のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

突然に散るは偶然か必然か

2013年11月27日 | 農のあれこれ

先日25日夜の寒冷通過による強風で一夜にしてナシの黄葉は丸裸
今年の後始末にもう少し時間があるかと思っていたのですが、一転、大慌てに
まあ、これも自然のことわりといえばことわりなんですが

23日のEテレ「達人達」は現代を代表する思想家 内田たつる氏と
世阿弥の子孫 観世流家元のかんぜ清和氏の刺激的な対談でした

合気道師範でもある内田氏は日本文化の原点は中世にあるといい
武芸と能楽と鎌倉仏教として引き継がれているとおっしゃっていました
それらはいずれも自然を一度身体の中に取り入れていることが共通していると指摘

かんぜ氏は650年続く能楽がどうあるべきかを考える時
650年先までの歴史の中でいまどうあるべきかを考えていると答え
内田氏をびっくりさせていました

農業もまた自然を内包せざるを得ず
また、数世代先まで見通したなかでいま行動したいもので
日本文化のひとつなんですよねえ

特に印象に残ったのはかんぜ氏の次の言葉

弟子に芸を教える時はいつも丁寧な言葉で教えます
息子であっても
なぜなら弟子は自分を乗り越え、芸を引き継いでいく存在ですから

わが家の後継者育成でも肝に銘じておきたい言葉です

追伸です     紹介した番組がYoutubeにアップされてます
もう一度見直してみると、細かいところが勘違いしていました


今さらと言い訳をする年になり

2013年11月23日 | わが家の時時
いま自動車教習所に通っています
大型特殊免許を取るためです

この免許で外の仕事をしようというのではありません
農耕用トラクターのある程度以上の速度で走れるのものが
公道を走る場合にはこの免許が必要です
最近、トラクターでも取り締まりが厳しくなったという話が広まっていました
それだけ皆が大きなトラクターに乗るようになったということでしょう

免許取得には3通りの方法があります
ひとつは教習所に通うこと
教習料はかかりますが、実質三日間の教習で卒業検定を受けることができます
もうひとつは県の農業大学校の講習会に参加すること
無料ですが、千葉の会場に一週間も通うことになります
三つ目は運転免許試験場で検定試験を受けること
普段から運転しているのだから3回ぐらい挑戦すれば合格するだろうというわけです

幸い、近くの教習所に大型特殊免許取得コースがあり
夕方から夜間でも教習が受けられるということで
つまり、時間をお金で買うということを選択したわけです

教習前の適性検査で愕然としました
簡単な設問に答えていくだけで
運転時の弱点等を自覚させる、あれです

簡単簡単と思っていた同じ図形を選んでいく設問ができないできない
機敏な判断力が鈍っているようです
免許取得はやはりわかいうちにやらなければなりません

実技教習はトラクターではなく大型のホイールローラーで行われるのも
面食らいます
車体の真ん中が折れる構造で前輪のあとを後輪が走るという
感覚がなかなかつかめません
とくにS字カーブ内での後進走行では必要もないのに
切り返さざるをえなくなることがしばしば
でも終了検定コースに入っていなくラッキー

加齢により集中力が持続しないということもあるでしょうが
最大の要因は身体の柔軟性の退化

今回の体験から学んだこと
教習前には柔軟体操が必要です

小さくも朝のリンゴは蜜の味

2013年11月17日 | 農のあれこれ
後継者くんのところへ山形の友人からリンゴが送られてきました
箱に記載された品種は「こうとく」?
酒井高徳?
聞いたことのない名前です

見た目は少し小ぶりですが、
二つに割ってみたら、思わず「なにこれー!?」

                

果肉のほとんど、芯の部分まで蜜入り
種以外みんな食べられそうです

肉質はやや固くしっかりしていますが
果汁はぽたぽた滴り落ちるくらいたっぷりあります
糖度もありそうです
たまたま計ったものは13度以上の数値でした

ネットによると
「高徳」やっぱり酒井高徳じゃない
青森県でブランド化されたものは樹上で16度まで完熟させ
糖度14度基準で選果されるそうです
とても希少で高価なリンゴのようです

ナシにもいろいろあるようにリンゴにもいろいろありますねえ

現場とは修羅場土壇場正念場

2013年11月15日 | 農のあれこれ
先日の草津旅行の土産の蜂蜜です

ちょっとした立ち寄り観光地の店で購入しました

近所の農家がミツバチを飼っていて、そのハチミツだというのです
最後の一本という説明でした
観光シーズンも終わりで売れ残るのもかわいそうだし
まさか変な混ぜものはないだろうと購入
満足感に浸り意気揚々と店頭から引き揚げる私に
後ろから追ってきた仲間が耳打ちをしてきました

「最後のハチミツがもう一本、テーブルの下から出てきたよ」


                

こちらはNPO手賀沼トラスト蜜蜂部会が蜜蝋から作ったハンドクリーム
わが家の妻にわざわざ持ってきていただきました
これこそ変な混ぜもののない純粋ハンドクリームです

霜降りの肉は思うだけ霜の朝

2013年11月13日 | ネイチャースケッチ
今朝は初霜
11日の晩に木枯し一号が吹いたようです
去年の木枯し一号は18日でした
このまま一気に冬になるのか
10月の初めまでソフトクリームが食べたい気候でしたから
まったく先が読めません
とはいえ、順調に気候が移り変わることは歓迎です

