のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

逸品はチャレンジしたものだけの称号(のらやま通信254/1601)

2016年04月28日 | かしわかあさん

 「農産加工所かしわかあさん」はわがやの母の“お城”。加工所の営業者となって4年、加工場を立ち上げ、各種機械の取扱いを覚え、商品を開発、製造して、今年は売ることにチャレンジします。
 梨の加工品も8種類になりました。ジャムが2種類に、ドレッシング、焼肉のたれ、梨入りパウンドケーキ、蒸しパン、ソフトクリーム用ジャム、パン用ダイスカット。これらの原材料として利用している梨は、宅配の箱にも直売の袋にも入れられないC品、キズついたり、落下したりしたもの。傷ついていても家族が日々汗を流して育てた梨はかわいい子どもたちです。さらに手をかけて目をかけて作った加工品は目に入れても痛くないかわいい孫たちです。
 「朝市で買ったのだけど…」「S百貨店で買ったのだけれど…」どこのお店で売っているのですかって、ときどき直接お客様からお問い合わせがあります。商品のラベルに記載された連絡先を見てわざわざ連絡をいただいたことをうれしく思う一方、柏駅近くで月1回開かれている朝市もS百貨店もたまたまの販売です。より広い販売先を考えなければいけないなあ、と。
 現在、道の駅しょうなん農産物直売所と農産物直売所かしわでの2箇所が常設の販売店です。次の一手(一店)を考えて営業をかけるのでしょうが、むやみに動いても…。そこでまずは「知ってもらう!」ということで『ちばの食の逸品2016』コンテストへチャレンジしました。
 『ちばの逸品』は千葉県産農林水産物の加工品で埋もれた逸品を発掘し、これに光をあて、商品力の向上や販路拡大を支援することを目的としたもの。商品を特徴づける原材料は100%千葉県産であることが条件です。梨加工品は大いに参加に値すると思い、応募を思い立ちました。
昨年秋から予備審査(書類審査)、1次審査(一般審査員による食味審査)を経て、わが家の“かわいい孫たち”も幸い1月20日の最終審査に残りました。
食のプロの面々にどう評価されるか、審査員のかたがたとのやり取りの中で今後へのヒントが得られるのではないか、そんな期待を持って出かけました。
審査のポイントは①千葉県らしさがあるか、②原材料・栽培・加工の方法等に特徴があるか、③パッケージデザインは優れているか、④販売ターゲットの設定と商品は合っているか、⑤食味が優れているか。千葉県の梨は、栽培面積、収穫量、産出額ともに日本一ですからポイントの①と②については問題なし。⑤の食味についても、一般審査員の試食では一定の基準はクリアーしています。あとは審査員の皆さんのおこころのまま…。
今年の最終審査に残ったのは、(1)たまご農家の作ったプリンと卵焼き、(2)九十九里の海水から作った塩、 (3)養豚農家の作ったソーセージ、(4)無農薬のコシヒカリの米粉で作ったケーキ、(5)わが家の梨で作ったジャムの5点。いずれも生産者がこだわりを持って作った原材料を自ら加工した商品。商品への思い入れはみんな同じです。パッケージデザインと販売ターゲットの設定、これが課題だぞとまず思いました。
審査員の方々からは次のようなアドバイスをいただきました。「千葉県の梨は日本一でこの商品ならどこへも営業できる。とびこみ営業でがんばれ。」「販路を広げるとき価格をどうするかよく考えたほうがよい。地元の直売所での販売価格とはちがいます。」
やるっきゃないですね。
審査結果は1週間内外で届くとのこと。上位入賞した商品については、入賞後1年間以下のような支援がされます。1.PR機会の提供(マスメディア等への商品情報提供、千葉県の県産品PRサイトでの紹介、千葉県PRイベントへの優先参加)、2.販売機会の提供(イベント等への優先出展)、3.商品力向上のための助言等の支援。これがあれば営業しやすくなります。
良い知らせがくるにせよこないにせよ、自分でハードルを選んでチャレンジしたことに無駄はないはずです。(by sa)
 
