のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

芸術と技術の間の光の国

2015年01月25日 | 散歩漫歩
夫婦で久しぶりに都心に出ることがあり
昼は日本橋たいめいけんで食べようということになりました
食後に、同じく日本橋でたまたま開催中の
フェルメール展の入場割引券をいただいたものですから
ずいぶん昔に戻った気分で美術鑑賞デートと洒落こみました
http://www.re-create.gallery/vermeer2015/

なんの予備知識もなく入ったものですから
展覧会のタイトルに生物学者の福岡伸一さんの名が
なぜついているのかわかりませんでした
フェルメールの全37作品が展示しあるそうです
なのに、内部に監視員はいないようですし
カメラ撮りも可能とあります
なかに入って説明文を読んで初めて
「リ-クリエイト」と銘打ってあることを理解しました

最新のデジタル技術とプリンティング技術によって
フェルメール全作品を「リ・クリエ イト」する試み
──描かれた当時の色彩と筆致をとりもどす──
それを一堂に展示して彼の全生涯を福岡伸一さん流に再体験する
ということのようです
印刷物だから息が吹きかかるほど近くで鑑賞しても
写真をバシバシ撮っても良かったのです
まじまじと見てもとても印刷物とは見えませんでしたが

福岡さんの解釈によると
フェルメールは芸術家というよりも
世界をあるがままに記述しようとしたフォトグラファーであり
科学者的なマインドの持ち主であったといいます

とは言え、フェルメールの代表作のひとつ
「真珠の耳飾の少女(青いターバンの少女)」の前に立つと
やはり、その瞳に何か自分が見透かされているような気分になるというのは
立派な芸術作品になっているのだと思います

見ている人を見ているのではないというなら
何を見ているのかといえば
その答えは実物が展示されている美術館にあるといいます
彼女の視線の先の対面の壁には
「デルフトの眺望」という風景画がかけられているのだそうですが
街の朝の様子を眺めて彼女は何を思っているのでしょう
またまた考えさせられます

日本橋で二つの絵の関係性を体験できるよう展示されています



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