タイトルの写真は月も煌々として冬だなあという写真
というわけではありません
画面を動かしてようくみると右側に白い煙のような
つまり、わが家の冬の風物詩
籾殻の燻炭焼きをやっていますいうことをいいたかったのですが

膝上のつぼを押さえて腹動く

2013年11月11日 | わが家の時時
先週末、草津温泉に梨組合の親睦旅行に出かけました
先代から引き継ぎお世話になって25年
当時の先輩たちも多くは引退あるいは世代交代しています
わが家もそろそろ次の世代へ引き継ごうという時期になりました
これが最後のお付き合いかもしれません

バス中でのビールがいけなかったのか、宴会中におなかがゴロゴロ
こりゃいかんと二次会にも参加せず布団にもぐっていますと
同室の仲間のところにやってきたマッサージ師さん
下痢はここのつぼを押さえると治るよとちょっと施術サービス

もう空っぽになっているはずのおなかがとたんにグルグルと鳴き
大腸が動き出した感じ
さすが東洋医学です

と、今朝、壁にかけてある服をとろうとした直後に、あれっ?
腰に力が入らない……

ぎっくり腰になったみたいです
こんなことでなっちゃうの……トホホ

お世話になっている鍼鍼灸師さんへすぐに連絡したところ
幸い本日中の施術が可能とのこと
毎度毎度、東洋医学にはお世話になります

作り手の汗を知らずや詰め放題

2013年11月09日 | 農のあれこれ
9日、10日は農産物直売所「かしわで」の収穫祭
毎年、米部会では縁起ものの稲穂(二番穂)を束ねて来場者に配布しています
この収穫祭、震災前は会場いっぱいのお客さんを集めていたのですが
一昨年、昨年と模擬店広場も空間が目立っていました

さて今年はどうだろうと初日の来場口で稲穂を配布していますと
開場前の行列こそ以前ほどではないものの
つぎつぎと来場者がやってきてくれます
昼前には震災前と変わらないくらいの賑わいになりました
この調子で普段の売り上げも戻ってくればいいのですが

ところが、米です
米部会では収穫祭期間中、白米1キロ300円の感謝価格で販売しています
昨年などは来場者は少なかったのですが、
入り口正面の棚に積まれたコメ袋がお昼には空っぽになるほどでしたが
今年は異変です
いつまでたっても袋の山がなくなりません

近くのスーパーでお米の特売をしているのか
あるいはもっと安いお米がでまわっているのか
「かしわで」のコメは生産者直販の100%新米なんですがねえ

来場口付近では去年と同様、鹿児島のみかん農家が直売しています
去年買って美味しかったので今年もと思い、ちょっと冷やかしに

去年はこんな企画があったかどうか
ビニール袋詰め放題の特売コーナーがありました
詰め放題コーナーは人だかりができているのですが
となりの正規品?コーナーは人少な
二つのコーナーのみかんの質を確かめて迷わず正規品を購入してきました
感謝祭に持ち込むのですから正規品とはいえAからBランクかもしれません
詰め放題コーナーはどうみてもCランクみかん

Cランクに人だかりができて、AあるいはBランク商品は見向きもされない
こういう光景を目も前にしてミカン農家は何思うのでしょう

もちろん、詰め放題はゲーム性もありますから
A品とC品の売り上げを単純に比較はできません
出品した農家も詰め放題コーナーに並んだ消費者の方も
その辺は納得して販売、購入しているはずです

生産地では評価されないようなみかんを買ってもらえるのはありがたい
しかし、その分、AあるいはBランクの売れ行きが芳しくないとしたら
自分はCランクとしか評価されないのか
そんなうれし悲しい気分になっていないかなあ、なんて
同じ農家として想像してしまいました

折り紙付き札付きお墨付き今夜は三日月

2013年11月06日 | 農のあれこれ
名古屋へ出掛けたときにいただいてきました
あいちで循環するうまし地酒「めぐる」です

命名の好き嫌いはともかく「めぐる」のめぐり方によれば
お酒を飲めば生ゴミが出ます
生ゴミから堆肥を作って稲の肥料にします
できたお米は“おかえりライス”と呼ぶそうです
愛知のお米を愛知の酒蔵がお酒を醸造して
「めぐる」ができます
繰り返し使えるリユース容器「Rマークびん」を使用して
空きビンの回収もしています
飲む人、作る人、売る人、返す人、
みんないっしょに取り組むことではじめて誕生します

濃醇で飽きさせない味という折り紙に恥じない
美味しいお酒でした

柏でも柏産の米からお酒をつくったり
お店がオリジナルのお酒をつくったりしている例はありますが
空きビンの回収、リユースまではしていないでしょう
なにより地元に酒蔵がありましたっけ?

攻めてよし守ってよしマネージャーさらによし

2013年11月03日 | 柏レイソル
二つのゲームの勝者をことほぐかのように
庭先でエンゼルトランペットが百以上の花を一気に咲かせています
もちろんレイソルとイーグルスです
どちらもゲームとしてもたいへん楽しめましたし結果も良かった

どちらのチームにも共通するのは監督(マネージャー)のマネージャーたるところ
レイソルの監督はシーズン途中で辞任会見までしましたが
いまとなってはあれも選手の意識改革を促す作戦だったのかと

さあ、まだ天皇杯が残っています
連覇して来年もACLで楽しみましょう