サッド ヴァケイション ６

後光すら感じたわ、ちょっと。
浅野忠信、オダギリジョー、宮崎あおいら単館映画なら一人で看板になれる俳優を贅沢に使った裏メジャー映画。ただ彼らの個性的な「色」を上から覆いかぶさって取り込んでしまった石田えりの「黒」のような存在感に驚きさえ感じた。
どんな立派なことやってても、どんな緻密な計略を進行している切れ者でも、また逆にどんな極悪非道な犯罪者でも、所詮母親の「お○んこ」から生まれてきた息子に過ぎないわけで、西遊記の孫悟空を手のひらで遊ばせているお釈迦様のような余裕、絶対的な女性の大きさを感じさせてくれる演技だった。
石田えり、久しぶりに見たけど、やぱり釣りバカのミチコさんは彼女のほうがずっといい。「合体」にすごいイマジネーションが加わるもの。