のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

幸水の収穫 ほぼ終了しました

2012年08月31日 | 梨の出荷
8月上旬から収穫してきた『幸水』がほぼ終了しました

今年の『幸水』は成育もよく味覚も上出来
反響も多く多くの方々に喜んでいただけたようです
生産者としても好評のままにシーズンを終えることができほっとしています

今年なにか特別なことを仕掛けて立派なナシになったというわけでなく
まさに「作った」のではなく「できた」
降雹や病虫害があってもまずはお天道様に感謝感激雨あられ

最後になって最重量記録更新 990g
別の計量機では1000gを超える値も
『新高』並の大きさです

現在 『秋麗』が収穫中です
本数がすくないので毎日ではありません

今日からは『豊水』も収穫始めました
初めの頃は日焼け玉が多く
そういう玉はジュース用として特別価格にてご提供しています
お問い合わせください

秋味に祭り上げられ有頂天 原材料にまわるナシあり

2012年08月29日 | 農のあれこれ
いま流れている白い犬の出てくるそふとバンクのTVCM

家族がそろった食卓で母親役のマドンナ可南子が手にしているのが
ナシのように見えます
ナイフで皮をむいて家族みんなで食べようという設定のようです
このCMを見て「そうだ ナシを食べよう」と思っていただけたら幸いです

こういう場にナシを使っていただけるのはありがたい
果樹連合会ナシ部会からそふと社にお礼をいわないといけません


ところで この夏
ガリガリ君だけでなく複数の会社の缶チュウハイやジュースに
“ナシ味”が出回っています
ランチパックにもナシジャム+クリームが登場
まだ 季節限定商品が多いようですが
こういう商品にもナシが利用されはじめていると
ナシ生産者としては喜んでいいのかもしれません

でもあんまり喜んでばかりいられないのではないかと
あまのじゃくがまたまた眼を覚まし始めます

“梨味”とはいえ
それらしい風味があってもえ基本的には砂糖水のようなもの
ジュースやジャムのような加工には本来向かない果物です
マドンナ可南子のように生食で食べてもらうのがもっともナシらしいもの

加工商品が出回るということはその原材料のナシがあるということ
もちろん生産されたナシ全てが生食用商品に適したA品ばかりでなく
B品C品を何かお金に代えられないかと発想するのが自然の流れ
わが家の加工部門コンセプトもその延長上にあります

ですが大手メーカーが乗ってきているというのが曲者
ある程度の量として原材料となっているナシがあるということ

そこで仮説①
ナシ生産量がそれだけ生食需要を上回っているのではないか
マドンナ可南子のようにナイフを使えない若い人たちもいるようですから

仮説②
昨年来の風評被害によって安価なナシが出回っているのではないか

どちらにしても生産者にとってはいい話ではありません

ヒマワリも野に咲く花と首垂れ

2012年08月26日 | みのわプロジェクト
8月上旬 さんさんと輝いていたヒマワリ畑ですが
2週間もするとすっかり様変わり
落ち武者がこうべを垂れて行列しているかのようです

ONが太陽に輝くヒマワリなら日陰にそっと咲く月見草が似合う
と往年の野球名選手がインタビューに答えたそうですが
ヒマワリも時がたてば野に咲く花と同じ種を作るのみ

             

9月中旬までこのまま種を熟させ
その種から油を絞ります

幸水 特大玉 ご注文にお応えできます

2012年08月23日 | 梨の出荷
幸水の収穫も進み、
発送ご予約分も順調にお客様のお手元に届いているころかと思います

ここにきて幸水の特大玉(一果500g以上)に余裕ができそうですので
このクラスのみご注文の受付を再開します

大玉だからといって無理して大きくしているわけではありませんので
決して「大味」ということはありません
今年の高温乾燥の天候は幸水の食味にはよい影響を与えているようです

「特に今年は…」という評判を伺っています
連日猛暑が続いているので
ナシのような果物が美味しく感じるということでもあるのでしょうが

処暑とはいえ、まだ暑い日が続きそうです
大きなナシにかぶりついてこの夏を乗り切ってください

下の写真はもしかして今年最大の幸水?
760gありました

             

