のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

大きな実分かち合うため始めます

2012年03月25日 | みのわプロジェクト
本日ここにまだ名前のない体験農園を仮開設いたします

きっかけはもったいないでした
平らで日当たりが良くて肥沃で井戸があって住宅地に隣接している
優良農地が遊んでいる
地権者の財産としての畑を維持したいという気持ちもわかりますし
街の方々の野良仕事をしてみたいという思いのあるのも知っていました
結びつけて何かできないか
こんな個人的な思いに12名の会員の皆さんがお付き合いいただたけることになり
体験農園の仮開設までたどり着くことができました

これも地権者のご理解をはじめ
多くの方々のご協力があればこそと感謝申し上げます

まだ本当に芽を出したばかりです
いつ消えてしまうかわからない種です
せっかくここまできたのですから
できれば大事に育てていただいて大きな実を皆さんで分かち合いたいと思います
今後ともご理解ご協力を賜りますようお願いいたします

             

お下がりの高い安いは使ってから

2012年03月22日 | 今年の米づくり
知人からのお下がりです

元値からすれば安い買い物と思っていましたが
こういう機械は大規模経営をしている人ぐらいしか使わないし
またそういう人は請負作業もするので最新式の機械を求める傾向があるので
中古市場では買い手が少なく
それほど高値はつかないものだそうです

わが家の経営規模程度なら年に一日しか使わないものだし
あとの364日間の置き場所のことを考えたら
やってもらったり借りてきた方がいいのはわかっているのですが
これもストレス発散ショッピングの一つなんですね

あっ この機械 田んぼの畦塗り機です
トラクターの後ろにつけて使います

これほどの蜂に非ずなことはない

2012年03月20日 | 梨の虫
去年 分蜂塊を捕まえられたことをいいことに
手賀沼トラストのニホンミツバチ部会の方々が巣箱をたくさん持ちこんできました

今年の巣箱は板を組んだのではなく
より自然な環境をということで幹の中をくりぬいて巣箱をつくってあります
それにしてもこんなに集中して巣箱を並べるなんて
もしかしてわが家周辺のニホンミツバチを
根こそぎ捕獲してしまおうというわけ?


作家のおおえ健三郎さんがパリの書籍見本市で
原発再稼働批判をしたという新聞記事が掲載されていました
(あさ日新聞3月17日夕刊)

畑が汚染された農家や漁場を奪われた漁師たちの姿は
「これほど非人間的なことはない」と語ったそうです

「人間が行動するうえで最も大切な倫理は
次の世代が生きるための条件を壊さないこと」

肝に銘じておきたい言葉です

乙女より弥生の姫はお菓子的

2012年03月19日 | 農のあれこれ
2005年登録のイチゴの新品種「やよいひめ」です
群馬県で育成されたそうです

知人のイチゴ屋さんから食べてみてといただいてきました
いただいたものですからここで宣伝しなければなりません
なんて言い訳の必要のないほどの異次元の味覚でした

「甘みと酸味のバランスがよい」なんて表現はまだまだ
「甘みの中に適度な酸味がある」くらいなものです
時には甘すぎるかも知れません
もしかしてこれって人工的に作ったお菓子てな具合です

いただいた「やよいひめ」の色づきは「とちおとめ」より淡い感じがしたので
特に甘さが際立つように思えたのかもしれません
でもこれだけ甘いと
ケーキなどのお菓子には「とちおとめ」の方が向いているのかもしれません

無主物をフリスク舐めてあぶり出す

2012年03月18日 | わが家の時時
オランダ国立計量局認証の放射線センサーを2500円で入手しました

ボランティアのエンジニア 科学者 デザイナーによる非営利プロジェクト
サーベイメーター(空間線量計)キットを
7県を対象に通常価格の半額にするというキャンペーンを行っています
(在庫がなくなり次第終了)

