のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

この日だけたらふくつまんでユルベルト

2011年05月30日 | 散歩漫歩
5月29日 東日本大震災チャリティー版と銘打って
第4回ユルベルトkashiwaxが催されました
柏駅周辺の62店舗が参加し
「東北の地ビール飲み比べ」とか「被災地特産品でおもてなし」とか
今回のイベントテーマに沿って各店で工夫された逸品が用意されていました

台風の襲来が心配された夜でしたので
当日券のお客様の数は期待できなかったのでしょうが
傘をさしながら柏の街を食べ歩く姿がたのもしく思えました

仲間たちとの話題が前日快勝したレイソルではなかったのは
時節柄とはいえ残念

時の鳥花蜜柑めざし渡りくる

2011年05月26日 | ネイチャースケッチ
庭先でミカンが白い花を咲かせています
その香りに誘われてホトトギスが今年も渡ってきてくれました

日々 重いニュースばかり流され押しつぶされそうですが
今年も季節は回っているようです

草木枝葉繁る頃とはいえ
今年は雨天が多く寒い日も多く明日からも雨模様の予報です
関西地方まで梅雨入りとか
こちらも走り梅雨を省いて一気に本梅雨入りかもしれません

ナシの摘果作業が遅れています

あの日からあれこれみんなゆめうつつ

2011年05月25日 | ネイチャースケッチ
写真はハナアブと思いますがニホンミツバチその後です

残念ながら仲間たちが作った巣箱には新しい群が入ってくれていません
既存の巣箱からの分蜂さえ確認されず
プロジェクトリーダーは大弱りです

わが家の軒先に置いたキンリョウヘンにも
このところは探索蜂の姿も見えなくなりました

ニホンミツバチ飼育情報交流サイトでも
今年は全国的に捕獲されていない傾向のようです

原因は放射線の影響ではないと思いたいのですが


父よ母よ異郷にてわれ芽をだせり

2011年05月23日 | 農のあれこれ
くず大豆の中に混ざっていた外来と思われる雑草の種から
芽が出てきました
アサガオとは別のとげとげの硬い殻に包まれたやつです

土が盛り上がってきたと見ていたら
とげとげの殻がそのまま宙に浮いてきました
とげとげの硬い殻は種を守るだけでなく
リスクの大きい幼葉もしっかりと守っているようです

子供たちへの放射線の危険よりも
自分たちの体裁を優先するかのような大人たちにも見せたい光景です


原発事故について最近つぎつぎと
ネット仲間から大手マスコミには載らない情報が紹介されてきます
この場でも再掲して問題提起したいと思います


京都大学原子炉実験所助教 小出裕章氏の説明
http://hiroakikoide.wordpress.com/

原発反対を訴えている田中優さんという方の講演会
http://www.ustream.tv/recorded/14146884#utm_campaign=synclickback&source=deniedbyhost&medium=14146884


自由報道協会主催 孫正義 記者会見
http://www.ustream.tv/recorded/14195781


粒粒皆辛苦ひとはくすりで草抑え

2011年05月22日 | 今年の納得米づくり
十年目を迎えるわが家の消費者参加型の米づくり
「納得米プロジェクト」の名の通り
皆が納得して今年は除草剤を使うことになりました

米ぬかとか深水とかチェーン除草とかいろいろ試してきましたが
とうとう田の草に負けた感じです
一度リセットして再チャレンジかそのまま怠けてしまうか
いつかまた気力が満ちてきたならば


タイトルは今朝の新聞で紹介されていた斉藤茂吉が詠んだものから

粒粒皆辛苦すなはち一つぶの一つぶの米の中のかなしさ

新しきごはんとわたし見つけたい

2011年05月20日 | わが家の時時
わが家の長女が編集長になって新たなフリーペーパーを創刊し
先日発行されました

その名は『Essens』
食文化を創るフリーペーパーなんだそうです
語源としてはドイツ語の食事のことを「essen」といい
それに学生studentの「s」をつけて「essens」

世界中のみんなが笑顔になれる食文化をつくりたい
と創刊にあたっての挨拶にあります

人も技も金もなく“想い”だけで
どうにかここまで行きついたようです

もう一冊の『susteco』も同時並行して発行を続けています
あれもこれもみんなやりたいという欲張りな娘です


世の中はクウテへこして寝て起きて

2011年05月18日 | 今年の米づくり
タイトルは一休禅師の歌で後半は

「さてそれからは死に行くばかり」

当たり前のことが当たり前のようにできて
それを繰り返しながら平穏に一生を送れることが
一番の幸せなんだろうなあ と
田植えの終えた水面に移る夕焼けを眺めていたら思えてきました

