曲」の楽譜を、
常時、置いていただくことになりました。
うれしいことです。
★≪Musikverlag Ries & Erler Berlin リース&エアラー社≫から、
出版されていますこの楽譜は、「SACD」の奏者である
Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生が、
渾身のエネルギーを注いで、Einrichtung ( fingering、bowing、expressionなど
演奏するために必要なあらゆる指示記号)を、惜しみなく、
すべて書き込まれています。
★また、楽譜の editor である Thomas Schwalbe さんが、
「Einrichtung」 を補うため、
Boettcher ベッチャー先生が、実際の演奏ではどのように弾いているか、
それを楽譜の上に、Legende zum Fingerisatz und zu anderen Zeichen,
Legend of fingering and other signs」として、追加しています。
★「Legend」 は「説明、凡例」というような意味で、例えば、
[×]は、 not position change、[-]は、finger to place over several chords、
[/]は、position change、[+]は、left-hand pozzicatoなどです。
それらにより、Celloの演奏技法のほとんどすべてが、公開されている、
とも言えます。
★その Wolfgang Boettcher ヴォルフガング・ベッチャー先生ですが、
いま、Moscow モスクワと St. Petersburg セントペテルブルグで開催中の、
≪The XV International Tchaikovsky Competition
チャイコフスキーコンクール≫で、
Celloの jury 審査員もなさっています。
http://tchaikovskycompetition.com/en/jury/
http://tchaikovskycompetition.com/en/schedule/
★International Tchaikovsky Competition チャイコフスキーコンクールは、
大変に有名で人気がありますが、
Boettcher ベッチャー先生は、実力本位の最も厳しいコンクールである、
≪ミュンヘン国際音楽コンクール(Internationaler Musikwettbewerb der ARD)≫
でも、Celloの審査委員長を務められています。
★オーディオマニアの方に人気のあります雑誌
「MJ無線と実験」 2015年7月号で、
私の「無伴奏チェロ組曲第1巻」SACDが、
以下のように、紹介されています。
★私は、 ヴァイオリン、チェロの無伴奏曲を愛好する。演奏の姿をスピーカー間に
リアルに定位させ、そのボウイングや胴の響きが空間に舞うようすを、演奏会さながらに聴きたくて、名演奏、名録音を探す。ここで紹介する中村洋子の無伴奏チェロ組曲は、まさに私の探していた、聴き応えのある最新SACDアルバムといえる。各曲の
タイトルを見ると、繊細な日本情緒溢れた曲かと思ったが、実際は骨格のしっかりとしたスケールの大きな作風で、その曲の素晴らしさに驚いた。ベルリンフィルの首席であったベッチャーの演奏により、さらにチェロの可能性までも感じさせてくれる。録音も素晴らしく、エンジニアはJVCマスタリングセンターで録音とマスタリングを長く
担当する杉本一家氏、ノイマンのU-87Aiをチェロ用マイクに使用し、メインマイクは
DPA4006。ピラミックス録音システムと高精度ルビジウムクロックも使用され、格別に高い解像度、空間性がこの演奏を際立たせている。(角田郁夫)
★是非、お聴きください。
※copyright © Yoko Nakamura
All Rights Reserved
▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