キットですから未完成品です
でも製作マニュアルはウェブサイトに詳しく載っています
スマートフォンが必要です
センサーとスマホをラインで結びソフトを立ち上げて使います

有料ソフトを使うとGPS情報と線量データを結びつけることができます
多くの人が参加することにより広域の線量分布図を共有することも

製品として完結している一般のガイガーカウンターとは異なり
この「ポケットガイガー」は
アプリの進化によって機能が追加される可能性があるのも魅力です

センサー部分をタブレット菓子の「Frisk」のケースに入れるように
作られているところもこのプロジェクトに共感できるところです

つじつまを合わせ怠ける春何処

2012年03月12日 | ネイチャースケッチ
2月29日はこんな感じ
わが家の玄関前の梅が
10日以上かけてようやくここまで膨らんできました
ちらほら咲きかけています

やっとお天道様が顔を出したと思ったら冷たい西風が強まり
終いには埃まで巻き上げていました
連日雨だったというのに

             

ナシ畑のライムギも存在感を示してきました
去年の3月21日はこんな感じでした
今年はまだ寒い日が続きそうですから
ここまでも麦の背が伸びないでしょうねえ

ここひと月の半分は雨が降っていました
ナシの剪定作業が遅れています
田んぼにも機械が入れません
春が遅れていることでなんとか辻褄が合うのかもしれませんが
年ごとに天候に振り回される度合いが大きくなるような……

いつか帰る心を込めて身にまとう

2012年03月11日 | わが家の時時
あの日から一年
福島県いいたて村から避難している方々の手作り商品の販売会が
かしわのSデパートで10,11日の両日開かれました

避難生活の中でなにかできる仕事をという思いから
全国に寄付を呼び掛けて集めた古い着物を小物類やはんてんなどの商品に再生
デパート側と直接交渉して実現したといいます

             

昨秋だったか この運動を紹介され
わが家からもタンスに眠っていた古い着物を送っていました
まさかわが家の着物に再会することもないでしょうが
たまたま地元で販売会が開かれるのですから
自家製の串団子を差し入れにいってきました

デパートの他のフロアから
お客さんがみんな集まってきたかのような大盛況で
程度の差はあれ同じ無主物に冒された生活を送らざるを得ない
いいたてとかしわの市民同士が共感できた空間でした

誇るべきだれでもできるこの程度

2012年03月08日 | アグリママ
わが家の食品加工部門事業計画が国の6次産業化事業の認定をいただきました

ほかの立派な認定事業と比べると
内容も乏しく規模も小さくダメもとで申請したのですが
この程度の事業でもやれる
だからみんなも取組みましょうという事例にしたいのかも
なんて勘繰ってはいけません
ありがたく認定をいただいてより一層精進します

とはいえ本当に大それた中身ではありません
これまでのだんご製造を基本にして
生産しているナシ・コメから派生する加工品
ジャム・ソースに米粉菓子類の製造に取り組むというものです
背伸びをしていないところが評価されたのかもしれません

特別な補助金枠があるわけでもありません
融資の利子がつかないことと
専門家のアドバイザーがついてくれることが利点です

平成23年度 千葉県では10事業が認定されています
そのうち柏市内から3事業が認定されています
市内農家が風評なんかに負けていない証拠です
行政はこんなことも発信してくれるといいのですが

面白いことどこまでも行ってみる

2012年03月07日 | アグリママ
若き日のように面白いことを探しにどこまでも行ってみる
子育てを終えたわが家の母は
毎日こんなことを考えているようで楽しそうです

年に一度の「国際食品・飲料展」に出かけてきました

アジア最大級の食品・飲料専門展示会と銘打っているとおり
メッセ展示場の1ホールから8ホールまで全部を使った大掛かりな展示会
半分以上が海外からの出展や輸入食品のコーナーで
中国 台湾 韓国 米国 イタリア スペインといった馴染みの国々はもとより
JETROを通じてブルキナファソとかバヌアツとかモルドバなどからも出展