でもそれができないのが世の中であって
だからこうありたいものだと一休さんは読んだのかもしれません


わが家もようやく田植えです
今年の育苗は思い通りになりませんでした
苗の生育にばらつきがでたこともありますが
全体に背丈が伸びませんでした

わが家の育苗はビニールハウスの中でなく露地でやっています
露地でやっている知人も苗が伸びなくてと愚痴っていました
やはり今年の4月は寒い天候だったようです

あんな苗に育てた覚え少しあり

2011年05月16日 | 今年の米づくり
今年の稲苗づくり ちょっと失敗です

写真の手前から3枚目の苗箱は左端が正常のものの
右の方が背が高くなって
2枚目は中央左よりの部分の生育がよくないようです

機械をつかって播種していますから
種籾や培土の量に大きく差異があったというわけではありません
種籾は去年までと同じルートで購入しています
途中の管理もこれまでと同じようにしていて
こういう事態は現れませんでした

違いは培土の購入先を変えたことです
購入した培土ですから
製造工程で肥料分が均一になっていないのではないか
と思わざるを得ません

去年までは知り合いの業者さん経由で購入していたのですが
今年から取り扱わないようになりました
これを機にホームセンターで単価が半値に近いものに変えようと
欲を出した結果がこれです

明日は突風や雹もあるかもという予報ですので
明後日から田植えにしようと考えています


タイトル元句;<あんな子に育てた覚え少しあり> 読み人知らず


蜂飼いの井戸端会議8ちゃんねる

2011年05月12日 | 農のあれこれ
ひと月前 ナシ畑で分蜂した蜂玉をみつけ
大した労もなくすんなりと新しい巣箱に入居してもらったものですから
柳の下の二匹目三匹目も楽勝かと考えて
新規の巣箱を用意して待っているのですが
寒い日が多いためか さっぱり

ほかの手賀沼トラストミツバチプロジェクトの準備した
5箱?の巣箱からも音沙汰なし

このような状況に危機感を感じたプロジェクトリーダーが
キンリョウヘンというラン科の植物(花のついたやつ)を用意してくれ
そのうちのひとつをわが家にも貸していただきました

そしたら あら不思議
翌朝には数匹のミツバチがキンリョウヘンのまわりを
飛びまわっているではありませんか
威力抜群です

ところが さあ入れ入れと祈って見つめいても
隣の箱には見向きもしません
フェロモンをかいだ雄ハチが興奮しているのか
近づくと頭の周りを飛び回ってけん制されているがごとく

巣箱が悪いのか
まだ分蜂するだけの環境が整わないのか

まだ分蜂の可能性はあります
そんな不安を吹き飛ばしてくれるのが
ハチ仲間の情報交換サイト「8ちゃんねる」
なかなかの充実ぶりです

新しき命つながる地球の裏

2011年05月10日 | 農のあれこれ
先日紹介した外来アサガオと思われる種子を蒔いてみたところ
予想通りアサガオの幼葉が出てきました

最近の農業雑誌にもこれらの外来雑草の被害が広がっていると
紹介されるほど畑作地帯では大きな問題となっているようです

わが家で観察した限りではこのアサガオは開花期間が長く
10月半ばぐらいまで咲いていたような
実際どうなるか定点観察してみましょうか。

革新はときに失敗から始まる

2011年05月09日 | 今年の米づくり
社会貢献事業とは
社会的な課題を解決することを目的とした社会性
継続的に事業を進めるための経済性
それに既存の仕組みにはなかった事業モデルとなるような革新性
の三つの要件から定義されると今朝のラジオで教えてもらいました

で それとは全く関係のないことですが
わが家としては革新的なんだけれど
社会貢献でもなんでもなく知り得た情報のただの真似をしようと
今年取り組んでみたのがもみ殻くん炭を培土にした稲の育苗

苗箱は軽くなるし
くん炭で苗の根張りもよくなる
自動的に田んぼにくん炭を入れることになる
そんな考えで取り組んでみたのですが
事前にどの程度の量をどの段階で追肥するのかを
きちんと調べてから取り組めばよいものを
始めてみればなんとかなるだろうといういつもの悪い癖で
やってしまったのがこのありさま

写真で向こう側の黄色い色をした10枚の苗箱が
100%もみ殻くん炭の上に播種して育苗培土を被覆したもので
手前の緑色の濃い方が通常の培土を使ったもの

硫安を一箱あたり10gを水に溶いて2回散布してようやくこの程度
まだまだ足りないようです

いつも出来合いの購入培土を使っていますので
育苗にどれだけの窒素が必要なのかがわかりませんでした
これから調べてみます

ブラックホール思考停止から抜ける道

2011年05月05日 | 農のあれこれ
地元の食品スーパーKの社長さんがお店の情報誌で
TPP問題に関して「何を信じたら良いのか」と発言していました

立場上 これまで
公の場では政治と宗教の話はしない方がよいと考えてきたが
日本の将来 特に大切な食に関することには
大手の新聞やテレビの情報を信じるのではなく
反対意見なども聞いて自分で判断して
きちんと発言しなければならないと思うようになったといいます

