のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

ぼかしも順調のようです

2005年02月28日 | 今年の米づくり
ぼかし肥料を積込んで5日。熱の上がりは峠を越えたようです。
熱が上がるまではシートを被せておいたため、床が濡れたり、シートに氷柱がついたりするくらい蒸気がでました。今日の夕方、稲づくりメンバーのTさんが温度を計ったところ、40℃くらいだったそうです。昨年は一度温度が下がった後に、再び切り替えし積込んでいました。今年はこのままボカシができてくれるといいのですが。

朝市の野菜もいろいろでてきました

2005年02月27日 | アグリママ
 今日は月に一度のシティア朝市。
 今日の出品は定番のコシヒカリに漬物(たくあん漬)に、ほうれん草、小松菜、カブ、水菜、春菊の菜もの、きりぼし大根、味噌(近所の母ちゃん製)、そしてシーズンものの草餅、ヤーコンの赤酢漬。春が近くなって菜ものも増えてきました。
 変わり種としては、ヤーコンの赤酢漬けでしょうか。ヤーコンはオリゴ糖を多く含むイモ?で淡い甘味があります。これをシソの赤酢で漬けて、甘酸っぱいさくさくした触感の漬物です。前回、生のヤーコンを出品した際には、こう料理するんですよと説明しても人気は今一つでしたが、今回は漬物だとすぐに食べられるためか、お試しにという言葉に釣られてか買っていただきました。ありがとうございました。

県試験場研究発表会

2005年02月25日 | 今年の梨づくり
 県農業総合研究センターの果樹部門試験研究発表会へ流山の梨生産農家Oさん、研修生Tくんと行ってきました。
 今年の主なテーマは梨園の草生栽培に適した草種、幸水の芯腐れ症、梨の萎縮病対策、それにブルーベリーのショウジョウバエ対策。

 草生栽培については、刈取り草量が多く、刈取り回数が少なく管理が楽、雑草を抑制するマルチ効果も高いという理由から「ナギナタガヤ」という草がもっとも適しているということでした。わが家で冬期に播いているライ麦については、刈取り草量(有機物供給量)は多いものの、雑草が生えやすく、春先の養水分が梨と競合するという評価でした。
 たしかに春の彼岸を過ぎると、ライ麦の草丈は急に伸び、ちょうど花や葉を出そうとする梨と時期的に競合するかもしれません。しかし、ライ麦は有機物供給の他に根による耕うん効果(できれば天敵生物のためのバンカープランツ効果も)を期待しています。この点についてはナギナタガヤではどうなんでしょうか。また、ナギナタガヤでは秋の早い段階(10月頃)に播種、耕うんすることになり、これまでの施肥管理や落葉処理との整合をどのようにするのか、まだ多くの課題があるようです。ただブームに乗せられることにならないよう何のために草生にするのかを考えないと。

 芯腐れ症は近年大きな問題となっている梨の病気です。その名の通り芯の部分が腐れ、果肉部までひろがると果実全体がぶよぶよとなってしまいます。
 開花時に罹患した病菌が収穫時になって動きだし、収穫後、時間がたつにつれて発症するというやっかいなものです。ですから収穫・出荷時には気付かずお客さまに届けてしまう可能性が高く、毎年、それが原因と思われるクレームをいただきます。こんな泣き言をいってもお客さまの許しを得られるわけでもなく、防除する手立てを考えなければならないのですが、現段階では減農薬とは逆の方向へ行かざるを得ないのが残念。

 梨の萎縮病対策はこれまでの研究成果の整理と先進農家で行われている対処事例が報告されました。萎縮症とは展葉期になっても葉が正常に展開せず、しまいには枝まで枯死してまう病気?です。まだ原因が解明されていません。これも梨の樹体の老木化に伴い大きくなった課題です。