(2016年1月)

境内と“市”とサードプレイス(のらやま通信247/1506)

2016年04月28日 | かしわかあさん

ここ何回か、柏神社で開かれる『手づくりての市・ジモトワカゾー野菜市』に参加しています。この“市”は柏の街で人と人がつながるゆる~いコミュニティができればいいね!柏をもっと楽しいまちにしたい!という思いで行っている、作る人と買う人をつなぐ“市”です。月に一度、手作り作家さんたちのクラフト品、工芸品、食品、加工品、地元の産直野菜が並びます。出品者の多くは地元の柏や周辺の我孫子、松戸から、中には成田からも。
 これまで梨のシーズンだけ後継者君が参加していたのですが、地域の農家女性で参加しようという声があがり、また農産加工品を作るだけでなく、消費者の方の反応も知りたいという思いから参加しています。
わが家からは、コシヒカリのごはんから作った串だんごとコシヒカリの米粉から作ったシフォンケーキ、ナシやキウイフルーツのジャムやドレッシング、トマトケチャップなどです。道の駅しょうなんの農産物直売所で販売している定番商品ばかりです。“ての市”は長く定期的に行われているのでリピーターのファンも多く、そういう方のなかには道の駅をご存知の方もいて「先月買ったお団子がおいしかった」とか「ケチャップを作ったのはあなたでしたか。道の駅しょうなんで買ったケチャップのファンです」とかお客様との会話もはずみます。お客さんとの交流が“市”の醍醐味!
会場を神社にしたのには実は意味があります。柏駅前には百貨店、家電量販店があるのですが、街としてはお客様の流れがそこで止まってしまいがちなのは問題。柏神社は駅から5分ほどの旧水戸街道の交差点のところにあり、“ての市”を目指していただくことで、駅から駅前商店街を通って神社へ行く流れ、また神社から駅前商店街を通って帰る流れができ、商店街にもお客様に足を止めていただくことを期待しています。
6月は柏神社から会場を変えての出張販売『千産千消フェア 青空マルシェ』として高島屋柏店店頭での販売も実現しました。販売までの細かい打ち合わせや当日の会場設営、駐車場案内など、今回もストブレのみなさんのお世話になりっぱなしでした。地元のイベント、産品が百貨店と関わり扱われるというのは百貨店側に地域応援の姿勢があり、百貨店のお客様側にも地元の商品もという要望があるのではと感じました。
 この“市”を運営しているのは、ストリートブレイカーズという団体です。1999年、柏商工会議所青年部創立20周年を機に設立。翌年、柏駅周辺イメージアップ推進協議会イベント部会として位置づけられ、以来様々なイベントが企画され、今日にいたります。
 実はこのストブレさん、若者が柏のまちを身近に感じてくれたらいいという思いが熱く、完全ボランティアにより運営されています。ジモトワカゾー野菜市では販売用の長机のレンタル料のみが出店者の負担です。柏神社に行けば、机が用意してあって販売を終えて撤収したあとの後片付けもストブレさんがやってくれています。出品者は場所を提供していただいて、まさにおんぶにだっこ状態。いろいろな年齢の方たちが参加していますが、中でもリーダーのKさんのバランス感覚、押し付けがましくなくそれでいて細かい気配り、自然体の穏やかさには頭が下がります。
ストブレさんの様子を見ていると、イベントの段取りを楽々こなしている感じがします。彼らの応援団もいて互いに声をかけあい楽しそうです。市民参加などと書くと堅苦しい。もっと肩の力をぬいて楽しんでやっているという感じです。それぞれ普段のお仕事があってそれとは別の活動の楽しみを見出しているようです。自宅(ファーストプレイス)や職場・学校(セカンドプレイス)ではない、一個人としてくつろぐことができる第三の居場所“サードプレイス”になっているのかも。(by sa)

(2015年6月)

梨ドレが激戦市場を切り開く(のらやま通信241/1412)