大震災後の原発事故でTPP問題はすっかり影が薄くなってしまいましたが
原発に関する情報操作という点では
社長さんの指摘する姿は一層重要になっているようです

不安や疑問に直接答えず
状況証拠から後追い的に情報を小出しする様子をみていると
マスコミで流れないネット情報やフリージャーナリストの見解の方が
正しいのではないかと思えてきます

少し前
震災直後に世界各国から救援隊がきてくれたのに
それに対して国としての正式な謝意が示されていないという指摘がありました
ラジオのコメンテーターが外務省に直接意見を出そうという呼びかけをして
リスナーが数多くメールを送ったようです
それを受けて外務省が世界に向けて謝意のメッセージを出したとか

世論調査とかアンケートとかを使われれて世論を操作される前に
直接意見をぶつけることが必要かもしれません

先日の新聞で
内閣府原子力委員会への意見が原発事故後急増している
という記事がありました(Aさひ新聞5月2日夕刊2面)

事故前から「原子力政策大綱」改定に際して意見を募る
ウェブサイトを開設していたそうですが
寄せられた意見の大半が「原発反対」とか

これからも意見募集は続けられるそうです
ウェブサイトはこちら http://www.aec.go.jp

災いの傷跡深く現れる

2011年05月04日 | 春の梨畑
利根川に沿った地帯は雷の通り道らしくて
先月25日には雹も降りました

去年も雹害があったのですが
4月17日でちょうど花の最盛期でした
まだ実になっていなかったのでそれほどではないだろうと思っていたら
予想外の被害となりました

今年はほぼ花も終わり
実の形状も見えていた段階での降雹
降雹の時間や量も違いますので単純な比較はできないのですが
去年よりは被害が少なく済むのではという希望的観測もあります
去年の場合は花が障害を受けて
その傷が実の成長とともに大きくなったという解釈のようです

             

             

一房の実すべてが傷ついているのではなく
選べば正常果も残せそうです
でもこの作業がたいへんなんです

春の鴨なぜ泣くの子がいるからよ

2011年05月03日 | 春の梨畑
ナシの花の満開状態から2週間
4月17日の様子はこちら
棚下だけでなく棚上も緑一色となりました

4月26日に交配用のハチが回収されてから
風の様子をみながら多目的防災網を順繰りに開いてきました
春は東風の吹く割合が多いので
東向きの風が吹いたときに網を開く方向が風下になるように
網を設置してあるのですが
今年は強い風の日も多いうえに西向きの風も多い
道理で寒いわけです

最後の畑で網を開き終わり
留めひもを棚に結びまわっている時
ふいに足元から大きな鳥が飛び立っていきました
カモでした

              

足元の草むらを掻きわけると9つの卵
棚の線上を人間が歩き上空を白い網で覆われても
じっと卵を抱き続けていたのでしょう

飛び立った親鳥は簡単に上空に逃げられるわけでなく
あちこちの棚線にぶつかっては落ちまた飛び立っては落ちてを繰り返し
逃げ回っていました
すでに畑中が網で覆われていますから
捕まえようと思えば捕まえられたかもしれません

入口は網を開けておきましたが
親鳥がうまく逃げられたかどうか
それでも卵を抱きに戻ってくるのかどうか
たぶん卵はだめでしょうねえ

この色を出すのがたいへんでもわくわく

2011年05月01日 | アグリママ
10年前 道の駅農産物直売所ができて農産加工をはじめ
ナシを使ったお菓子などをいろいろチャレンジしてきました
その後 草もちが定番商品となり
一昨年には串団子製造機も導入して機械化も進めました
さあこれから施設もリニューアルして
さらにバージョンアップだと進めていたときに大震災です

先行き不透明な時期に大きな投資はできません
でも世の中が安定するまで待つこともできません
今できることをしようと
お菓子作りの得意な知人二人にお手伝いいただいて開発した
わが家の新商品です

             

左からイチゴジャム マドレーヌ スコーン

イチゴジャムの原料のイチゴは当然地元柏産
この色を出すために研修会にも参加してきました
“かしわジャム”シリーズとしてこれから
ニンジン ブルーベリー キウイフルーツなどにも
取り組んでみたいと考えています

米粉入りマドレーヌ
洋菓子はバターなど原材料の費用がかさむので
あまり取り組んでこなかったのですが
出品するだけ連日完売する売れ筋商品です
製品化できたのはFさんのおかげです
Fさん ありがとう

野菜入りスコーン
焼き菓子です
大きなビスケットのようなもの
生姜とゴマ入りのものと
ニンジンとピーナッツ入りのものの二種類あります
スコーンそのものがまだなじみがないからか
まだ出品するだけ完売というわけにはいかないのですが
技は本物です
製品化できたのはMさんのおかげです
Mさん ありがとう

いずれも今のところ
道の駅しょうなん農産物直売所のみでお求めになれます