のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

顔ナシの林の奥でうごめくや

2015年07月05日 | まちづくり
木々の中から四本のクレーンが
カニの足のように出ているのが
手賀沼湖畔からも眺められます。
実は国道16号線沿いで
大規模な商業施設が建設中なんですが、
クレーンの下で何が行われているのか見えないのは
何となく不気味です。
こんなにあちこちでショッピングモールができても
幸福度はむしろ落ちてしまうような…

デザインから地域の個性発信

2015年06月07日 | まちづくり
デザインから地域の個性や魅力を発信するプロジェクトの
成果をまとめた書籍を紹介してもらいました。
右はその土地らしいデザインを志向する各県毎のデザイナー名鑑。
左は各県の地域問題から生まれた製品例。


例えば、「OCICA」は
宮城県牡鹿半島で駆除される鹿の角と漁師網の糸を使い、
仮設住宅で過ごす主婦たちの手仕事によるアクセサリー。


「くすのきクリーン村」は耕作放棄された茶畑を
活用しようとした学生たちの商品。

「地域問題に対して工夫、解決策を具体化した商品というストーリーや技術」
と「商品の魅力を引き出すデザイン」のバランスのとれた製品を
柏でも作りたいものです。

田んぼ on table or 田んぼin PET bottle

2015年05月18日 | まちづくり
バケツイネ選手権というのがあるのだそうな
shop.ruralnet.or.jp/upload/conts/fair/images/baketuINE.pdf

一粒の種籾から収穫した籾の数をを競うのだそうです。
昨年のトップは15660粒だって(バケツ部門)!
20L以下のバケツで1本植えと2L以下の容器で1本植えの
二つの部門があります。
それに挑戦するだけの準備はしてないのですが、
試しにいくつかペットボトル稲を育てています。

うまくいけば卓上でイネの成長を見ながら
ご飯を食べるなんて食育運動もやれちゃうかも



こちらはわが家の入り口正面にあるミニ田んぼ。
梨のお客さんへの瑞穂の国の雰囲気サービスです。

菜の花や蜂は騒がし子は走る

2015年03月20日 | まちづくり

NPO手賀沼トラスト主催の菜の花畑で遊びましょうイベントが
昨日から22日まで我孫子市根戸新田の手賀沼湖畔の畑で行われています
天候が予想よりも芳しくないのですが
写真を撮らせてと車を停める方もいらして
まあまあの評判をいただいているようです

想定以上の来訪者は実はミツバチ
東風が冷たく感じる中でもわんわわんわと花の間を飛び回っています
早生種の花菜を選んだので、年はじめから3ヶ月も咲き続けています
蜜源の提供という点では大成功のようです

土活宣言

2015年03月11日 | まちづくり
本日より三日間、東京ビックサイトで開催されている
「健康博覧会」でわが家も便乗出展させていただいています

出展者の「ちゃちゃちゃビレッジ」は
東京から近くの柏の畑で農作業体験してみませんか
と提案
それを受けてわが家が
収穫した農作物をジャムやドレッシングなどの加工品に
極小ロットでOEMします
と提案しています
特に今回は「健康博覧会」ということで
ヒマワリからの地あぶらでからだも地域も健康に
と、一緒にヒマワリ油を作りませんかと提案しています。

普通、メーカーが「小ロット」という場合
500とか1000とかの数量になるらしい
それに対してわが家の「かしわかあさん」
は50から100程度からOEMするということから
極小ロットと表現しています

生産工程に関わることで
オリジナルギフト商品が極小ロットでできる
という商品企画に対し
一日目は期待以上の反響がありました
来場者の方々から営業のアドバイスをいただいたり
ヒマワリ油の反応もなかなかのようです
もしかしたらビジネスチャンス?



タイトルの「土活」のうち
活とは婚活とか就活とか終活とかの活
だから「土活」とは
土に親しんでいただき
都会生活で疲れた身体も心もリフレッシュし
明日からの創造的活動をしようというもの
もちろん、土と毎日戯れるわれわれも
街で生活する方々と交流することで
精神的な充実感と少しばかりの金銭をいただければ
「これさいわいなり」です

「土活」はわが家の後継者君が思い付いてくれました
言葉のセンスは父親よりあるかも


ヒマワリに花菜レイソル黄色い街

2015年03月06日 | まちづくり
昨年夏のヒマワリに続いて
手賀沼湖畔が菜花で彩られています
(我孫子市根戸新田付近)
我孫子市手賀沼周辺景観形成事業の一環で
NPO法人手賀沼トラスト主催で
19日(木)から22日(日)まで
菜花畑を散策できるよう開放します