2016年04月27日 | かしわかあさん

この冬もわが家のナシを使って『梨ドレッシング』を作っています。試作、商品化、改良につぐ改良と農産加工所“かしわかあさん”で取り組んできた商品です。梨ドレッシングの構想はかなり前からあたためてはいたのですが、ソース類製造の加工場ができてから昨年はじめて商品化しました。
昨年9月、農文協加工講座(出版社が主催する農産加工の実践講習会)に参加し、そのワークショップで『梨を加工した売れる商品』というテーマで参加者からお知恵を拝借しました。「お菓子は日持ちが課題」「キムチは美味しいし、韓国では梨を料理にいろいろ使っているからいいんじゃない?」「いやいや、日持ちの点ではジャムやドレッシングがいい」…。ああだ、こうだの結果、新しい商品として梨を主にしたドレッシングが売れそうだという結論に達しました。さらに杉野に来年の加工講座に商品化してもってくるようにと宿題がでました。
それからは<学ぶはまねぶ(まねる)から>というとおり、梨ドレッシングと名前のつく商品を買い求めたり、レシピ本を見たり、インターネットで検索をしたりと、まずは情報を集め、それらをもとに試作をし、これはと思うレシピを決め商品化にこぎつけました。冬から道の駅しょうなんにて販売開始。ちょぼちょぼと売り始めました。
この10月、本年度の農文協加工講座が開催されました。加工の先生小池芳子先生が講評する加工品品評会に昨年度の宿題であった梨ドレッシングを出品、批評していただきました。「味はよい(やったー!)。ただ、分離液状というタイプのドレッシングなのだが、現状の作り方だと梨と米油が分離していてよく振ったとしても油が先に出てしまう欠点がある。これをどうするか?」参加者からも、油っぽいとかパンチに欠けるとか色が地味とかの感想が寄せられました。
小池先生からは次のような指導がありました。梨と酢や油をよく攪拌して混ぜること。梨やたまねぎなど生のものは全体の3割までにすること。唐辛子を使っているが、辛いもの、辛くないもの、いろいろあるから配合を工夫するように。味とは別に商品ラベルがおとなしいとの指摘もありました。これまでは味がすべてでした。次は味と長期保存が課題となり、PHメーターという測定器を使うことも覚えました。講習会から帰ってから改良バージョンを作り、油が分離しにくくなり、唐辛子の配合を変えてこれまでよりパンチをきかせた梨ドレッシングになったつもりです。そして、現在直面している課題は商品のラベルと外観です。
つい最近ある方から次のような話をされました。『およそ世間にある商品にまずいものはない。農家の方はこだわってつくっているから、なおのこと味はよい。しかし200の商品が並んでいて200の消費者がもう一方にいて、さあと言ったときに選ばれるものとそうでないものとがある。味見ができないとしたら、ポイントはデザイン。』
これまでは串団子やシフォンケーキなど消費期限の短いものを道の駅の直売所を出品していましたが、賞味期間が6ヶ月から1年のものを作り始めたのですから販売チャンネルを増やすことも必要です。わが家の加工品を多くの方に手にとってもらいたいと考えています。
そんなことを考えているとき、テレビで、大手デパートのドレッシング売り場で農家の手作りドレッシング(ねぎのドレッシング)が売れているという放映がありました。ならわが家の梨ドレッシィングだってという気にもなるじゃありませんか。また、加工講座でこんな話も聞きました。「ガラスびんは割れる重いなどの点からプラスチック容器に変わっていて、びん業界全体の生産量は減っている中で微増しているのがドレッシングびんです。」
はてさてこれからわがやの梨ドレッシングはどこへいくのでしょうか。こんなアメリカンジョークがあります。発展途上国に行ったセールスマンの話。
セールスマンA この国はだれも靴をはいていない。だから靴は売れっこないよ。
セールスマンB この国はだれも靴をはいていない。しめた。だからこれから靴はバンバン売れるぞ。
梨ドレッシングなんてふつうのスーパーではあまり見かけません。アイスのガリガリ君や“ふなっしー”のおかげで梨も加工できるんだと認知されてきました。梨ドレッシングはセールスマンBのようになれるでしょうか?
(2014年12月)

