のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ナシの蕾が見えてきました

2005年03月31日 | 今年の梨づくり
東京で桜が開花したとか。ナシも4日前に花芽がほころんだと思ったら、昨日、今日と暖かい日が続いたため蕾の頭が見えてきました。摘蕾、摘花、交配、摘果と続く一連の作業に入るのも秒読み段階ですが、その前に田んぼの準備もしなければいけないし…と気ばかり焦っています。

雑誌『地上』で当ブログが紹介されました

2005年03月30日 | わが家の時時
JA(農協)グループのの出版・文化団体に「家の光協会」という団体があります。月刊誌全国一の部数を誇る家庭雑誌『家の光』や、JR中央線飯田橋駅付近のお堀の向こう側の大きな看板から御存知の方も多いと思います。『家の光』の他に、主にJA職員や地域リーダー層をターゲットにした『地上』という雑誌も発行しています。最近は「食と農の総合雑誌」としてイメージチェンジし、女性読者も多くなっているようです。

『地上』の中に「アグリ@ナビ」というコーナーがあって、農家の暮らしに役立つ情報や農業をめぐる多種多様な話題を満載したホームページを紹介しています。
http://www.ienohikari.or.jp/chijo/agri.html
05年5月号ではわが家の当ブログが農事録ブログの一つの例として取り上げられています。

「「すぎのファーム」のブログは、家族みんなでつくる農事録の一つのかたちが見え始めていて、きっと参考になりますよ。」と、好意的な評価をいただきました。多くの方々にブログを見ていただける機会になって、新たな交流のきっかけになることを期待しています。

剪定枝の焼却

2005年03月29日 | 今年の梨づくり
雨あがりの穏やかな一日、ナシの剪定枝を焼却しました。
野焼きというと地球温暖化やダイオキシン汚染のイメージがつきまといますが、たとえばチップにして堆肥化しようとすると、チップにするための機械チッパーはガソリンを消費します。堆肥化過程ではメタン?ガスも発生というわけで、必ずしも環境に優しいわけではありません。
ナシの剪定枝は植物。空気中の二酸化炭素を吸って成長したもの。もしダイオキシンが出たとしても、化学製品を野焼きした場合と比較すれば…。完全に焼却して灰にする前の熾き火状態から消し炭にして、土壌改良材として土に還元。炭素を半永久的に炭の状態で封じ込めてしまうのですから、少し大目に見ていただけないでしょうか。

まちづくりフォーラム開催のご案内

2005年03月28日 | わが家の時時
今度の土曜日4月2日に『第1回「手賀の杜」コミュニティづくりフォーラム』と称するまちづくりフォーラムが開催され、わが家の父がパネラーとして参加します。

このフォーラムは近鉄不動産(株)が現在住宅地開発を進めている「手賀の杜」の販促イベントの一つ。ですが、単純に住宅地をPRするのでなく、新たな地域文化を形成しようという提案になっている点で、企業の姿勢が変わってきたなあと実感させてくれます。NPOテラス我孫子の報告、コーディネーターの染谷さんや父以外のパネラーの方々のお話は興味深いと思います。官製のフォーラムとはひと味違うものになるのではと期待しています。


「手賀の杜」コミュニティづくりフォーラムについて

柏、沼南、我孫子エリアは、縄文、弥生の太古の昔から自然の恵みの宝庫「手賀沼」に育まれて、農業を中心に豊かな文化圏を形成してきました。しかし、その手賀沼文化圏も、この半世紀で首都圏有数のベッドタウンへと大きく様変わりしています。今回、手賀沼湖畔の沼南エリアに新しくできる約1,650戸の住宅地『ローレルヒルズ手賀の杜』もそのひとつです。手賀沼文化圏は、田園という「生産」の場から、住宅地という「消費」の場へといま変わりつつあるということでしょう。

