のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

モモもスモモも咲く咲くら

2015年03月31日 | 春の梨畑





世の中は猫も杓子も桜咲く

連日夏日が続いて
高崎では桜が開花から三日で満開になったとか

ナシも最後に咲く幸水までが蕾を出してきて
いろいろな品種が同時に咲きそろう勢いです
それはそれで交配に好都合ですが
残念ながら天気はしばらくぐずつくとか
何もかもうまくゆくとは限らないのが世の中のようで


尽くす果て良くも悪くも土筆が原

2015年03月30日 | 農のあれこれ
畑の一角が土筆んぼが広がっています
土地が痩せているともいえますが
もしかして除草剤散布の結果?

この部分は雑草の隣地への影響を考慮して
年に何回か除草剤を散布してきました
その結果、他の雑草は姿を消したものの
地下茎のスギナだけが生き残っていると考えられます

除草剤として登録されている薬剤はいくつもありますが
広く使われているのはM社のグリホサート
非農耕地用なら500㏄で300円程度の安価で売られています
土に入ればすぐに分解するので環境に優しいという触れ込みです

紫外線やアルコール飲料と同じ程度の
発がん性があるという見解があるといいますが
飲んでも安全という科学者もいるというのはばかげています

http://www.huffingtonpost.jp/2015/03/30/roundup-is-safe-enough-to-drink_n_6966546.html

楽ができるなら除草剤を使ってもいいの?
それでも環境に生かされている農家なの?って
“誇り”とか“気概”とか姿勢が問い直されるニュースでした

定番のいつものところの有難味

2015年03月29日 | かしわかあさん




朝三時に起床しいつもの倍量の団子を用意
その半分を持参して、いざデパート店頭へ
一時間半だけの短時間勝負です

お花見にお団子はいかがでしょうか
道の駅の定番商品のお団子の出張販売です
上新粉ではなくご飯粒から作ったお団子だから
他のお団子と風味と腰が違います……
お店のスタッフに負けまいとお客を呼び込むも反応弱く
なにを売っているのかわからないわよと助言してくださる方も出てくる始末

それでも目標の八割程度は販売
結果オーライながら新参者が認めてもらうまでが大変なことを
改めて実感させられました


お寿司屋さんは大粒の米を使うと聞きましたが

2015年03月27日 | かしわかあさん
お天道様が高くなって
そのお使いなのか、テントウムシも動き出しています

かしわかあさんも昨年秋から数ヶ月ぶりに
29日の柏タカシマヤさんの<ちばマルシェ>に参加します

<ちばマルシェ>
3月29日(日)正午から13時30分ごろまで
本館3Fエントランスステージ
(柏駅西口直結入口付近)

「かしわかあさん」からは
串団子2種、草餅2種、シフォンケーキ6種
イチゴジャムに
今回はじめてお米(コシヒカリ)を販売します
1.9mm目というちょっと大きな網で選別して
粒選りのお米にしてあります

炊きたてはもしかすると
普通のご飯と変わらないかもしれませんが
お弁当などの冷めたご飯でも
小米が糊状にならないので美味しいと思います
お寿司屋さんが大粒のお米を使う理由のようです

もちろんご飯の柔らかめ、硬めというのは好き好きですから
一度、お試しを

午前7時今日も元気だ日本のおじさん

2015年03月26日 | 今年の米づくり
天候も安定してきて田んぼも乾燥してきました
機械中心の田んぼ仕事はさっさと済まし
ナシ剪定の後片付け(薪つくり)
稲苗づくりの準備をしなければなりません
冷たい西風も何のそのまり
日本のおじさんは朝早くからお仕事に出掛けました



お隣ではやはり早朝から
稲作大規模経営のライスセンターさんが
レーザーレベラーで田んぼの均平作業をしています
うちの田んぼもやってもらおうかしらん

冷暖房、音響設備付きのトラクターキャビン
朝早くても風が吹いても雨が降ってきても
快適快適
そんなに快適だと当然、うつらうつらと
はっとして目を覚ますも
その事故の軌跡ははっきりと残ってしまいます