地域の農家の“かあさん”になりたい(のらやま通信233/1404)

2016年04月27日 | かしわかあさん

良いものを作っていれば、結果は後からついてくる。この気構えを持ちつつ仕事をしてきました。農家にとって良いものとはよい農作物であり、新鮮で安心な梨・米・加工品です。お客様へわが家の日常や農作物の生産の様子、栽培の各種情報を開示することがお客様の安心に結びつき、わが家の応援団になっていただき農業をこれまで続けてくることができたと思っています。ところが、農産品の加工受託という仕事をわが家の母が始めたことで、『売るコト』を意識するようになりました。
昨年、ブルーベリージャム、トマトケチャップ、にんじんとたまねぎのドレッシングを農家さんと相談しながら商品化しました。周囲が農業をやめる中、農業を続けている仲間たちの思いは同じ農業者としてわかるし、ブルーベリーもトマトもにんじんもケチャップもこだわりの農作物です。素材がいいのですから加工品も悪いはずがありません。
“かしわかあさん”としては、加工場を稼働させられる、加工の手間賃がいただける、売れ残りのリスクをとらなくてもいいというメリットがある反面、納品後商品が売れたかどうか心配でたまりませんでした。売れていないところへどう売れた?なんて聞いたら相手を怒らせてしまうかもしれません。
納品後、顔をあわせる機会があったとき恐る恐る聞いたところ、ブルーベリー農家のAさんは直売シーズンに完売。摘み取りの生のブルーベリーのお客さんに異なる商品アイテムとして提供できてよかったとのこと。トマト直売所をもっているBさんはホテルのシェフさんたちにトマトケチャップを試食してもらい褒められた、あっという間に売れたとのこと。
ところが、直売所仲間のCさんのトマトケチャップもおいしくできたのですが、しばらく売れませんでした。AさんとBさんは自前で直売所を持ち、お客様は彼女たちのブルーベリーやトマトを目的にくるので、ジャムやケチャップを手にとってもらえたようです。Cさんは道の駅直売所に出荷しています。客数は多いけれどすべてがCさんのお客様ではない…ならば、まずは店のCさんの生トマトのお客様にケッチャップの存在を知ってもらうのはどうか。『わがやの桃太郎のケチャップができました』とポップをおいたらどうだろう。ケチャップの方にも“桃太郎1キロをぎゅっと閉じ込めました”というポップをおいてみたら?』とCさんに提案しました。数日後、最初の1本が売れ、土曜日曜はあっという間に売れ切れ。その後、補充、補充で、納品分は完売しました。次回余剰のトマトができたときにまたお声がかかるかなと思っています。
食品のおいしさは食べなければわからない。食べてもらうには買ってもらわなければならない。買ってもらうためには手にとってもらわなければならない…。道の駅とともにわが家の農産加工も14年。受託加工の仕事が増える予感がします。売れ残ったらしょうがないというわけにはいかず、依頼者といかに売るかに知恵をしぼることになりそうです。“かしわかあさん”の小さな加工所で丁寧に作った仲間たちの商品は、地域のいわゆる顔のみえるお客様に支持されていければよいのだと思います。
つい最近、道の駅直売所でカレーを2箱買いました。レトルトカレーで700円。レジのパートさんが、「高いのにけっこうレジ通るのよね、どうして?」と聞いてきました。そのわけを考えました。①野田産地養鶏と完熟トマトという地域食材を使っている。②パッケエージのへたうま漫画の作者は、パッパラー河合さんという地元の芸能人。③柏の老舗カレー店監修。これが最大の理由?
農産物直売所のお客様はたぶん50代60代が中心です。昭和43年に創業した柏の老舗カレー店。カウンター形式で香辛料をあわせてルーを作る本格派だけれど高校生が気楽に入れる街のカレーショップでした。カシミールという商品が辛くて、「カシミールが食べられるか」というのが仲間内の合言葉になったほど。食べてみると意外や意外それほどでもない。でもごくんと飲み込んだあとの食道の火がついたような辛さ!高校の同窓会でもこの店が話題に上ります。
その後、いろいろな変遷があり、のれん分けではないのに同じ名のついた数店舗が柏周辺にあるようです。それだけこの店にファンがいて、店の名前がブランド化したのだと思います。道の駅でカレー店の名のついたレトルトカレーを買ったお客様の何割かはその響きとともに昔を懐かしむのでしょう。
はたして“かしわかあさん”はそんなお客様に支持される商品づくりができるでしょうか?すぎのファームフェイスブックに「かしわかあさんのシフォンケーキの大ファンです」とコメントしてくださった方がいます。小さな加工だからできることがあるはずです。菓子製造で14年。ソース類製造はやっと1年。家庭の台所を預かるのが母なら、“かしわかあさん”は地域食材を活用することで地域の農家の“かあさん”になりたいと思います。
(2014年4月)