イベント開催まで10日以上もあるのに
もうすでに満開
しかも畑の一部が湿害で成育不良なのも否めませんが
初めての試みに免じてご容赦いただければと思います

極早生種を選んだものですから
年末から正月の頃にはもう開花しはじめていました
ということは
今度は正月早々の七草のころにでも
菜花摘みのイベントも開催可能ということです

寒風吹き荒ぶなかかもしれませんが
一足と二足も早い勇み足的な春の楽しみ方は
いかがでしょうか

極早生種を選んだ理由がありまして
10年以上前の堂本知事だったころ
県内を菜花で埋めようというプロジェクトが提案されました
それに対して梨生産者の団体が異を唱えました
梨の交配にミツバチを借り入れているのに
回りに黄色い花があると
ミツバチはみな菜花の方に飛んで行ってしまう
農業振興という施策と矛盾しないか
というわけです
それで当時の県当局はプロジェクトを断念

地元組合役員の一人として
その団体交渉の場の末席にいたものですから
4月に満開を迎えるような菜花を薦めるのが
どうも気が引けました
3月から4月のころの菜花というのは
どこでもありますしね
どうせなら新しいこと、変わったことを
試みたい性格なもので
周りの方々にご迷惑かけています

モデル駅6-重点駅35-重点候補駅49

2015年03月04日 | まちづくり
道の駅登録制度ができて25年
平成5年の103駅から始まり、昨年10月現在1040駅だとか
「地方創生」の流れと連動して各地で
道の駅を地域活性化の拠点とする取り組みが始まっています
それを支援しようと国交省も“重点「道の駅」制度”を創設
6つのモデル駅、35か所の重点駅
さらに49か所の重点「道の駅」候補が発表されました

幸いにも地元の「道の駅しょうなん」が
重点駅候補に選定されました
ベスト90のうちのひとつですが
1040分の90ですから上位10%以内に評価されたわけです
柏市でも、現在、現在の道の駅をさらに拡張して
都市と農村をつなぐエントランスパークとして
整備しようと計画を練っています


平成13年に「道の駅しょうなん」ができたことで
農産物直売所の会員になった農家は元気になりました
若い人たちも農業を見直すきっかけとなりました
身近に出荷できる常設の直売所ができたことで
わが家も農産加工を事業として取り組むことができました

ところが、あれから15年
直売所開設当初、元気だった第一世代も
そろそろお疲れ遊ばす頃
道の駅直売所の野菜は上質で、他では手に入らない
そんなまわりの期待にこれからも応えていくために
拡張整備をきっかけに第二世代にも
奮起してもらいたいものです

絶妙な距離が感性を磨かせる

2015年02月22日 | まちづくり
春一番が吹くとか吹かないとか
そんな喧騒はお構いなくわが家のカワヅザクラも開き始めました
2005年に苗木を伊豆河津で買ってきましたからもう10年です

三寒四温というか、春だか冬だかわからないような時期に咲き出うすカワヅザクラですが
「都市と地方の緩衝地帯にクリエイティブクラスが集う」という雑誌記事を見つけました
(あえら15.2.23)

鎌倉の瀟洒な住宅街の詫びた日本家屋に
立ち上げて10年に満たないIT企業が本社をおいています
茶室と多目的の畳の和室で会議やプレゼンテーションを行い
鎌倉駅近くのビルのオフィスで実作業をしています
他にもクラウドファンディングやウェブ制作、システム開発などの
ベンチャー企業が鎌倉に集まってきていて
IT系の起業家たちが“この街を愛する人をITで全力支援”を合言葉に
有限責任事業組合「カマコンバレー」を立ち上げ
さまざまなアクションが生まれているとか

なぜ鎌倉かと聞くと
起業したてくらいの規模の会社は
自分たちが面白いと思うものを磨くことで生き残っていける
東京目線のマーケティングでは勝てない
東京から微妙に断絶されている鎌倉の立地がいいといいます

海があり、山があり、由緒ある神社仏閣があり、通好みの飲食店もある
必要なら都心まで一時間で行ける
狭い場所にすべてをもっている
突出したものは一つもないが多様性と調和に結びついている
そんな「鎌倉効果」があるなら
同じ都市と地方の「緩衝地帯」の柏には
有数の商業集積とスマートタウンに広大な農地、水面があります
歴史だって中世以降の集落がまだ息づいています
柏にも条件さえ整えればクリエイティブクラスが来てくれるのではないでしょうか