あぶらを自ら作ろうという仕組みの提案

2015年03月24日 | グリーンオイルプロジェクト
朝から一日中
冬に逆戻りしたような冷たい風が吹いていました
数日続くそうですから
サクラやナシの開花がいくらかは遅れるでしょう
まだまだ薪ストーブの出番はありそうです

先日、農業生産法人ちゃちゃちゃビレッジとして出展した
健康博覧会主催者より来場者数が報告されました
連日、1万数千人づつの方が来場され
三日間で数十社から
商品としてのヒマワリ油を求めたいという打診や
生産過程に関わることでオリジナルのギフト商品を作らないか
という仕組みへの興味が示されました
予想以上の手応えです

会場ではヒマワリ油をバケットの小片につけて試食してもらいました
「オリーブ油より癖がないね」とか
「心地よい余韻の残る油だわ」って
わざわざ印象を伝えに戻って来てくれた方

「パンはいいからそのまま舐めさせて」とか
ヒマワリの種を常時、健康食品として食べている方からは
「確かにヒマワリの香りがしている」とか
これまで食用油にこだわっていなかったり
ヒマワリの種を食べていないものにとっては予想外の反応もありました
「モンゴルでもヒマワリは咲くかしら」
というモンゴルからの方もいらしたし
「化粧品の原料とするほど大量に供給できる?」
という香港からいらした方も

以前はヒマワリ油というとリノール酸が高いということで
敬遠されがちでしたが
リノール酸は少なく、酸化しにくいオレイン酸を多く含むよう
品種改良されたヒマワリであること
オレイン酸はオリーブ油と同程度含まれていて
そのうえビタミンEはオリーブ油の10倍も含まれていること
何より、自分が食べる油の作る過程に自分が関われるんです
食用油国内自給率3%から脱却しましょうよ

皆さん、初めて会ってお話するわけですが
もともと健康に関心をお持ちの感度の高い方々です
むしろ教えていただくことの方が多かったように思います

マスコミ系の来場者から
仕組みの提案に関心を持っていただいたことから
ビジネスモデルとしても可能性があるのかもしれません
こりゃあ、今年はヒマワリ油を増産しなければなりますまい

霜のち霧 寒気入るのち一時雨

2015年03月23日 | 今年の米づくり
東京でソメイヨシノの開花宣言が出された今日
ようやくナシの剪定作業が終わりました
桜に遅れること一週間でナシも咲き始めます
花が咲いたら交配やら防災網の開帳やら
摘果やら防除やらで気の抜けない日々が続きます

ですから、剪定が終わって花が咲くまでの間に
余裕があれば温泉にでも行って
気分もリセットしたいところですが
稲作との複合経営のわが家ですから
(農産加工もしている立体経営?)
田んぼの準備もしなければなりません

昨年秋の稲刈り後
田んぼの耕起だけはしてあります
畦塗りをして
代かきまで草が育たないよう砕土を
数回しなければなりません
種まき、育苗の準備もしなければなりません

田んぼの中にトラクターが入れるか
様子を見に行った早朝
霜が降りるほどの寒さから
沼から水蒸気が上り
それが干拓地に流れて霧となっていました

午前中は穏やかな日もさしていましたが
午後になると雲が多くなり一時雨も降りだし
寒くもなりました
寒気が入ると雹も心配です

さあ、晴れても雨が降っても風が吹いても
心配事の絶えない百姓の季節がやって来ます

これからはこれから始まる干拓研究

2015年03月22日 | 農のあれこれ
手賀沼土地改良区60周年記念誌という資料を見る機会がありました
これまでやってきたことを振り返った記念誌を
作ったことがないため
すべてゼロから資料を集めたといいます

土地改良区とは水田の区画を整え
用水のシステムの設備、管理運営を行う農業者組合のこと
田んぼの区画整理事業をして
その後も町内循環バスを運行させるようなもの

前半は、歴代の役員名簿や事業記録であったり
いろいろなデータを整理してあります
手賀沼の水質の推移なども過去の記録として
有益な資料になるだろうと思います

圧巻は後半です

江戸期からの干拓の歴史を多くの資料から丁寧にまとめ
ちょっとした手賀沼干拓史の研究論文といった趣です
長年、土地改良事業に携わってきた県の職員OBの方が
取りまとめられたようです