定番のいつものところの有難味

2015年03月29日 | かしわかあさん




朝三時に起床しいつもの倍量の団子を用意
その半分を持参して、いざデパート店頭へ
一時間半だけの短時間勝負です

お花見にお団子はいかがでしょうか
道の駅の定番商品のお団子の出張販売です
上新粉ではなくご飯粒から作ったお団子だから
他のお団子と風味と腰が違います……
お店のスタッフに負けまいとお客を呼び込むも反応弱く
なにを売っているのかわからないわよと助言してくださる方も出てくる始末

それでも目標の八割程度は販売
結果オーライながら新参者が認めてもらうまでが大変なことを
改めて実感させられました


お寿司屋さんは大粒の米を使うと聞きましたが

2015年03月27日 | かしわかあさん
お天道様が高くなって
そのお使いなのか、テントウムシも動き出しています

かしわかあさんも昨年秋から数ヶ月ぶりに
29日の柏タカシマヤさんの<ちばマルシェ>に参加します

<ちばマルシェ>
3月29日(日)正午から13時30分ごろまで
本館3Fエントランスステージ
(柏駅西口直結入口付近)

「かしわかあさん」からは
串団子2種、草餅2種、シフォンケーキ6種
イチゴジャムに
今回はじめてお米(コシヒカリ)を販売します
1.9mm目というちょっと大きな網で選別して
粒選りのお米にしてあります

炊きたてはもしかすると
普通のご飯と変わらないかもしれませんが
お弁当などの冷めたご飯でも
小米が糊状にならないので美味しいと思います
お寿司屋さんが大粒のお米を使う理由のようです

もちろんご飯の柔らかめ、硬めというのは好き好きですから
一度、お試しを

areamode 柏びんづめシリーズ

2015年03月10日 | かしわかあさん
“areamode”

デパートのそごうは各店舗がそれぞれ商品開発するという商品戦略を進めており
“areamode”ブランドとして、本日より店頭に並んでいます

柏店はフードコミュニケーター森脇さんの協力で
「柏びんづめ」という企画を採用
柏駅前のデッキ側の2階入り口から入った正面にそのコーナーがありました

「柏びんづめ」シリーズには、現在
イチゴジャム、ブルーベリージャム
ベリーベリージャム(イチゴとブルーベリーのミックスジャム)
キウイフルーツジャム、トマトケチャップに
柏野菜のピクルスの6種類があります
地元柏産の野菜、果物を原料に
“かしわかあさん”がこのうちの5種類のジャム、ケチャプを
製造させていただきました
キウイフルーツジャムの原料はわが家産でもあります

“かしわかあさん”生まれの商品が
デパートで初めて常時店頭にならぶ記念すべき日となりました

デパート側ではお中元商品にも使いたいと考えているようです
よろしくお願いします

ため息をついていやおいの草を食む

2015年03月02日 | かしわかあさん
農産加工所「かしわかあさん」の定番商品、串団子
みたらし団子と草団子を約半年間
道の駅直売所に出荷していますが
秋から冬にかけてはみたらし団子が優勢
同量出荷してもあんこを乗せた草団子が売れ残ることも

