昨夜は久々の降雨
一種のゲリラ豪雨だったのでしょうねえ
ナシ畑はこれで一息入れることができましたが、問題は田んぼ
今朝、見回りに行って、予想通りというか予想以上の悲しい姿にがっかり
強い雨と風によりイネが乱れ髪状態
もちろん風向きと周辺の地形の関係による立地条件もあります
写真の田んぼは右側に小高い森を抱えていて毎年のように倒伏します
すらーっと直立したままの田んぼも近くにあるのですが
比較的遅く田植えをした田んぼほど寄りかかってしまっているような…
暖かくなってから田植えをすると、イネの成長が早く、背丈が高くなる傾向にあること
それに地面に近い根元のほうのイネの節間が間延びし、粘り腰がないこと
などが理由として考えられます
イネ自身の問題でなく、もうひとつ、今年固有もあろうかと
それは中干しの強弱
例年、6月下旬がその期間とされ、強制的に水利が止まります
わが家はの田植えは周辺より少し遅れるので7月にかかってしまうこともあります
今年は空梅雨傾向のうえ、7月始めには連日猛暑
これではイネの生育に悪かろうと地盤が固まる前に水を再流入
イネの根がしっかり地盤をつかんでいてもその地盤がゆるいままですと
やはり倒れてしまうわけでして
とにかくそれまで好天が続いていても、稲刈りになると雨が降る…
国内のみならず世界各地で
猛暑・干ばつ・水害といった経験のない天候による被害がでているようですが
わが家周辺は干ばつの気配が濃厚
空梅雨以来、まともに降水のあったのは数回のみ
根を深く張っているはずのナシの葉も色あせてきているような…
そんななか、仲間たちと始めた“ちゃちゃちゃビレッジ”が始動です
借りることができた農地を除草し、たい肥を散布
パフパフするような土になっていて、人も機械も埃まみれになりました
この秋からダイコンを作付けようという思惑ですが、いつ雨がふることやら
“ちゃちゃちゃビレッジ”は遊休農地の解消と農家の担い手不足
それに障がい者の就業支援をひとまとめに面倒見ちゃおうという農業生産法人です
(ただいま申請準備中)
なんじゃこりゃといったネーミングですが
チャレンジ・チャンス・チャーミングの信念をもっていろいろな人が集まる村にしようという意味合いです
当初はネギ、ダイコンを中心に主に業務用に生産・供給しようと考えています
ひとつの社会実験ですが、成功させなければなりません
夏の終わりを教えてくれるツクツクボウシの初鳴きを聞きました
連日の猛暑にも体が慣れてきたのか
夜には涼しい風を感じられるようになりました
その一方で、毎日大量の飲料と試食するナシによって胃腸が疲れてきて
夏バテ気味
例年のこととはいえ、加齢による体力低下も一因
若い世代に期待したいものです
さて、幸水も終盤を迎え、次の品種、「秋麗 しゅうれい」も収穫始めました
この甘さはやはりみなさん、未体験のようで
初めて試食される方はびっくりされています
「息を飲む甘さ」とは言いすぎですが、新品種も定着しそうです
ありがたいことです
幸水のご注文に供給が不足気味なこともあり
「秋麗」の味をより多くの方にも知っていただけるよう
これからのナシ発送の際に無作為に「秋麗」の実を入れさせていただくかもしれません
富くじに当たるような感じで幸水と味比べをしていただければ幸いです
猛暑猛暑といいながら世の中、お盆休み
ナシの出荷作業を手伝ってくれるスタッフも多く
幸水収穫の後半に入ったこともあり、めずらしくゆとりのある旧盆を迎えています
今朝も先祖親類縁者の墓参りに出かけてきましたが
時間が人出の多い時間帯でなかったのか
以前と比べ、墓参りする人の数が少なくなっているような
以前は家から出た兄弟が実家に帰省し
夏休み中の子供たちが無理やり朝早く起こされ
みんな連れだって墓と墓の間をめぐり線香を手向けながら
わが家のご先祖さんやら隣近所との縁戚関係やらを教えられる機会だったように思います
ある調査によれば夫や婚家の墓に入りたくないと思う女性も多くなっているそうで
そういう風潮もこんなところに現れているのかもしれません
わが家の娘たちもお盆も夏休みも関係なく
今日もお泊りとかいって出ていったきりの鉄砲玉
どこで教育を間違えたのやら
子ども時代、けっこう墓参りに連れだしたつもりでしたが
ここ数日、夜の食卓のわきのガラス窓に2匹のヤモリが姿を見せ
電燈に集まった小さなムシを食べています
ひいじいさん、ひいばあさんがヤモリになって家を守りにきてくれているのかも
各地で集中豪雨や異常乾燥で傷ついているなか
増税やら国際関係の緊張やらが盛んに騒がれ
なんとかミクスにも浮かれきれない淀んだ空気を一層うだらせる猛暑
ご機嫌なのはとろける蜜にありつけたカブトムシぐらいでしょうか
ナシ畑の中での収穫作業は葉影の下ということもあり
通常は比較的暑さを感じることもないのですが
風もなかった今日は参りました
途中で一息をつかねばやっていられませんでした
作業後のスイカの美味しいことこの上なし
もちろん冷えたナシもよろし
幸水が最盛期を迎えています
7月後半からの涼しい日々がふたたび真夏日が復活したようですが
これまでの天候が菌類にとっては都合がよかったみたいで
ナシ畑のあちこちでキノコが林立中
この夏からフェイスブック始めています
https://www.facebook.com/suginofarm?ref=stream
後継者くんの責任編集によるもので
よかったら時々アクセスしてみてください
例年より10日から一週間早く収穫がはじまった幸水
収穫初めは小さいまま色づく実が多く
発送のご要望に応えられるか不安がよぎっていましたが
大きな青い実をつけている樹もあり、少し安堵
冬の寒波、早い春、乾燥した梅雨、7月初めの猛暑、その後の一時的な低温
要因はいろいろあるでしょうが、一言でいえば不順な天候
あまりにも不順であるため順応できるかできないか
が結果を左右させたように思います
樹勢が弱い樹は実を持ち切れず、早めに色づかせてしまった
樹勢のある樹は不順な天候もなんのその
まだまだがんばりまっせ
きめ細かな管理によってどの樹も勢いをつけさせなければいけないのですが
そうもいかないのが現場の真実の姿
幸水も盛りの迎えたら大きな実も出荷できるとおもいますので
乞うご期待