のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

水田乗用除草機実演会のご案内

2005年05月31日 | 今年の米づくり
 『現代農業』05年5月号でも紹介され、全国の有機稲作農家の間で話題の乗用型水田除草機「ティラガモ」の実演会を次の日程で行います。お誘いの上、ご参加ください。なお、ご参加の場合、前もって連絡をいただければ幸いです。


 日時:2005年6月10日(金) 10時

 場所:柏市千間橋字青柳10(手賀沼第二干拓地内の水田)
(我孫子市役所下の交差点を東へ約8kmのJASS我孫子の前の道を南に1.5kmいったところ。水田地帯のまん中ですので、遠くからでも確認できるはずです。)

 協力:文平産業白井営業所

乗用型水田除草機「ティラガモ」紹介サイト、雑誌等
(有)エヌエイチ畑作研究所 http://www5.ocn.ne.jp/~yk1212/index.html
「元気が出る農業の道しるべ 資料室」http://white.sakura.ne.jp/~genki/nouki-tou.htm
『現代農業』05年5月号 p110

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 除草剤を使わない稲作に取組んで3年目ですが、2回代かき、抑草用のぬか散布と深水管理だけでは、どうしても手取り作業が必要になる程度の雑草が生えてくるようです。そうすると、拡大するにも人手もかかり、限界が出てきます。それを補うのが機械除草かと考えています。
 まだ高価な機械ですし、本当に効果があるのかを確かめてみたいと農機具屋さんと調整してきました。同志と共同購入の道もあろうかと、実演会を企画しました。

摘果作業もひとヤマ

2005年05月29日 | 今年の梨づくり
 4月下旬から続いていたナシの摘果作業もひとヤマを越しそうです。
 一つの花芽で8つの花が咲き、少なくとも4、5個、多ければまるまる8個の実がついて、そこから育ちの良い実だけを選んで、それ以外を摘み落とす摘果作業。ひと月もたつと直径が3cm近くにもなる幼果もあって、ごろごろと転がった幼果は養分の浪費です。早く摘果できたら残した幼果に回ったのにと考えると悲しくなります。仲間内ではこのような状態を、落とした幼果の上を歩いて足裏マッサージをしているといいます。
 ひと通り摘果作業を終えても(一次摘果といいます)、まだまだ幼果の数は多い。新梢管理をしながら幼果をさらに絞っていきます。2次摘果、樹上選果と摘果作業は収穫直前の7月下旬まで続きます。

抑草用ぬか・大豆散布

2005年05月27日 | 今年の米づくり
 納得米プロジェクト田んぼで抑草用のぬか、大豆を散布しました。軽いぬかが風に流されないよう、風の弱い朝6時からメンバーが作業をしました。
 田植え後の水中で発酵、有機酸が発生することで、雑草の芽が出てきたところにダメージを与えるというひとつの抑草法です。昨年の経験でいうと、ひと月近く田んぼの水が濁り続け、深水管理と合わせてその期間はある程度は抑草できるようです。
 ぬか、大豆は良質な有機質ですから分解後にイネの肥料になるという一石二鳥の資材です。しかし、昨年のプロジェクト田んぼのイネは収量もあり、背丈も伸びて比較的倒伏してしまいました。テキストに沿った基準量を守って散布したのですが、もしかしたら肥効時期がイネの成育段階に合わなかったのかもしれません。計算通りにいかないところが化学肥料との大きな差で、有機質肥料の難しいところです。

ユキヤナギアブラムシ

2005年05月26日 | 今年の梨づくり
 今年はアブラムシが多く発生しているそうです。農薬ネットという掲示板にも相談が多く寄せられているようです(農薬ネットマガジン2005/5/25 第86号 http://nouyaku.net/index.html)。わが家のナシ畑を見る限りではこれまでに多発しているという様子はなく、今年の5月は寒いからだろうぐらいに考えていました。もちろん、そんなことを言ってもアブラムシに取り付かれている葉はいっぱいあって、現在は黒いワタアブラムシから緑色のユキヤナギアブラムシに主流が移っているようです。わが家のナシ畑ではもう少し我慢して、6月上旬にアブラムシ特効殺虫剤を散布して抑える予定です。

