わが家のこの秋から冬にかけて直売所に出品しているものの中に「台湾やまいも」があります。正式の名称かはわかりません。サカタのカタログにはそう書かれていました。カタログには「大きさと粘りの強さで、大人気」とありました。
ところが、直売所での売れ行きは今ひとつ。なぜかと考えるに大きすぎるようです。写真のいもなど、横幅30cmはありそうです。長く伸びずに太く短いいもになるので栽培も楽。すりおろして箸で掴み取ろうとすると、そのまま掴み上げられるくらいの粘り強さ。栄養的にも長所だと思います。まだ知名度もないうえに、大きいのでどうしても一つあたりの価格が高くなる。これではなかなかお客さんに手に取ってもらえません。
ウェブサイトで調べたら、やまのいもは体内の塩分濃度を調整するカリウム、整腸作用をもつ食物繊維が豊富のようです。消化酵素であるアミラーゼが多く含まれていることに加え、ネバネバの正体で胃壁粘膜を保護する糖たんぱく質ムチンも含まれていることから、消化の良いスタミナ食として親しまれています。中国では滋養強壮の薬として昔から利用されてきたといいます。
やまいもの東京中央卸売市場での都道府県別入荷量をみると、千葉県が2、3位。どんどん食べて元気になってもらいたいものです。
アミラーゼは熱に弱いため、消化作用を考えた場合はとろろなど生のまま食べる方法が良いといわれますが、から揚げのレシピも載っていました。
●やまいものから揚げ
すって、塩、むきエビを入れて適当な大きさで油で揚げます。
そんな手間を加えなくても、煮たいもも八ツ頭ともサトイモとも違うほくほくした食感のおいしさになります。わが家の今夜のおかずは「やまいもとがんもどきの炊き合わせ」でした。
●やまいもとがんもどきの炊き合わせ
やまいもを食べ易い大きさに切って、酒、砂糖、みりん、がんもどきを加えて煮て出来上がり。