■ 第 2回 「 ショパンが見た平均律クラヴィーア 」・アナリーゼ講座 ■
2012.5.1 中村洋子
★「ショパンが見た平均律」・アナリーゼ講座の第 2回は、
平均律 第 1巻 第 2番 前奏曲とフーガ c-Moll ハ短調
~ Chopin ≪ 24 Préludes Op.28 ≫ の源も Bach ~
■ 2012年 5月27日(日) 午後2時00分~4時30分
■ カワイミュージックスクールみなとみらい
Tel.045-261-7323 横浜事務所
Tel.045-227-1051 みなとみらい直通
★ Chopin が所有していました Bach 平均律の楽譜には、
たくさんの書き込みが、あります。
第 1巻 2番 前奏曲を、書き込み通りの
「メトロノームテンポ」、 「expression」、 「強弱」 で、
忠実に演奏しますと、紛れもない、
Chopin自身の音楽が、眼前に彷彿と、
立ち現れます。
心底、驚かされます。
★Chopin が記入した diminuendo の hairpin にも、
Bach の秘密を解く鍵が、隠されています。
Chopin の Bach への、深い傾倒が、
名曲 ≪ 24 Préludes Op.28 ≫ に、結実したのは、
間違いありません。
★平均律 2番前奏曲の、和声の大きな流れを見ますと、
Bach の Passion 受難曲との密接な関連も、
よく、見えてくるのです。
平均律 1巻 23番、24番とも深く、結びついています。
★Chopin が、そのことを鋭く見抜いたうえで、
演奏していたことは、Chopinが、フーガ 2番に自ら、
書き込んだスラーから、分析できます。
★Bachが Chopinを育て、
Chopinが Bach の真髄を、その作品を通して、
私達に、伝えていてくれるのでしょう。
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