どや顔も小さく見える異次元キャラ

2012年08月21日 | 梨の品種
過去に糖度15.8という記録もありますが
これは採り忘れの過熟果

ところが今回計測した「秋麗」はちょうど食べごろ
それで糖度15越え
やはり「幸水」とは異次元の甘さです

幸水が後半に入ってきました
次の主力品種「豊水」に入る前にわが家は「秋麗」がそろそろ出番です

今年はカメムシ被害がなければ相当の収量があったのですが
どれだけ商品になれるか

近いうちに道の駅直売所に出荷しますが
確実に入手されたい場合にはご連絡ください

本日の発送 7月19日から25日ごろのご注文分

2012年08月18日 | 梨の出荷
幸水の収穫も最盛期を迎えています

ナシ発送はクラスによっては
まだ7月19日にいただいたご注文分までしかできていません

今年は7月16日にDMを宅配メールでお送りしました
18日にはお客様のお手元に届いているはずです
ですから18日のお昼ごろからはファックス受信がひっきりなし

「ご注文順に発送します」とDMに書いたのを見たり
収穫期に連絡しても「幸水」のご注文はお受けできませんと
一度でも不愉快な思いをされたお客様ほど
幸水をご希望の場合はすぐにご注文いただいているようです

ご注文は日単位ではなくファックスの受信時間まで気にして整理しております

出荷現場をご理解いただき
なにとぞ遅配事情をご了承いただけますようお願い申し上げます

雷雲を眺めつレーダーで確認す降るとこは降り降らぬは降らず

2012年08月16日 | 夏の梨畑
写真は16日の夕焼け
部分的に光線が何かに遮られているような感じです
場所を変えて西の方角を眺めてみたら

             

その部分には黒い雲が湧きあがっていました
これがきっと不自然な光線ショーを演出していたのでしょう


全国的に不安定な天候が続いていて
局地的に豪雨で被害が出ているようですが
当地はカラッカラ
江戸川までは降るのに
あるいは柏の駅周辺までは降っているのに
上空まで有効な雨雲がやってきてくれません
秋野菜の種まき時なのにそろそろイラつく頃だと
知人が話していました

農業関係の新聞で佐賀在住の農民・作家やました惣一さんが
豪雨の中 田んぼを見に行って亡くなる人がいるけど
なぜそんなときに外にでかけるのかと知り合いの主婦から問われて絶句した
と書いていました

ひと言でいえば「バカヤロー。好きで出かけていると思うか」である

降って心配 照って心配 吹いて心配 イノシシも心配
何もなければないでこんなはずはないと心配
こんな百姓の無償の努力で農山村の風景は維持されているのだ と

「降って心配 照って心配 うんぬん」は
映画「七人の侍」の最後にも似たようなフレーズが出てきます
百姓の生活のひとつの真理を表しているのでしょう

というわけでもないのですが
ふたたびナシ畑の潅水を始めました

本日発送;7月18日ご注文分

2012年08月14日 | 梨の出荷
毎年 わが家のナシをご愛顧いただきありがとうございます
今年も例年と変わらぬナシ発送のご注文をいただいております

「幸水」につきましては
すでに収穫予想量を上回るご注文をいただいておりまして
新規のご注文にはお受けできない状況です

先日より収穫・発送を始めておりますが
原則 ご注文順に発送しております
本日は7月18日前後にいただいたご注文分を発送しました

一つの品種は約3週間の収穫期があります
第1週目は徐々に収穫量が増えていき
第2週目が最盛期となります
今年は8月20日前後に幸水の収穫量が多くなると思います

いましばらくご猶予をいただけますようお願いいたします

今年も春寒、降雹、病害、虫害あったけど大きすぎてごめんなさい

2012年08月12日 | 梨の出荷
幸水の出荷が始まっています

猛暑の続いていた先日までは収穫まではまだまだかなって印象でしたが
立秋前後の涼しさに秋を感じてか
ナシの実を色づかせ始めました

それにしても今年の実は大きい
収穫当初から500g以上の実がゴロゴロ
この先どうなるのか心配なほど

もちろん成育中の天候に恵まれていたこともあるでしょうが
中には成育の悪い樹も
ということは 交配時の天候がよかったのかも

冷たい3月4月でしたが
ちょうどナシの花が咲く頃に暖かくなり
いろいろな品種が一気に開花
花粉が十分な交配ができたのではないかという解釈

遅い田植えが一足早く出穂するって

2012年08月10日 | 今年の米づくり
今年も例年同様8月上旬に稲の穂が出てきました
でもまわりの稲と比べると成育が早いような…

今年はいつものように4月初めに種をまいて
5月15日過ぎに田植えと段取りをしていましたのに
5月10日過ぎに急きょ田植えをするはめに
連休後半の高温が影響したかと類推していたのですが
今度は出穂期前後の成育でもなんとなく変

連休前に植えた田んぼより穂の出るのが早い!