 ところで、上述の「農薬ネットマガジン2005/5/25 第86号」でアブラムシに関して興味深いことが記載されていましたので、管理者の許可を得て一部転載します。

(以下転載)
 
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●アブラムシは植物につく害虫としては最も一般的なものです。その割には都会の人に名の知られていない虫で、アブラムシと聞くとゴキブリのことだと思う人が少なくありません。
 しかし、注意深く見ると庭木や公園の草花、あるいは雑草にもくっついていることがあります。茎に小さな丸っこい虫がビッシリくっついるのがそうです。ちょっと気持ち悪い。セミの仲間で、植物の液を吸って暮らしています。
 昔の教科書で「アリマキ」として紹介され、アリマキが出す甘い汁をアリがエサにして、その代わりアリがアリマキを天敵から守ってあげているという共生関係の題材になっていました。記憶されている人もいるんじゃないでしょうか?この「アリマキ」はアブラムシの別名ですね。

 写真と簡単な紹介↓
 http://www.nouyaku.net/tishiki/ZUKAN/ZGAITYU.html
 
●不思議な生活をしている虫で、春に卵から生まれて成長し、エサになる植物を目指して飛びます。うまく、植物に行き当たると交尾しなくても(単為生殖といいます)いきなり幼虫を産み落とします(卵胎生といいます)
 で、生まれてきた子供は全部メスで羽が生えていません。そして多数の幼虫を産み落とし、爆発的に増えます。
 そして、密集状態になったり、環境が悪くなったりすると羽の生えた虫が生まれてきて、別の植物へと飛んでいきます。
 秋になるとオスのアブラムシが生まれてきて、メスと交尾して越冬用の卵を産みます。ハウス栽培では温かいので越冬せず年中発生することもあります。
 
 まぁ変わってますよね。でも、卵胎生ではありませんがアリやハチもメスばかり生まれてきて季節が来るとオスが生まれてくるといった部分は同じです。虫の世界では決して珍しくはないんですよね。

●こんな生態の虫ですからあっという間に増えてしまい、農家も趣味でガーデニングしている人も困っています。作物が液を吸われてしおれたり、病気を移されたり、分泌する甘い汁にカビが生えたりして、作物の価値を失わせます。また、収穫物に混ざってしまったり、飛んでる虫が身体についたり目や口に入ったりして不快であることも問題です。(アブラムシを誤って食べてしまっても健康上は問題ありません)

●防除法は趣味で小規模の園芸やガーデニングをしている人なら、歯ブラシやほうきでゴシゴシやって落としてしまうのが良いでしょう。羽の生えていないアブラムシは移動力はないので植物から落ちればジ・エンドです。
 あるいは、ホームセンターなどで市販されているスプレータイプの薬剤が手っ取り早くて良いでしょう。
 
 本格的に花作りや家庭菜園に取り組んでいる人は予防に努めてください。発生してからでは遅いです。植え付けの際あるいはアブラムシ発生前に、株元に薬剤を散布するのが一般的な方法です。
 
 石けん水とか牛乳を薄めてまくとか焼酎が効くとか色々な話もありますが、確実性は乏しいようです。弱い虫なので水をかけただけ(雨が降っても)でもある程度の防除効果があると聞いたことがあるので、いろいろゲーム感覚で試してみるのも家庭レベルなら良いでしょう。作物への薬害は注意してください。

(以上転載)

