嫁さんに聞いたら、独身の時に俺はベイブをみて号泣したそうだ。そんな俺の弱点をついてくれるかと、この作品にも期待していたけどイマイチだった。動物が喋るCGにはもう真新しさはないんだからストーリーを練りこまなきゃいかんのに、絵本原作ものだけに単純すぎる。奇跡はワンパターンだし、いつのまにか少女はほったらかし。子供むけだからってナメてると痛い目にあうぞ。
テレビで見て知っているようでしらない横田めぐみさんの両親のドキュメントだ。拉致とか北が悪いのは改めて言う必要はないから省く。この作品を見て感じたのは拉致問題は政治面や社会面の出来事ではなく、ひとつの家族の問題なんだということだ。娘を突然取り上げられた平凡な両親が、取り返すために必死に動き、そして超人的なエネルギーを発揮する。その力はやがて人々の心や国すら動かすわけだが、原動力になっているのは正義でも平和でもない、シンプルな親心だった。その大きさ、強さに改めて驚愕させられた。
可もなく不可もなくという感じ。海外のサッカー選手みたいな新ボンドはまあまあやったけど、男子が毎回楽しみにしてるマシン系のワクワクがなかったのが、大きく減点だな。ロマンスよりゴージャスより大事なのはそっちだろ。