ところが、立春を過ぎたころから状況が一変
草団子の売れ行きが良くなります
秋から冬にかけて休んでいた体が
草のエネルギーを欲するようになるのでしょうか

ため息も気苦労のあるときや失望したときの
どちらかというとマイナスイメージがついてまわりますが
実は、脱力して体の緊張をとくための
自律回復するための内発的な行為だとか
「深呼吸して落ち着け」ということがありますが
気を吸い込むのではなく、まず気を吐きなさい
肺の中を空っぽにしたら新鮮な空気が体に取り込まれる
ということのようです

同じように緑色の新鮮な草を体に取り入れることで
体が再生される
陽の光が強くなると
意識する以前に体の方が自律的に再生するような
行動が表れてくるのかもしれません

弥生(いやおい)という草木がさらに茂りまさる
時期になりました
大きくため息をして大いに草を食べて
体をリセットしましょう

春を迎えて、串に刺した草団子の他に
数量限定で
小豆の餡をうるち団子で包んだ大福や
きな粉をつけたものも出荷しています
毎日できないのはごめんなさい

はしり、さかり、なごり

2015年02月19日 | かしわかあさん
今日は二十四節季のいうところの水温む<雨水>
リスペクトしまして写真を選びましたが
別の話題

今夜のTVで山形のジヤム-ソース類製造業
「セゾン ファクトリー」の仕事ぶりが紹介されていました
その名のとおり、旬の果物を素材に
最高に美味しい加工品を世の中に提供している会社です
番組でも五千円近いイチゴジャムの
ストーリーが描かれていました

美味しい商品を作るには素材も
一番美味しいものを選ばねばならない
季節の果物には
<はしり><さかり><なごり>というのがあって
たとえばドレッシングには
<はしり>のフレッシュな味が適しているし
ジヤムには<なごり>の熟した味が適している
作り手の思いが商品のストーリーとして
リスペクトされなければならない
そんな内容でした

<はしり><さかり>ということばはよく使われますが
旬を表すのに<なごり>という
ことばを使うのは新鮮でした

加工業に携わるものとして
「どんな素材でも美味しいものを作ります」
というのと
「美味しい素材をそのまま生かします」
というのとの
どちらを基本姿勢として取り組むのか
またひとつ、宿題をもらったようです

11月9日13時から15時カシワタカシマヤ

2014年11月06日 | かしわかあさん
ナシのシーズンが終わったというのに
わが家に始めて本格的なパンフレットができました
A4版三つ折り
後継者君がデザインしてくれました
未経験者がデザインしたパンフとしては上出来です





さっそく今度の日曜日9日
カシワタカシマヤ企画の“ちばマルシェ”でデビューします

“ちばマルシェ”は千葉県の「食」をPRするイベント
このイベントに、わが家の、ナシ(王秋)のほか
梨ジャム、梨ドレッシング、万能ナシ醤といったナシ加工品
だんごに米粉シフォンケーキを出品させていただきます

わが家の商品がデパート店頭でどれだけ通用するのか
わくわくどきどきです

柏駅西口からの連絡通路、 T館3階 エントランス特設会場で行われます
13時から15時までという短い時間ですが
よろしかったらにぎやかしにお出でください

給食で覚えた味は忘れない

2014年09月25日 | かしわかあさん
大分の昭和レトロを売りにした街では
揚げパンなど懐かしい学校給食の献立をメニューにした食堂がありましたが
わが家の父も子供時代におやつがわりに食べた
味噌を塗った冷ご飯のおにぎりが忘れられず
人生最後の食事にしてもいいと思っているくらいですので
小さい時の食べ物というのは大事だよねえってよく話に出てきます

とはいえ、食育が大事だ、学校給食が大事だといわれる割には
当然ですが、予算や衛生面での制約が多く
なかなか地産地消メニューが実現できないのも事実

旧沼南町時代には、町の特産ということで
年に一回、ナシ一切れずつが給食に出されていましたが
O157事件があってからは生果は問題となったようで
子供たちにナシを食べてもらう機会はありませんでした