プロジェクト田んぼの田植え

2005年05月24日 | 今年の米づくり
 播種からちょうど40日目。「納得米プロジェクト」田んぼで田植えを行いました。メンバー7人全員が参加しました。
 まず田植機の構造と操作を説明し、実際の作業をデモンストレーション。次いで、一人ひとりの作業体験。今回始めて体験するメンバーは試験の順番を待つかのような緊張ぶりでしたが、思いのほか上手に植えることができました。そのことが3年目のメンバーにはプレッシャーになって、同様の緊張ぶり。3年目とはいえ一年に一回だけの経験ですから致し方ありません。皆さん、慣れてしまえば作業速度を最速にし、カメラに向かってポーズする余裕も。女性メンバーも田植機の操作をしています(写真)。
 田植えの出来映えはさすがに毎年上達しているようです。過去2年、プロジェクト田んぼの田植えというと雨天でしたが、今年はまあまあの天気。田んぼの水位も田植え作業には適当だったことも好影響だったかもしれません。米づくりも一段落。これからは雑草との戦いです。

今年も干拓地は青麦

2005年05月23日 | わが家の時時
 今年も手賀沼の干拓地には水田の隣に麦畑が広がっています。県の補助金がなくなり麦作がどうなるか気になっていたのですが、水田の緑と麦秋の黄金色のコントラストな景観が今年も見られそうです。受託耕作している事業者は「麦用の機械をそろえさせておいて、あとは知りませんよというのは無責任だ」と行政に不満をもらしていましたが。

プロジェクト田んぼの代かき

2005年05月22日 | 今年の米づくり
 消費者が参加して除草剤を使わない米作りをするわが家の「納得米プロジェクト」。今日の午後、2回目の代かきをしました。
 一度代かきをして、しばらくすると雑草の芽だ出てきます。それをもう一度代かきをすることで除草剤を使わないようにするのが2回代かき法。一回目の代かきは5月3日。3週間も置いたことで、水中にはつんつんした雑草の芽が出ていました。雑草の芽だしはまずまず成功です。
 代かき作業は田んぼの作業の中でも慣れが必要な作業ではないでしょうか。3年目のプロジェクトとはいえ、一年に一回するだけのメンバーにはやはり気が重い作業のようです。水管理の善し悪しと田起こしからの一連の作業の集大成が代かきということは実感いただけたでしょうか。

田植えは力づく

2005年05月21日 | 今年の米づくり
 昨日、一昨日に代かきをした田んぼに力づくで田植えです。暑いほどの陽射しのもと、田植機の不調もものともせず、朝5時から夕方までに9反(90a)分。夫婦二人にしてはがんばったと自画自賛です。明日も田植え。ほんの数日のための機械ですが、ナシの摘果作業が待っています。田植機にもがんばってもらいます。

今年のイネ苗は残念

2005年05月21日 | 今年の米づくり
 いよいよ田植えです。今年のイネ苗は思い描いたようにはできませんでした。不順な天候であったとはいえ、過去3年、問題なくできたというおごりの気持ちがどこかにあったかもしれません。
 種もみを比重1.17の塩水で厳選し、温湯処理で殺菌、一箱60gという薄播きにし、露地平置きで発芽、水を張ったプールで育苗。今年の天候では発芽後にプールに水を張る時期が早く、苗が寒さに当たってしまったようです。育苗期間37日でようやく4葉。草丈はせいぜい15cm程度。これでも慣行の3葉程度の稚苗を見なれた目には「すばらしい苗」なのですが、昨年は35日育苗で4.5葉、がっしりした理想的な成苗でした。もう少し慎重に育苗環境に気を配らなければならないことを思い知らされました。

