今日のエンドロール

10点満点の採点つきで年間約120本。観る前も観たあともクスッと笑えるレビューをお届けします。

GOAL! 6

2006-06-01 00:13:35 | タイムリーヒット
ま、一応はね。

まもなくやってくる忌々しいW杯月間。テレビではカビラ兄弟が暑苦しく吼え、ラモスが厳しくダメダしをする。あ~うっとぉしい。スポーツに関わる仕事をしていながらサッカーには興味ゼロというか、むしろマイナスな俺だがFIFA公認、大スポンサーアディダス全面協力という御用映画はどないなもんか?一応観に行ってみた。

広告塔のベッカムが「子供たちに見て欲しいね」と教科書通りのコメントをするように、映画も貧乏な少年がサッカーひとつで身を立てていく画に描いたような普通のサクセスストーリー。貧乏なのに妙にサッカーギアは充実してるとか、周りの人に恵まれすぎだ(オヤジのシーンで不覚にも泣いてしまったので高得点になってる)とか、多少の無理はあるけれど「友情・努力・勝利」の少年ジャンプ3箇条にバチッとはまった物語になっている。

俺にとって初めて見たサッカー映画だったのだが、強く感じたのは「ドラマッチックな描き方がとても難しい競技だなぁ」ということ。ほぼホンモノの選手を使ったリアルなサッカーシーンなために、クライマックスの試合もボールがどんどん動いて試合があっという間に展開してしまう。動と静があってドラマは生まれるのだが、サッカーで静なのってPKとかFKを打つ直前くらい。一球一球ピッチャーとバッターの鼓動が聞こえてくるような野球とはエライ違いだ。

そう考えると「動」のなかに無理矢理「静」を作って1試合を1ヶ月くらいやってたキャプテン翼の手法は偉大だったなぁと改めて感じた。顔面ブロックとかまた見たいな。
コメント
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