のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

サンバ踊るサンバー三羽一羽往く

2014年08月30日 | わが家の時時
わが家で10年以上活躍してくれた軽バンがわが家を巣立っていきました
前半は買い物に配達に子供たちの送迎にとわが家のメインカーとして
後半は祖父の手足として病院へ畑へと大活躍
その間に左前の角をぶつけてドアがゆがんでしまって雨漏りが…
それでも野良車としては人も運べる荷物も運べると十分使えましたが
所有車の見直しでリストラ対象に

ただの道具に過ぎないのですが
後輪二駆でありながらリアエンジンの特性をいかんなく発揮して
野良道も砂利道も上り坂もなんのその
頼りになる相棒でした
室内の広さも自慢でした

日常の買い物配達車は最終モデルのサンバーディアス(写真中央)
軽トラックは最終モデルのサンバーダンプ(写真左)と
合わせて三台のサンバーを所有していたのですが
こうして並んだ写真は最後になりました
といっても顔はほとんど変わらないので
自己満足な写真ではありますが


一粒が三月かかりて千倍に

2014年08月27日 | グリーンオイルプロジェクト
種を蒔いておよそ三ヶ月
開花満開後およそ一月
搾油用ヒマワリ種子の採取適期となりました

NPO手賀沼トラストでは今年、およそ10aを栽培
たくさんの会員が参加して一気に採取
と、ここまでは計画通りでしたが
想定外は天候

八月中、西日本から日本海を渡って北日本に伸びていた
停滞前線がこの時期になって南下
東日本沖でふたたび停滞
しばらく雨模様が続いています

雨模様で困るのが採取した種子の乾燥
晴れていれば一日で20%以下まで乾燥できて
搾油まで保存しておけばいいのですが
いつ雨が降ってくるかわからない中で野外で干しておくのは危険

そういうこともあるだろうと
今年は大量の種子を乾燥できる籾乾燥機を用意
現在主流の循環型籾乾燥機以前の
据え置き型籾乾燥機の枠と廃物利用の送風機からなる組合せ





枠だけとはいえ
据え置き型の乾燥機が21世紀の今日まで
よくもまあ保存されていたものだといえるくらいの代物ですが
通風するだけなら充分使えます

ところが、ボイラーのない通風のみですと
乾燥能力には限界があります
実はそれは機械の能力以上に
一日に採取される種子量が多かったということですが

なぜ採取量が多いのか
それは効率的に採取できる道具を見つけたため



エキスパンデングメタルという資材を置いて
大根おろしをするように種子側を擦り付けると
あっという間に種子を採取できます
搾油機を持っている本家のNPOにも
こんな道具があるよと教えてやることにしましょう

来年は熱源付きの循環型籾乾燥機の
リタイア直前のものでも探してきましょう



ナシジャムナシドレナシジャンナシムシパン

2014年08月24日 | かしわかあさん
先週から千葉県農業大学校からの研修生Tさんをお預かりしています
人手があるということでナシ収穫中にもかかわらず
というか、収穫中だからということで出荷できないナシを原材料に
ジャムにドレッシングにたれ(ナシジャンに命名しようかと)つくりに
わが家の母とTさんは連日、午前中を費やしています

そして目下試作中なのは「ナシ蒸しパン」
甘いの固いのボリュームがあり過ぎるのと意見を取り入れながら
ほぼ完成形に

1cm角にダイスカットしたナシをグラニュー糖で下処理し
米粉100%で蒸しパンを作ろうとしたのですが
時間がたつとどうも食感が…
で、小麦粉も配合
だから「米粉を使ったナシ蒸しパン」
道の駅農産物直売所にカミングスーン

秋が深まればサツマイモを入れた蒸しパンもつくりましょうか
エクレアのようなちょっと細長い形にして
「芋虫パン」なんてね

掻き合えば痛し痒しの背のあせも

2014年08月21日 | 梨の出荷
幸水の収穫が終わりました

味覚、肥大とも良好なれど収量に難ありの幸水でした
ご注文をいただいておりなから
ご要望にお応えできなかった皆様にお詫び申し上げます
以後は「秋麗」あるいは「豊水」 に品種を振り替えて
発送いたしますが、
もし、予約キャンセルをされる場合には
ご連絡をいただければ幸いです


さて、梨棚にぶら下げられたペットボトル
中には薄茶色の液体が入れられ
何やら黒いゴミのようなものが浮いています

液体は梨果汁と酢と焼酎を混ぜたもの
いわば「ストチュウ」トラップ

通常「ストチュウ」というと自然農薬のようなものを
そう呼びますが
これは虫を引き寄せる誘引資材
シンクイムシの成虫の小さな蛾を捕まえられればいいなと
設置したもの

いえ、かっちり害虫防除を目的とした資材ではありません
農薬登録されていないものを使っているという
ご指摘をいただいてもお互い気分のいいものではありません
これから殺虫剤が控えられる時期になり
晩成の「王秋」向けに効果があればいいなと
ちょっと試しているものです

無農薬でブルーベリーを栽培している
知人から紹介してもらいましたが
これまで殺虫剤を使っていますので
いまのところ捕虫効果はクエスチョンマーク
配合がいい加減なせいかもしれませんが

甘い話は早い話やばい話

2014年08月14日 | 梨の品種
毎回、糖度計遊びの報告で恐縮です

「幸水」が盛りを迎えていますが
次の品種「秋麗」が色づき始めています
具合の悪い樹から色づきますから
まだ、本物の評価ではありません

しかしながら、それにしてもです。
今回、“20.6”というすごい数値が出てしまいました
複数回、計測しても20前後の数値が出ましたので
大きな間違いはないと思います