大規模商業施設等の都市機能が充実した柏エリア、白樺派文学や鳥類研究を育んだ伝統文化薫る我孫子エリア、いまも昔ながらの貴重な田園風景を残す沼南エリアと、それぞれの地域特性をさらに生かし発展させるべく、21世紀の手賀沼文化圏のあるべきコミュニティの姿をこのフォーラムで探りたいと考えます。

NPO法人「テラスあびこ」からは、コミュニティ形成支援活動と企業との協働について報告いたします。パネルディスカッションでは、この地域で活躍している方々に、新しい住民を迎えるにあたり、地域とのコミュニティづくりという視点から手賀沼文化圏の再生について、それぞれの活動分野から提案をしていただきます。
このフォーラムでの皆様のご意見を「手賀の杜」コミュニティづくりに反映させ、それを《手賀沼文化圏再生》の道につなげたい。それがこのフォーラムの目的です。



第1回「手賀の杜」コミュニティづくりフォーラム

=新柏市誕生記念=
手賀沼文化圏の現在と未来を語る


柏市と沼南町が合併し、新しい柏市が誕生します。今後、新しい柏市はどのような街になっていくのか、大変興味のあるところです。新しい柏市の誕生を記念し、《手賀沼文化圏の再生》をテーマに、「手賀の杜」コミュニティづくりフォーラム(公開討論会)を開催いたします。

日時:2005年4月2日(土)
午後1時30分-3時30分
場所:柏商工会議所 会議室
千葉県柏市東上町7-18
TEL 04-7162-3311

■報告 企業との協働でおこなうコミュニティ形成支援活動
渡邉 毅(NPO法人テラスあびこ理事長)
■パネルディスカッション
コーディネーター:染谷正弘 (建築家、文化女子大学講師)
パネリスト   :石戸新一郎(柏市インフォメーション協会理事長)
杉野光明 (すぎのファーム代表)
中村 勝 (中村順二美術館館長)
吉田茂樹 (近鉄不動産(株)首都圏事業部長)
どなたでもご参加できます。手賀沼文化圏再生に興味がある方はぜひご参加ください。
主催:NPO法人テラスあびこ 手賀の杜コミュニティづくり事務局


お問い合わせはNPO法人テラスあびこ
我孫子市白山1-1-27 原ビル301 (八坂神社となり)
電話&Fax:04-7183-8866  電子メール :tellusabico@yahoo.co.jp
ホームページ:http://www.i-kurahuts.co.jp/tell-us/


ナシの花芽もほころび出しました

2005年03月27日 | 今年の梨づくり
今日は東京での桜開花予定日だったようですが、ここ数日寒い日があったので、まだのようです。ナシはどうかと見てみると、いつの間にか花芽がほころび出していました。写真は豊水の花芽。桜の開花から1週間から10日でナシが開花するといわれています。あと2週間ぐらいでしょうか。

長男のタイ農村体験

2005年03月24日 | わが家の時時
わが家の長男がタイ北西部の農村にホームステイのために、17日に出かけ今朝帰国しました。農政ジャーナリスト小松光一さんのコーディネートで、農業者大学校と立教大学の学生12名のツアーです。欧米文化とは違う異文化に接して何を感じたか、次の「のらやま通信」ででも報告してもらう予定です。

住宅分譲販促イベントのお手伝い

2005年03月21日 | アグリママ
わが家の母が我孫子市内の住宅分譲販促イベントでもちつきのお手伝いをしてきました。大人も子どもも販売センターの担当者も杵を持ち上げました。
我孫子駅から徒歩10分という立地で、一戸建て3600万円。お客さま方の若いこと。赤ちゃん連れの若夫婦から小学校1、2年生を連れた30代前半ぐらいの御家族が中心。30年のローンを組んで、毎月、毎ボーナス毎に返済して、子供達が大人になってもまだ返済し続けるというのは、農家に嫁いだ我が身には実感がありませんが、子供達の姿をみながら人生最大の買い物だと改めて思い知らされました。