 ブルーベリーのショウジョウバエ対策とは、ブルーベリーの実からハエの幼虫が出てきたという消費者のクレームを発端にして出荷停止まで発展した問題とのことです。健康・無農薬イメージの強いブルーベリーにとっては薬剤防除以外の道を探さなければならず、生産者にとってはこの種の問題は始めての経験かもしれません。

 県の研究者の発表だけでなく、県内の梨生産農家や県の農業普及員が集まり質問や意見交換できる場です。わが家の父はマルナシカイガラムシ?の被害枝を持ち込んで旧知の専門家たちに質問、意見を伺え、興味深い時間を過ごしました。

混合器の登場です

2005年02月23日 | 今年の米づくり
いよいよ今年の除草剤を使わない稲づくりの本格的スタート。新メンバーも加わって、元肥用のボカシ肥づくりです。

今年は有機質材料を混ぜる機械(混合器)を購入しました。(正面奥の銀色の器)混合作業は楽になったのですが、作付け面積を拡大するために量が多く、材料の準備等に手間取ってしまいました。

米ぬか、くず米、くず大豆、おから、籾殻、カニガラの他に今年は粘土鉱物(ソフトシリカ)とVS菌(発酵資材)も少量加えてみました。

もう一つの今年のチャレンジは有機質を積込み、熱が上がったら切返すというオーソドックスな作り方からコンテナを使って切り返さなくてもよい作り方に変えてみました。この方法は我孫子市のN氏が実践している方式で途中で切り返さなくとも好気性発酵が材料の中心まで進むのだそうです。

新しいことをやってみるのは楽しいことですが、いつもドキドキです。


いなかのヒロインネット代表山崎さんがラジオに

2005年02月22日 | アグリママ
今週のNHKラジオ第一午後5時からの「いきいきホットライン」は「農業をやりたい」がテーマ。(https://www.nhk.or.jp/radiodir/hot/hot.html)

今日、火曜日は減農薬稲作のための虫見板を発案した福岡県の農と自然の研究所代表理事の宇根豊さんでした。

農業は作物を生産しているだけでなく身近な自然環境を作っている。ご飯3杯分の田んぼで赤とんぼ1匹を育てることができる。だからご飯を食べることは環境を作ることにもなるんだというお話でした。

明日は、わが家の母も関わっている田舎のヒロインネットワークの代表、山崎洋子さんが出演します。3月に予定されている全国集会のPRもしてくれるのでないでしょうか。金曜日には農業者大学校のOB、有機農家としても知られる埼玉県の金子美登さんと、毎日、楽しみです。

河津桜は人がいっぱい

2005年02月21日 | わが家の時時
伊豆に来ているわが家の父、今日は朝一番で河津桜見物。10時前には駐車場も満杯状態になるは、沿道に並んだ売店のお姉ちゃんは声を張り上げるは、客は写真をそそくさと撮ったら売店の品定めに夢中って具合で、この時期の観光客を一手に引き受けている感じです。
河津桜の苗木も売られていたので一本買ってきました。花が咲くのはいつになりますやら。


椿もいろいろあるんですね

2005年02月20日 | わが家の時時
わが家の父は地元の仲間達と伊豆に来ています。大島三原山にうっすら雪が積もっています。午後3時も過ぎると上り車線は渋滞。河津桜見学の帰りのようです。
小室山公園つばき園を見学。いろいろ種類があるんですね。苗木の一本でも買ってみようかと思ったのは、そんな年齢になったってこと?


クヌギまで持っていくのかよ

2005年02月19日 | わが家の時時
ちょっと気になって、シイタケのホダ木用にと年末に切り倒しておいたクヌギを見に行ったら、ない!枝葉はそのままに幹の部分だけが消えていました。
ほぼ毎日、近くの畑に誰かが作業に出ていたのに、暗くなってから取りに来たのか、雨の日に取りに来たのか、こちらの毎日の行動を知っているかのようです。冬場の狩猟で歩き回っていたり、隣の林地にサカキを採りに業者が定期的に回っていたりしていますから、そんな時に目をつけていたのでしょう。
クヌギまで持って行くのかよーって怒鳴りつけたい気分です。そのうち立ち木を勝手に切り倒して持って行くかもしれません。残念!!

