今年も手賀沼トラスト「農教室」が開講しました。
講座生も年々増えていき、今年は70名にもならんとする大所帯に。
もっとも、卒業しないでそのまま留年する生徒が多くいて、
(それほど居心地がよいということでしょう)
毎年、新人も入ってくるのですから当たり前という声も。
ともかく、世の中、農業ブームのようで、
今度は『週農本』と称する雑誌が発行されました。
週末に農業を楽しもうという本だから「週農本」だそうです。
P&Dマガジン4月号増刊 3月16日発売 ㈱かぴさまエンターテイメント 780円税込
週末農業で野菜40品目を育てよう!ということで、
定番野菜からなめこ、そばまで野菜の育て方が
イラストを中心に編集されています。
このあたりはこれまでもいろいろな情報が発信されていますので、
とくに目新しいコンセプトではないように思います。
もちろん充実した内容で、
これから試してみようかという読者には役に立つ情報でしょう。
でもこの雑誌の特筆は、
トップ企画でもある農業実践スクールでの体験報告でしょう。
山梨県にある農業生産法人が取り組んでいる週末農業スクールの様子が
くわしくレポートされています。
手賀沼トラスト農教室のこれからを考える上でも参考になりそうです。
この雑誌のもうひとつの特徴は、
農業スクールにスポットを当てたことでしょうか。
これまでの農業ブーム本というと貸し農園や田舎暮らし情報が中心で、
最近は苦労して就農しているという内容が多かったのですが、
実は、“農”がライフスタイルとして定着するためには
プロの農家とどう付き合うかということがポイントだったように思います。
農業スクールはプロの農家がサービスしていることが多く、
そこに着目して広く発信しようとする姿勢はgood。
さらに農業とのかかわり方“はたけスタイル”を9つに類型していることも
ちょっと新鮮。
9つになるかどうかの評価は別にして、
①イベントでプチ農業体験
②一坪のミニ畑から始める
③充実サポートの農園で野菜づくり
…から始まり、就農から田舎暮らしまで“はたけスタイル”を提案しています。
実は、この項目の中に「海外で農業を学んで就農」というケースがありまして、
またまたわが家のコセガレが紹介されています。
「週末農業」なのになぜ海外研修?といじわるな質問をぶつけますと、
大人の事情がありましてという回答。
なるほど、わが家のコセガレもお世話になった
農業海外研修を業務とする社団法人が大スポンサーのようで。