今年も立冬が過ぎたというのに南海上には停滞前線。
前線をたどっていくとその先には台風…
木枯らしが吹くわけでもなく、
小春日和になるでもなく、すっきりしない日が続いています。
昨日は付き合いのある農機具店で機械展示会が行われ、
にぎやかしに出かけてきました。
店では景気が悪いところで人出を心配していましたが、
朝から小雨模様の天候にも恵まれたか、
お客さんも思った以上に多いようでした。
すぐに導入やら更新しなければならない農機具が
あるわけでもないのですが、
(田植え機が整備担当者から「もうだめだ」とはいわれているのですが)
その時のために最新情報を入手しておく良い機会です。
各メーカーの担当者も来ていますので、
利用者側から改善要望や質問を受けたり、
新開発の機械を持ち込んでユーザーの反応を見る機会にもなっています。
今、気になっている農機具は剪定枝粉砕機。
ナシの剪定枝の焼却問題。
その一つの解決策が粉砕機で処理してたい肥にしようというもの。
我が家周辺ではまだ焼却が大きな問題にはなっていないのですが、
それも時間の問題かもしれません。
そこで先日、粉砕機を借りて少しチップにしてみましたところ、
剪定枝の移動の手間が省けるので
機械があるとちょっといいかもと思い始めていました。
展示会にもあるメーカーの粉砕機が出展されていましたが、
稼働デモの準備はされていませんでした。
昨年、組合仲間のIさんが展示機を導入していたと聞いて、
さっそくIさんにお願いして
実際に処理している様子を見せてもらってきました。
先日借りたものとIさんの最新機の2台が
粉砕処理したチップを比較したのがタイトル写真。
左側がKA社のフリーハンマーによる粉砕チップ。
処理してから1週間以上たっています。
「ハンマーによって粉砕されたチップは、繊維状に粉砕されているため、チップ自体にクラックが多く微生物の進入が早く、良質の有機質堆肥を生産できます。
また、繊維が絡み合う為、通気が良く保水性が高い為糸状菌・球菌などの好気性菌がチップを分解する微生物の繁殖を助ける効果があります。 」という説明があります。
右側はKY社のチッパーナイフとシュレッダーナイフによる
2段階方式による粉砕チップ。
こちらは昨日、Iさん宅で処理しました。
右側のKY社の方が細かチップになっていますが、
Iさんによると
ブルーベリー畑のマルチング材(敷き詰める材料)として
使いたいのだが、発酵・分解が早すぎるとのこと。
チップが細かくなるのは結構なのですが、
ガソリンエンジンの稼働音と粉砕音が合わさって
想像以上に騒音。
KA社の粉砕機はトラクター搭載型で
ハンマーによる粉砕音はうるさいのですが、
エンジン音は大きなディーゼルエンジンが低回転で動いているので
それほど気にならない。
ならば、トラクター搭載型で細かなチップになって比較的安価なもの
と数社のカタログを探したのですが、適当なものが見当たりません。
そこで思い出したのが国の研究機関が粉砕機を開発中というニュース。
独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構(農研機構)
生物系特定産業技術研究支援センター(生研センター) という
研究センターの
新しい粉砕機が実用化するまで待つことにしましょうか。