わが家にも「最終通告」がきた

2005年02月18日 | わが家の時時
わが家の母に差出人のない「重要」と書かれた手紙が届きました。ピンク色の用紙に料金未納やら法務省やら裁判所やら強制執行やらの単語を並べ、連絡先へ電話しろという内容です。
消費生活アドバイザーをしている知人に問い合わせたところ、最近、4,50代の女性宛に同じ文書が届いたという相談が急増しているとのこと。あわてて連絡してこちらの電話番号を知らせてしまわないよう、無視してはというアドバイスでした。
まさかわが家にまでこんな厄介なことが降り掛かるとは思っていませんでした。皆様もお気をつけて。


くず大豆の粉砕

2005年02月16日 | 今年の米づくり
今日の雨は「氷雨」でしょうか。
早朝、降り出したなと雨どいの音を夢うつつで聞いいたときに、ドンという感じで地震がありました。茨城県南部が震源で震度5とか。わが家ではみな飛び起きたのですが、研修生のT君はあれ地震かなくらいのものだったそうです。
茨城県南部から千葉県北西部のこのあたりはよく小規模な地震があります。頻発して起るので地震エネルギーが蓄積せず小規模な地震しか起きないという説があるようで、地質学を専攻したわが家の父の友人が居住地を選ぶ際にその点を重視したとか。昨年秋、地形学を専攻した後輩の新居が床下浸水してしまったことを考えると、自信をもって唱える説ではないのですが。

研修生のT君が帰省せず残ったものですから、午前中の作業で無除草剤米の元肥の材料となるくず大豆を粉砕しました。この他にぬかやくず米などをつかってぼかし肥料にする材料で、粉砕することによって分解しやすくするのだそうです。

気の早いツバキは霜焼ける

2005年02月14日 | 今年の梨づくり
2月も半ばを迎え、毎日、梨の剪定作業に追われています。研修生のT君も大枝の切り出し、剪定枝の持ち出しと大活躍です。
3月上旬で剪定を終わらせるには一日に5本ぐらい剪定しなければ。でも今日は来客がきて4本。今度の金曜日は半日の所用があるし、明日は6本剪定しなければ…と、作業計画を調整する毎日です。
2月は陽の春と呼ばれるそうで日当たりのいいツバキは蕾が開いてきました。しかし、今朝は露地畑が白くなる程の大霜で、気の早い花の花びらは霜焼けしてしまったものも見られます。

茨城町のポケットパークどきどきに行ってきました

2005年02月10日 | アグリママ
柏まちづくりサロン実行委員会(http://www.kashiwa-salon.com/)主催で茨城県茨城町の「ポケットパークどきどき」という農業関連施設を視察してきました。
この施設はJA全農茨城(http://www.ib.zennoh.or.jp)の一事業所という位置付けで、農産物直売所の他、惣菜、パン、ハムの工房、さらに体験農場、小さな動物園という体験施設、そしてレストランからなる総合的な農業公園になっています。JA主導の農業振興事業の優良事例として全国的にも知られていて各地から視察が入っているようです。
ここのレストランは、野菜中心の家庭料理をバイキング方式、最良のサービスで提供しようというティアグループ(わが家の「のらやま通信0411」で紹介済み)の一つで、ここもやはり平日の昼食時というのに満席状態でした。
午後からはこの施設を最初から仕掛けてきた責任者のKさんの話を伺いました。
「事業を推進させるためには、施設力、商品力、サービス力を常に進化させなければならない」「慣れが一番怖い」「何のために仕事をするのかを常に考えていないと作業になってしまう」「お客さまに対しては、身だしなみ、言葉遣い、笑顔が大事」「モノを売るのでなく、物語を売る」などわが家の経営を省みさせられる多くの示唆をいただきました。