■ 来年は「龍笛とピアノ」、「ソプラノとピアノ」を発表予定です ■
★本年は、ベッチャー先生とのCDを出しましたが、
来年は、「龍笛とピアノ」、「ソプラノとピアノ」の
2枚のCDを発表する予定です。
雅楽の笛である「龍笛」と「ピアノ」との二重奏が可能であるか、
先日、雅楽奏者の八木千暁さんと、試してみました。
★一番の問題は、龍笛が、ピアノのピッチに合わせることが可能か、ということです。
それへの対応策は、いろいろな方法が考えられますが、
「合わせる」のではなく、
「ずれを楽しむ」という“技法”を、
二人で練習を重ねながら、編み出していきたい、と思います。
★「龍笛」は、竹製の横笛で、音域は2オクターブ、全長は約40cm。
雅楽では、篳篥が主旋律を歌い、
龍笛はそれを彩るように、細かい動きをめぐらします。
七つの指孔があり、歌口(息を吹き入れる穴)や指孔の周囲は、
樺や籐を巻き、黒い漆で固めています。
孔の内部は朱の漆が塗られ、竹の茶、籐の黒と美しい色彩のコントラストです。
雅楽は本来、屋外で演奏されるものですので、
龍笛は、想像以上に音量が大きく、びっくりします。
★私も少し、龍笛を習い始めましたが、まだ息の出し方が未熟なため、
息漏れが多く、2、3分も吹きますと、頭はくらくら、ギブアップです。
自分でやってみますと、奏者がどれだけ凄いことを、やっていらっしゃるか、
実際によく分かりますね。
お稽古用には、プラスティック製の安価な龍笛がございます。
★二人で実験を重ねますと、龍笛の力強い太古の響きと、
西洋楽器の極致のようなグランドピアノとが、
素晴らしいアンサンブルを、創造できることが分かりました。
自信をもって、曲を作っていきたい、と思います。
★「ソプラノとピアノ」は、素晴らしいピアニストにお願いいたしますが、
「龍笛とピアノ」は、私がピアノを担当いたします。
クラシック音楽の思考では処理しきれない場面が、多々予想され、
まずは作曲家が、自分の考えに沿った演奏を残しておくべきである、
と思うためです。
★ベッチャー先生のCDも、越殿楽を基にして作曲しました
「平成越殿楽」を収録しています。
先生のチェロは、いわばクラシック音楽の極致ともいえる方法の演奏で、
雅楽とは異なった素晴らしい世界です。
しかし、ピアノパートの演奏は、
ややムード音楽的な分散和音になってしまっており、
少し残念に思っております。
雅楽は、笙と篳篥、龍笛の三管と、箏、楽琵琶の弦楽器、
さらに様ざまな打楽器によって構成される、
小編成の室内オーケストラともいえます。
このため、ピアノパートは、分散和音であっても、その各楽器を
髣髴とさせるような弾き方が望まれます。
単調に弾いてしまいますと、オペラの全体スコアを見ないで、
ヴォーカルスコア(オーケストラ部分をピアノに編曲した楽譜)だけを
見て弾くようなものです。
★「龍笛とピアノ」のCDでは、雅楽の「唱歌(しょうが)」も研究して、
みたいと思います。
雅楽では、楽器で雅楽を演奏する前に、手で拍子を取り、声を出して歌います。
それが「唱歌」です。
歌うことにより、その流れをつかみ、暗譜できます。
また、どこで息を取るかも、覚えます。
★この冬休みは、日本の1000年の昔の音楽「唱歌」と、
西洋クラシックの長い歴史のある「ソプラノ」の2つの世界で
創作する仕事を楽しみたい、と思います。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲
★本年は、ベッチャー先生とのCDを出しましたが、
来年は、「龍笛とピアノ」、「ソプラノとピアノ」の
2枚のCDを発表する予定です。
雅楽の笛である「龍笛」と「ピアノ」との二重奏が可能であるか、
先日、雅楽奏者の八木千暁さんと、試してみました。
★一番の問題は、龍笛が、ピアノのピッチに合わせることが可能か、ということです。
それへの対応策は、いろいろな方法が考えられますが、
「合わせる」のではなく、
「ずれを楽しむ」という“技法”を、
二人で練習を重ねながら、編み出していきたい、と思います。
★「龍笛」は、竹製の横笛で、音域は2オクターブ、全長は約40cm。
雅楽では、篳篥が主旋律を歌い、
龍笛はそれを彩るように、細かい動きをめぐらします。
七つの指孔があり、歌口(息を吹き入れる穴)や指孔の周囲は、
樺や籐を巻き、黒い漆で固めています。
孔の内部は朱の漆が塗られ、竹の茶、籐の黒と美しい色彩のコントラストです。
雅楽は本来、屋外で演奏されるものですので、
龍笛は、想像以上に音量が大きく、びっくりします。
★私も少し、龍笛を習い始めましたが、まだ息の出し方が未熟なため、
息漏れが多く、2、3分も吹きますと、頭はくらくら、ギブアップです。
自分でやってみますと、奏者がどれだけ凄いことを、やっていらっしゃるか、
実際によく分かりますね。
お稽古用には、プラスティック製の安価な龍笛がございます。
★二人で実験を重ねますと、龍笛の力強い太古の響きと、
西洋楽器の極致のようなグランドピアノとが、
素晴らしいアンサンブルを、創造できることが分かりました。
自信をもって、曲を作っていきたい、と思います。
★「ソプラノとピアノ」は、素晴らしいピアニストにお願いいたしますが、
「龍笛とピアノ」は、私がピアノを担当いたします。
クラシック音楽の思考では処理しきれない場面が、多々予想され、
まずは作曲家が、自分の考えに沿った演奏を残しておくべきである、
と思うためです。
★ベッチャー先生のCDも、越殿楽を基にして作曲しました
「平成越殿楽」を収録しています。
先生のチェロは、いわばクラシック音楽の極致ともいえる方法の演奏で、
雅楽とは異なった素晴らしい世界です。
しかし、ピアノパートの演奏は、
ややムード音楽的な分散和音になってしまっており、
少し残念に思っております。
雅楽は、笙と篳篥、龍笛の三管と、箏、楽琵琶の弦楽器、
さらに様ざまな打楽器によって構成される、
小編成の室内オーケストラともいえます。
このため、ピアノパートは、分散和音であっても、その各楽器を
髣髴とさせるような弾き方が望まれます。
単調に弾いてしまいますと、オペラの全体スコアを見ないで、
ヴォーカルスコア(オーケストラ部分をピアノに編曲した楽譜)だけを
見て弾くようなものです。
★「龍笛とピアノ」のCDでは、雅楽の「唱歌(しょうが)」も研究して、
みたいと思います。
雅楽では、楽器で雅楽を演奏する前に、手で拍子を取り、声を出して歌います。
それが「唱歌」です。
歌うことにより、その流れをつかみ、暗譜できます。
また、どこで息を取るかも、覚えます。
★この冬休みは、日本の1000年の昔の音楽「唱歌」と、
西洋クラシックの長い歴史のある「ソプラノ」の2つの世界で
創作する仕事を楽しみたい、と思います。
▼▲▽△▼▲▽△無断での転載、引用は固くお断りいたします▽△▼▲▽△▼▲