人気は試食・試飲コーナー
ナッツをつまんではワインをいただいて
お茶で口の中をリセットしてまた次のお国へなんて
悠長なバイヤーさんもいたようないないような
赤い顔してベンチで休んでいる方もいましたので
当たらずとも遠からずかもしれません

世界の食品の飲み放題・食べ放題の展示会ですが目的は商談会
業界の名刺2枚と招待状のない場合 入場料がかかりますのであしからず

目当てはほぼ一ホール分を占める「全国食品博」
全国の特産品や地域起こし産品を売り込もうという展示コーナーです
それぞれ自慢の地元産品の野菜・果物や加工品が並んでいました
わが家で取り組もうとしている米粉菓子やジャム・ソース類もいっぱい
ということは売れるかもしれないとあくまで前向き前向き


気になったいくつか

“動物性フリー”がキーワードの県内の雑穀商品のメーカー
雑穀食を始めて2年で14kg減量したという社長さん自らがモデルとして登場
原材料となる国産雑穀がまだまだ足りないとか
農家と知ってヒエを作ってもらえないかと打診されました

廃校を使ってハーブの研究施設にしている兵庫県のハーブ加工商品会社
ハーブティーや焼き菓子だけでなく化粧品も開発
地域起こしの担い手としても期待されているとか

造園屋さんからいちじく栽培に参入した三重県の農園
日本で初めて冬季いちじくの栽培技術を開発して
青実のコンポートを商品化
甘みを抑えた食材として新しい食べ方を提案したいと
栽培から加工・販売まで一貫して取り組んでいるそうです

韓国のコーナーではナシを使った商品がないか探してみたのですが
いまひとつ
それもそのはず
韓国では年間を通じて冷凍保存されて食されているようで
生が一番というわけのようです
そんな中 これはナシジャム?と声をかけたらお茶だといいます
ジャムのようにも使えるがお湯か水で溶いて飲むのだそうです

生のナシも展示されていたのでこの品種はと聞いてみたら
「シンコウ」といいます
どう見ても「新高」ですので漢字で書いたらとさらに聞いたら
やはり「新高」でした
日本では「新高」は「ニイタカ」と読んで
「シンコウ」は別の「新興」という品種になるんですよと
ちょっとした国際交流も経験してきました

韓国でのナシ生産の8割が「新高」とか
まだ「新高」の品種寿命はあるかもしれません

カリスマにさあご一緒にといわれても

2012年03月02日 | みのわプロジェクト
N市にある「農業体験農園」を見学さていただきました
利用者に道具や苗を用意して栽培方法への助言まで行うのが体験農園
農業体験農園とたんなる貸し農園の違いはこちら

体験農園を始めた時 経営者のSさんは65歳
それまで農作業と家事と介護に追われて人前で話したことなど
なかったなんていうのがうそのように思えるほど
体験農園を始めて毎日が楽しくて楽しくてしようがないといいます

開設して6年目
利用者だけで自主的に交流するグループもできるくらい順調
むしろ体験農園で栽培する以外の野菜も欲しいと求められて
別の収穫体験用の野菜畑も手入れの方が忙しくなってしまったとか
事前に申し込みを受け付けるのでSさんはオーナー制度と呼んでいました

道具それぞれに名前や使い方の説明が表示され
使用後の片付けや整理整頓の徹底も図られていました

               

               

種まきの位置を正確にするために割り箸を活用したり
古いお椀は種入れに使用するし
ただの野地板に10cmごとに印をつけただけで
立派な種まき用の均し板にしたりと
女性らしい配慮があちこちにみられました

               

利用者はSさんのそういうキャラクターに魅せられて
集まってくるのだろうと見学者一同合点

こんなに楽しいのに後から誰も始めないのよとSさん
そりゃそうよ
あなたができているからって誰でもできるって思えないもの