田んぼが乾いているうちに

2005年03月20日 | 今年の米づくり
田んぼが乾いているうちにとヌカ散布と耕起をしています。本来なら収穫後にしなければならない作業ですが、コンバイン不調のためワラを刻めなかったことから今になってしまいました。このヌカは元肥というよりもワラの分解を促し、微生物の動きを活発にしてくれるよう期待をして散布しています。今年こそは秋のうちにやりたいものです。
春の田んぼは乾いていないとトラクターが入れず田植えの準備ができません。逆に、アゼ塗りには機械で土を固めていくために適当なお湿りが必要と、天候に合わせて作業をしていかないと後手後手になってしまいます。ナシとコメの農家ってお彼岸もお盆もあったものではありません。

下向きの梅の花

2005年03月19日 | わが家の時時
このまえ梅が満開と思っていたら、梅よりももっと強い沈丁花の香りが辺りに。いよいよ春本番といったところ。
梅の花といえば、今年は下向きに咲いているのにお気付きでしょうか。新聞記事に梅が下向きに咲く時は雨が多いとあったので、気になっていました。まさにその通り、この冬は雨、雪が多く、田んぼも乾く間がありませんでした。ここ数日、ようやく乾いてきているのに、週間予報では連休明けに傘のマークが…。

剪定作業もようやく終わります

2005年03月18日 | 今年の梨づくり
12月からやってきたナシの剪定作業もようやく終わります。上から見てきれいに枝が並んでいるとやったなあなんて感慨にふけるのですが、実際はそうそう思った通りに整枝できるわけではありません。実は剪定の面白さはその点にあります。生もののナシの樹は理想的に成長してくれません。剪定もいつも応用問題を解くようです。日の暮れるのが惜しく思う時もあるような、そんな面白いことができなくなるのは、ちょっとさびしい。なぜって、これからのナシの作業って交配や摘果は力技なんですから。

ライ麦の色も増して

2005年03月17日 | 今年の梨づくり
3月に入って2週間。ナシ畑のライ麦もしっかり色付いてきました。緑のじゅうたんといったところでしょうか。
午後からはさわさわと霧のような春の雨があたりを包んでいます。どうにか午前中にナシ畑へヌカを散布し終わり、この雨で畑の中の微生物たちも動きだし、そのうえエサがいっぱい与えられて喜んでいるのではないかと期待しているのですが。

無除草剤田の元肥散布

2005年03月16日 | 今年の米づくり
無除草剤有機肥料水田用のぼかし肥を作ってから3週間。雨やら雪やらで田んぼがぬかるんでいたものですから、散布・耕起が今日になってしまいました。納得米づくりのメンバー5人が参加。今年からの新人二人も加わって、トラクター操作の実習も兼ねた作業となりました。
まず、田んぼ周辺の枯れ草やゴミを清掃。続いて、ぼかし肥を10a当たり約110kgをブロードキャスタという肥料散布機(昨日のナシ畑のぬか散布と同じ機械)を使って散布。そして、均平な田んぼ表面をこわさないようていねいにロータリーという機械で耕うん。ほぼ一日掛かりの作業でしたが、トラクター実習としては適当だったかもしれません。

春肥ヌカ散布

2005年03月15日 | 今年の梨づくり
剪定の調整作業をしながら、天候をみながら春肥のヌカをナシ畑に散布しています。ナシが吸収する肥料分を投入するというよりは、春を迎えて活発に働けるよう畑の微生物にエサをやるような感覚です。
花が咲くまでのナシの作業としては、花の数を制限する花芽整理のほか、棚の補修、網の補修、苗木の植え換え、粗皮削り、剪定枝の焼却などがあります。その間に、田んぼの耕起や種子の調整といった稲づくりの準備が入ってきます。春の訪れが平年並みの時期というのが少し気を楽にしてくれます。