まさか早生品種と間違えた?
購入した種子ですのでそれは無い…
となると

早めに田植えした苗は低温がさわって成育がストップ
その間 水を張ったプール内ですくすく育ったわが家の苗が
その勢いを本田中でもいかんなく発揮
成育ステージを順調にステップアップしたのではという説

つまり まわりの田んぼの成育が遅れているということ?

よその田んぼのことはともかく
わが家の田んぼはこの調子だと9月上旬に稲刈り?!

ヒグラシに続きまたぞろカブトムシ亜熱帯にはいないのかしらん

2012年08月09日 | ネイチャースケッチ
立秋とともに涼しい空気に覆われて
ヒグラシ合唱隊が席巻したかと思いきや
やはり今度はカブトムシです

どうやらそれまでの酷暑では生活できないと判断したようです

これらの虫たちは夏の里山に無くてはならないもの
あまり天候も激しい変化がありませんように

大空と大地の中の大豆畑ならぬ家に挟まれた大豆畑

2012年08月08日 | 農のあれこれ
わが家のまわりに突如大豆畑があちこち出現しています

はじめは担い手を失った遊休地で作付けされていたのですが
農地の管理に手を焼いていた農家からも声がかかり
あちこちで大豆が作付けられることに

大豆といえば北海道のイメージ
近くでは毎年くず大豆をいただいている野田市の集団転作田んぼぐらい
これまでも枝豆畑はありましたが
自家用以外で大規模に大豆を昨付ける農家はありませんでした

それが集落近くのどちらかといえば低利用農地で企業的な昨付け

昨付けの主はもともと田んぼの大面積経営農家
農薬空散用のヘリコプターを所有して各地を作業受託しているような
意欲的な経営者です

今度はそのヘリコプターを大豆の農薬散布にも利用して
国産大豆生産と大豆加工品まで手を広げようというもくろみのようです
近所の豆腐屋さんに委託して作ってもらった
青大豆豆腐も美味しくできました

農地の担い手不足が課題となって
基盤整備された水田については
大規模稲作農家に遊休地を集約する試みが行われてきましたが
野菜価格の低迷や労働力不足から遊休畑地は誰も手が出せませんでした

そういう意味では大豆畑への転換は遊休地解消の意欲的な事例と言えます
あとは国産大豆への需要を増やせるかどうかが事業を左右しそうです

と がんばってほしいと思う一方で一つだけ懸念材料

今年のようにカメムシに悩まされていると
カメムシって大豆が好きでしたよね
もちろん商品価値をなくすカメムシ対策は万全を期すでしょうが
豆ができるころにはナシがなくなっていればいいのですが
どうでしたっけ



ともかくも秋の名聞けば地潤い虫鳴き始めヒグラシ鳴くらし

2012年08月07日 | ネイチャースケッチ
             

今年はヒグラシが鳴いていないのではと書いたのは一週間前
今日の夕方は大合奏でした

昨日は久方ぶりのお湿りで
もう少し降ってもいいかなってぐらいでしたが
今日も北の方ではゴロゴロ
竜巻も落雷もいらないけど雨が欲しい

まあ ともかく立秋という暦を知っているかのように
秋の虫たちも今夜から鳴きはじめています

上の写真は昨日6日の夕焼け
下の写真は今日7日の夕焼け

もう二十日草さえ萎えるこの日照り裸の母が団扇を煽ぐ

2012年08月04日 | 夏の梨畑
梅雨前半の勢いでは
今年の夏は水の心配はいらないだろうと思っていたのですが
どうしてどうして7月に入ったら
全国のあちこちで大雨でもこのあたりはぱったり雨知らず

それに冷夏も不安くらいでしたのに連日の酷暑です

手遅れにならないうちにと
井戸設備のあるナシ畑でスプリンクラーで散水をしていましたが
「幸水」はこの程度の散水には関係なく肥大が良好です

やはりお天道様が頼りの野良仕事です