今日の干拓事業が始まって60年
用水設備の老朽化も課題になっています
新たな基盤整備事業に取り組むかどうか
を近いうちに決断しなければならない状況です
その際にこの記念誌に目を通すことで
先人たちがどのような決意で手賀沼干拓に取り組んだのかを知り
子孫のために我々はなにができるのかを考えたいものです

これから手賀沼干拓を大学の卒業研究にでもというお考えなら
まずはこの記念誌を読み込むことから
始めることが必要かもしれません

化石ではないけれど昔を語る貝

2015年03月21日 | 農のあれこれ
何十年ぶりかで手賀沼でカラス貝をみました
20㎝を越える大きな貝です

50年も昔、手賀沼にはそれこそ捨てるほどいました
沼の浅瀬を裸足で歩こうにも
砂地の湖底に潜んでいる貝殻の先にあたり
走りでもしたら足の裏を切ってしまいそうでした

先輩たちはこの貝を食べたそうです
美味しくはなかったようですが
まだ化学肥料が普及する前のころ、いくらでも採れたので
拾い上げて畑に持ち込み肥料にしたそうです

大きな貝ですから貝殻を開いて中身を取り出すのも一苦労
そこで閉じた貝のまま縦に畑に刺しておいて
中身が腐って滴り落ちるのを待つような使い道も
特にナスの栽培には適していたとか
天然の有機養液の点滴栽培というわけです

沼近辺の村だけでなく遠く台地の開墾地へも
藁で編んだ大きな袋に詰め込んで運んだといいます

生きた化石ではないけれど
一個の貝から昔話が出てくる出てくる

菜の花や蜂は騒がし子は走る

2015年03月20日 | まちづくり

NPO手賀沼トラスト主催の菜の花畑で遊びましょうイベントが
昨日から22日まで我孫子市根戸新田の手賀沼湖畔の畑で行われています
天候が予想よりも芳しくないのですが
写真を撮らせてと車を停める方もいらして
まあまあの評判をいただいているようです

想定以上の来訪者は実はミツバチ
東風が冷たく感じる中でもわんわわんわと花の間を飛び回っています
早生種の花菜を選んだので、年はじめから3ヶ月も咲き続けています
蜜源の提供という点では大成功のようです

転用せし畑に売り地の看板立つ

2015年03月18日 | 農のあれこれ
定点観測しているクヌギです
気持ち、緑がかってきたような
動き出したナシの花芽を触っているから
そう思えるのかもしれません

展葉ならぬ転用のはなし

ナシ畑に通う途中の畑が最近駐車場に転用されました
四角で平らな日当たりのよい畑でしたが
あっという間に砂利が敷き詰められました
地中の生き物たちを思うと
その前を通るたびに息苦しさを覚えてきます

いつ駐車場になるのかと思っていましたら
売り地の看板が立ちました
あれ?
転用許可がでてまだ数ヶ月です
駐車場にしようと考えていたのに事情が変わったのか
それともはじめからそのつもりだったのか
元の地権者の意向もあるのかもしれません

先日、レコード盤が若者たちに注目されてきた
という新聞記事がありました
ものづくりや農業など
手触りのある仕事志向する若者が出ているのと
同じ土壌ではないかという分析でしたが
早くそういう若者が出てこないと
条件のいい農地から転用されていくのも事実です

尻の火を消そうとすれば肩の凝る

2015年03月16日 | 春の梨畑
二日に一日、雨が降るような空模様から
ようやくお天気が続いていた間はビッグサイトでイベント対応
イベント前には展示物の準備などもあって
とんと梨の剪定作業が進みません

その間に春はどんどん進んでいてるし
花芽も目にわかるくらい膨らんできました
東京の桜開花日も前進しているとか

気持ちは急くのに肩はコリコリ
この前、鍼で体をリセットしたはずなのに
ウメの花と草息が混ざったような甘い匂いで
肩こりも解消できればいいのですが

尻に火がついても自分で消さねばなりません

土活宣言

2015年03月11日 | まちづくり
本日より三日間、東京ビックサイトで開催されている
「健康博覧会」でわが家も便乗出展させていただいています

出展者の「ちゃちゃちゃビレッジ」は
東京から近くの柏の畑で農作業体験してみませんか
と提案
それを受けてわが家が
収穫した農作物をジャムやドレッシングなどの加工品に
極小ロットでOEMします
と提案しています
特に今回は「健康博覧会」ということで
ヒマワリからの地あぶらでからだも地域も健康に
と、一緒にヒマワリ油を作りませんかと提案しています。