サギはトラクターが好き

2005年05月20日 | 今年の米づくり
 田んぼの代かきをしています。このあたりでは最後になってしまいました。
 薄曇りの陽射しの中、ディーゼルエンジンと泥をかき混ぜるハロー(田んぼの表面を均平にする代かき用のトラクターアタッチメント)の音に包まれて、ガタンゴトンと規則的に左右に揺さぶられていると、うとうとしてきます。はっと気がつくと、トラクターがサギに囲まれていることがあります。トラクターが走る同じ速度で、サギたちも歩いてきます。
 田んぼの草陰に隠れていたカエルやクモがトラクターに驚いて飛び出してきたところを、サギが小走りに駆け寄って次々に摘んでいます。農家の人間を信頼しているのか、エサにありつける方が恐怖よりも勝るのか、すぐそばまで、2mくらいのところまでもやってきます。大きな野鳥がこんな身近に見られるのも他にはなかなかないでしょう。
 泥にまみれたカエルはささっと水で洗い落としています。ちょっと泥が口に入ったかなという時(勝手にこちらがそう見ているのですが)には、水を口に含んですすぐような仕種も見られます。くちばしが黄色いのと黒いのと2種類のサギが見られました。野鳥の名を知っていれば代かきももっと楽しくなるのでしょうが。

大きな虹

2005年05月18日 | 今年の米づくり
まだ荒れた天候が続いています。日本海を低気圧が通過していて、強い南風が吹いています。こんな風では田んぼの水も風下側に寄ってしまい、代かきもうまくできません。明日以降にすることにしました。
天気情報では前線に伴う雨は降らないということでしたが、16時頃からぽつりぽつりと降ってきました。18時半頃には夕日が差して東の空に大きな虹ができました。そろそろ穏やかな天候になって欲しいのですが。

ようやく苗が伸びてきました

2005年05月17日 | 今年の米づくり
ひと月も2ヶ月も季節が逆戻りしたような日々が続きましたが、ようやく寒気も過ぎてくれそうです。昨日、今日と太陽が顔を出し、イネの苗もようやく伸びてきたようです。一部では背丈も15cmを超えてきました。この週末から来週にかけて田植えをしようと思います。この当りでは最後になってしまいましたが、田んぼの苗も成長が止まっていましたのですぐに追い付くでしょう。

竹の子の今

2005年05月15日 | わが家の時時
わが家にもほんの少し、孟宗竹の「林」があります。林とはいえないほどの広さで、本数でいうと3本だけ。以前はもっと広かったのですが、裏山に広がってしまいそうになったものですから、ある年、大掃除をしました。それ以来、最低限の本数だけを生かし、余分に出てきた分はタケノコとして食べてしまいます。

タケノコは一日でどのくらい伸びるのだろうかと毎年気にしているのですが、今年も観察できぬ間にもう5m以上にもなってしまいました。朝見上げると、タケノコの皮の先からぽたぽたと雫をたらしています。竹の生命力を実感するひと時です。竹は利用価値がなくなってとかく邪魔者扱いされますが、環境教育の題材としても面白いと思います。
また、きちんと管理すれば毎年再生産され、その生産力から植物資源としての価値も注目されようとしています。良質な肥料にもなります。農業がバイオマス産業になる日も遠くないかもしれません。

ライ麦2番穂

2005年05月14日 | 今年の梨づくり
先月23日に刈取ってから3週間。ライ麦の新しい芽から2番穂ができてきました。実をつける時期を知っていて、草丈は30cmほどですが、急いで穂を出したという感じです。ナシ畑は再びライ麦に被われています。
寒い日が続いていますが、ナシの実の成育は今のところ順調です。むしろ天候のイメージからすると、想像以上という印象です。ナシの開花も遅いし、気温も低いので摘果も余裕があるだろうなんて気持ちでいると、いつもまにかしっかり大きくなっていて慌てさせられます。
でもよく考えると、まだ昨年の貯蔵養分による成長の段階です。そろそろ今年の根や葉が蓄えた養分によって実が成長する時期になります。天候の影響が出てくるのはこれからです。大きくなっていると単純に喜んでばかりもいられません。
雨量は少ないのでしょうが、雨が定期的に降っていて日照も少ないものですから、病菌は勢いづいているようです。摘果最中に黒星病菌に罹患した実や葉をいくつか確認しました。昨年と違って今年は病菌に気をつけなければならないようです。
長期予報では暑い夏のようですが、これで本当に暑い夏になればいいのですが。