デザイナー、ライター、農場カメラマン

2015年02月15日 | まちづくり
14日、金丸弘美さんの講演会が市、公社,JA、道の駅の共催で行われました
会場は道の駅近くのJA支店会議室
眼下に手賀沼と水田が広がります
金丸さんは開口一番、サイクリングにいいところですね

講演タイトルは
地域資源を活用した「売れる商品づくり」と販路開拓について

全国の事例だけでなく、海外の事例を含めて
地域資源の活用のポイントを示唆してくれました

儲かっているところは女性向けの商品化をしている
そのためにデザイナーやライター、栄養士などの専門家を抱え
センスあるデザインコードで環境づくり、情報発信をしている
地元の女性スタッフを
戦場カメラマンならぬ農場カメラマンとして現場から情報発信するよう
抱えているところもある
これからの時代は環境や健康がポイントになる
手賀沼周辺にはぴったりなテーマ

先日の東大まちづくり大学院での演習でも指摘されたことです
参加者はなにか気づけたでしょうか

講演会後、現在市内で進められようとしている四つのプロジェクトを当事者が紹介し
金丸さんからアドバイスをもらうという貴重な機会となりました
終了後は農業法人が作る米粉パンを食べながら交流会に

この交流会もフリーな団らん、意見交換会ではなく、専門家Sさんのリードで
「手賀沼に10年後に起こる問題とは何か」とか
「手賀沼への社会の追い風とは何か」など、六つのテーマに
ひとり一人の思いを紙に書いて、それを整理してみようという
“ワーク”の試みが行われました
時間がなく各人の思いを出したままにしたために“ワークショップ”ではないとか

それを一時的に分類したのが上の写真
これが整理できたらその内容を道の駅のホールにでも掲げて
道の駅来訪者からも同じテーマについて意見を寄せてもらおうか
なんてアイデアも膨らみました

参加人数がもうすこしあったほうが良かったですが
手賀沼周辺まちづくりへの仕掛けのキックオフパーティとしては
上々でした

<かしわスケープ> ステイタスとなる風景

2015年02月11日 | まちづくり


野田市内で出会った光景です。
谷津に面した明るいクヌギ林が春の光でほっこりしていました
こんなところでコウノトリが飛んでいるのかもしらんと
そんな想像をさせてくれます


先日、東大まちづくり大学院(社会人向けの修士課程)の講座で
柏市の将来空間像を提案するという演習結果 を聴く機会がありました
昨年12月に市内を見学し、それからひと月あまりの期間で
四つの班構成で学生さんたちがまとめてくれました
さすがに社会人な上に試験を受けて入学し
授業料を払って勉強している皆さんです
短期間で情報を収集、分析して
柏市の将来を考える論点を整理してくれています


その中からいくつか

首都圏居住の自然志向の若者をターゲットに農業を外観から変える
柏農業地帯のランドスケープを変える

産学連携農業イノベーション…研究シーズとコラボレーションを図る
(植物工場、太陽光発電、…)

食、環境、産業を切り口にしたコミュニケーションツールとしての農

クリエイティブ人材が集まるステイタスとなる風景

世代をつなぐ空間とコンテンツとしてのファーマーズマーケット

“柏デビュー”…トライアンドエラーができる環境・風土

“ミズベリング”…利根川・手賀沼の水辺空間をいい感じに

遊休農地の再生プロセスを市民に開放して
“経験価値”“共感価値”“共創価値”を創造


「生産して販売する」という仕組みだけでない若い人らしい観点もみられました
これからは農業も“現場”周辺の環境、景観からのイメージづくりが課題かもしれません

手賀沼周辺まちづくり講演会2月14日

2015年02月05日 | まちづくり
2月14日土曜日午後2時より、東葛ふたば農協東部支店会議室(柏市箕輪)にて
食環境ジャーナリスト・食総合プロデューサーの金丸弘美さんの講演会が行われます

テーマは「手賀沼周辺のまちづくり」
講演会ののち、現在進行中の4つの農業関連プロジェクトを当事者が紹介し
その内容について金丸さんからコメントをもらうという企画です

進行中のプロジェクトはつぎの4つ

①道の駅周辺農業拠点整備(柏市)
②農家レストラン計画((株)沼輪)
➂農家レストラン計画(農産物直売所かしわで)
④農産物収穫体験事業(手賀沼周辺協議会)

終了後、懇親会も予定されています
会費(お茶代)500円は当日事務局へお願いします

興味のある方はどなたもさんかできますが
事前申し込みが必要です
申し込み先は柏市農政課
連絡いただければ代行して申し込みます