普通、メーカーが「小ロット」という場合
500とか1000とかの数量になるらしい
それに対してわが家の「かしわかあさん」
は50から100程度からOEMするということから
極小ロットと表現しています

生産工程に関わることで
オリジナルギフト商品が極小ロットでできる
という商品企画に対し
一日目は期待以上の反響がありました
来場者の方々から営業のアドバイスをいただいたり
ヒマワリ油の反応もなかなかのようです
もしかしたらビジネスチャンス?



タイトルの「土活」のうち
活とは婚活とか就活とか終活とかの活
だから「土活」とは
土に親しんでいただき
都会生活で疲れた身体も心もリフレッシュし
明日からの創造的活動をしようというもの
もちろん、土と毎日戯れるわれわれも
街で生活する方々と交流することで
精神的な充実感と少しばかりの金銭をいただければ
「これさいわいなり」です

「土活」はわが家の後継者君が思い付いてくれました
言葉のセンスは父親よりあるかも


areamode 柏びんづめシリーズ

2015年03月10日 | かしわかあさん
“areamode”

デパートのそごうは各店舗がそれぞれ商品開発するという商品戦略を進めており
“areamode”ブランドとして、本日より店頭に並んでいます

柏店はフードコミュニケーター森脇さんの協力で
「柏びんづめ」という企画を採用
柏駅前のデッキ側の2階入り口から入った正面にそのコーナーがありました

「柏びんづめ」シリーズには、現在
イチゴジャム、ブルーベリージャム
ベリーベリージャム(イチゴとブルーベリーのミックスジャム)
キウイフルーツジャム、トマトケチャップに
柏野菜のピクルスの6種類があります
地元柏産の野菜、果物を原料に
“かしわかあさん”がこのうちの5種類のジャム、ケチャプを
製造させていただきました
キウイフルーツジャムの原料はわが家産でもあります

“かしわかあさん”生まれの商品が
デパートで初めて常時店頭にならぶ記念すべき日となりました

デパート側ではお中元商品にも使いたいと考えているようです
よろしくお願いします

ヒマワリに花菜レイソル黄色い街

2015年03月06日 | まちづくり
昨年夏のヒマワリに続いて
手賀沼湖畔が菜花で彩られています
(我孫子市根戸新田付近)
我孫子市手賀沼周辺景観形成事業の一環で
NPO法人手賀沼トラスト主催で
19日(木)から22日(日)まで
菜花畑を散策できるよう開放します

イベント開催まで10日以上もあるのに
もうすでに満開
しかも畑の一部が湿害で成育不良なのも否めませんが
初めての試みに免じてご容赦いただければと思います

極早生種を選んだものですから
年末から正月の頃にはもう開花しはじめていました
ということは
今度は正月早々の七草のころにでも
菜花摘みのイベントも開催可能ということです

寒風吹き荒ぶなかかもしれませんが
一足と二足も早い勇み足的な春の楽しみ方は
いかがでしょうか

極早生種を選んだ理由がありまして
10年以上前の堂本知事だったころ
県内を菜花で埋めようというプロジェクトが提案されました
それに対して梨生産者の団体が異を唱えました
梨の交配にミツバチを借り入れているのに
回りに黄色い花があると
ミツバチはみな菜花の方に飛んで行ってしまう
農業振興という施策と矛盾しないか
というわけです
それで当時の県当局はプロジェクトを断念

地元組合役員の一人として
その団体交渉の場の末席にいたものですから
4月に満開を迎えるような菜花を薦めるのが
どうも気が引けました
3月から4月のころの菜花というのは
どこでもありますしね
どうせなら新しいこと、変わったことを
試みたい性格なもので
周りの方々にご迷惑かけています