わがやで農産加工を始めてから
何かの形で学校給食にアプローチできないかと思っていたのですが
給食用パンメーカーに紹介される機会があって
今回、試験的に一つの小学校でわが家のナシを使ったナシパンが影響され
プレス発表されました(朝日新聞140925地方版)


柏市内の全部の学校給食に提供できるようになれば
市内で生産されるナシのPRにもなりますし
農家で余っているナシのB品、C品が生かされることになります

ナシ農家の組合活動として
サンプルのナシを配布したり、即売会を催したりすることがあるのですが
ナシって重いので敬遠されがち
そんな時、ナシパンにして提供したら
軽いし、すぐ食べられるし、なかなかの特産品になりますねえ

デパートも地域ブランドで売る時代

2014年09月24日 | かしわかあさん
デパートというとかつてはナショナルブランド、海外ブランドを紹介する場でしたが
いつのころからか、全国駅弁大会とか地方物産展などが人寄せイベントになっています
それもお取り寄せ通販などが広まって新鮮味がなくなっているようで
今回、かしわそごうでは地方と地元をコラボしたイベントをやります

メインは「北海道の物産と観光展」(9月25日~10月6日)ですが
そこにWe Love Kashiwaキャンペーンを載せて
「北海道×柏」企画“地元柏のフルーツを使用した北海道スイーツを特別販売”

一つは函館の人気ヨーグルトケーキに柏産のブルーベリーを使用したもの
もうひとつは、旭川のポテトチュロに柏産のフルーツジャムを
トッピングして食べてもらおうというもの
フルーツジャムはブルーベリーにナシにストロベリーの三種類
もちろん、ジャムはみんな「かしわかあさん」で加工させていただきました

ナシジャムナシドレナシジャンナシムシパン

2014年08月24日 | かしわかあさん
先週から千葉県農業大学校からの研修生Tさんをお預かりしています
人手があるということでナシ収穫中にもかかわらず
というか、収穫中だからということで出荷できないナシを原材料に
ジャムにドレッシングにたれ(ナシジャンに命名しようかと)つくりに
わが家の母とTさんは連日、午前中を費やしています

そして目下試作中なのは「ナシ蒸しパン」
甘いの固いのボリュームがあり過ぎるのと意見を取り入れながら
ほぼ完成形に

1cm角にダイスカットしたナシをグラニュー糖で下処理し
米粉100%で蒸しパンを作ろうとしたのですが
時間がたつとどうも食感が…
で、小麦粉も配合
だから「米粉を使ったナシ蒸しパン」
道の駅農産物直売所にカミングスーン

秋が深まればサツマイモを入れた蒸しパンもつくりましょうか
エクレアのようなちょっと細長い形にして
「芋虫パン」なんてね

迎夏爽緑滋味団子

2014年06月29日 | かしわかあさん
夏に食べた記憶に残るもちというと
学生時代にフィールドワークでおじゃました
岩手の農家でいただいた“ずんだもち”

初夏の味のエダマメをすり潰した爽やかな色のあんこもち
あの青臭いような風味が忘れられず
店頭で見かけると食べてみるのですが
大量に作られたためが風味がいまひとつ

おいしいずんだもちをたべたいなあと
わが家でだんごづくりが始まってから言い続けてきたのですが
ようやく商品化できました

収穫したてのエダマメを茹で
一粒一粒、さやから豆をはずしてさらに薄皮も取り除いてと
すべて手作業
その手間に思いを馳せ、心していただきます

<かしわかあさん>と地域農家とのコラボ商品
トマトケチャップに続く第二弾です
本日、道の駅直売所に限定出荷しています



ケチャップにピューレにジヤムにいかがしましょう

2014年06月18日 | かしわかあさん
連日、ケチャップづくりに汗流しています
納品した際に次の製造依頼をいただいて
原材料を持ち帰るといった感じです

委託してくださるお客さま(トマト農家)は
自家用の直売所を持っている方が多く
生食トマトの販売と相乗効果を上げているようです

そろそろトマトのシーズンは終わり
次はブルーベリージヤム加工へ突入です