ここまで甘いと甘すぎます
一切れ食べるとお茶が飲みたくなります
もう一切れという気にもならないくらいです

甘い甘いという評価をいただくのはありがたく
来年へ向けての意欲もわいてくるのですが
収穫も前進気味で糖度も高いというのは
本当にこれでいいのかという疑念もわいてきます

今年など果実の肥大も悪くないし
病害虫の被害さえなければ収量もそこそこのような気がします
一方、具合の悪くなる樹が増えてきているのも確か
樹づくり、土づくりに問題があるのかもしれません

ここ十年ほど半発酵させた有機質を積極的に地中に投入してきました
その成果がようやく表れてきたともいえますし
地中50cmぐらいの穴を掘って投入したというその方法が
例えば土の病気を拡散させてしまっていないのか
などいろいろと考えてしまいます

こんな懸念が取り越し苦労であればいいのですが
とにかく、今年のナシはこれからの品種も甘そうです

なんだけど最後はあなたのベロメーター

2014年08月10日 | 梨の品種
台風11号が西日本を縦断していきました
各地に水害をもたらしています
身勝手なことで罰があたりそうですが
当地にはもう少し雨が欲しかった…
幸い当地ではお湿り程度の雨とすこし風が吹いたくらいで
助かりました

すこしの風でも落ちた実はあるわけで
そのひとつ、「秋麗」をかじってみると甘い!!
まだ青臭さが残り肉質も固いのですが
糖度は充分

計測器があるのだからということで計ってみると
14.8という数値
さすが「秋麗」です
今年も期待できます

あくまでもこの数値は参考値です
わが家のナシの糖度を保証するものではありませんので
悪しからず

手土産は重すぎずまた軽すぎず

2014年08月08日 | 梨の出荷
ナシというと「幸水」が人気品種ですが
確かに暑い時期にさっぱりとした甘さの「幸水」は
ほかに比べるものがないくらいですが
もう一つ
主産地の千葉の「幸水」がちょうどお盆の時期に出回る
というタイミングから人気を保っているともいえます

特に宅配便が整備され
全国へ一両日中に届けられるようになって
帰省土産やお盆のあいさつ代わりに贈答する季節の果物として
人気を博すというのもわかります

ご進物となれば箱に入れてということになりますが
贈答用化粧箱が用意できなければ
市場出荷用の箱で送らねばなりません
遠方に宅配便で送る場合には
紙の波板が二重に使われたダブルの段ボール箱が最適
10kg箱は市場出荷向けの箱で
直売向けには5kg箱があって、さらに最近は3kg箱も用意しています

手土産として持参する場合にも
これまでは段ボール箱しかありませんでしたが
今年はこんな手提げ箱(3kg入り)を用意してみました



中身はこんな感じ
だいたい8個程度詰められます
この箱を宅配することも可能です
重すぎず軽すぎないちょうどいい手土産になるはずです
ご検討のほどを


川底の石ほど動く世間かな

2014年08月07日 | 梨の出荷
いま幸水を収穫、出荷しています
その出荷箱が今年すこし変わりました
茶箱にウサギのデザインはそのままです
どこが?と思うほどのものですが
箱の上蓋の短い方に小さな穴を開けました

本当は横長の穴にして二三本指が入るようにしたかったのですが
連絡調整が不十分で今年の箱はまん丸な穴に
これはこれでデザイン的にはかわいいかも
って、デザインとして穴を開けた訳ではありません

わが家の出荷はパックが一段だけ入る箱にしています
箱にパックをおいてそこに合った大きさの実を入れ
ローラーの上に乗せます
その際、箱を持って移動させるのですが
いくら5kg、3kgの箱とはいえ
急いでいたり疲れてくると指が滑って箱を落としそうになります
10kg箱には側面に指をかける穴があるものですから
同じようにあったらいいかなということで
穴を開けてもらいました
使って見るとこれがとってもいい感じです

もうひとつ箱の話題3kg箱もオリジナルデザインで統一しました





年々、3kg箱のご注文が多くなっています
去年までは業者さんの作った白箱を使っていたのですが
今年からは茶箱でお届けします
といっても、在庫があるものは去年までのものを使わせてください

色ものは待てば待つほど熟成し

2014年08月05日 | 梨の品種
幸水より一足早く収穫できるはずの「なつしずく」
確かに8月初めには色づきはじめ
そろそろかなって思っていると朝には落ちてしまったいたり
おいしいのがあったと思ったら
これはまだもう少しかなと思うものもあったり
幸水よりはっきりと早く収穫できるわけでもないなあ
なんて
わが家の栽培品種一覧に載せてお勧めしているわりには
弱気な評価でしたが
どうもというか、やはりというか
その性格をきちんと把握していなかったようです

「二十世紀」と同じ青梨というのは知っていました
だから追熟するんです
青みが残っているくらいなものを
落下する前に収穫し青みがなくなるまで追熟させると
ほらね、糖度も13.6度までなるんですよ
赤梨のように日を置いても肉質は悪くならないし
収穫直後の青臭さも消えます

何よりこの時期ですから
仏さまのお供えものにぴったり
来年からはこれをセールスポイントにしましょう

秋早し季節も人も世の中も

2014年08月02日 | 今年の米づくり
今年の田んぼはすこしおかしな具合です
いつもなら8月初めに出穂するのですが
五日ぐらい早い7月のうちに穂がではじめました
5月初めに植えた田んぼでは8月のうちに
稲刈りが始まりそうという情報も出回っています

ナシも開花期が平年並みでしたから
収穫期も平年並みの8月5日から10日の間に始まるかと
予想していたのですが
やはり五日ぐらいは収穫期が前進しそうです

いつまでも元気な夏であってほしいという気持ちが
あるからでしょうか
季節も人もあっという間に秋がやって来て
あっという間に過ぎていく気がします
世の中もそうなんでしょうか