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のぐケーンのぶろぐ

宝貝で年始め

2013年01月05日 | 貝類
平成25年の正月は、のんびりと豪華な6連休で、時間はたっぷり、
テレビで駅伝の応援をしながら貝殻の保存状況の点検をしました。





これはタカラガイで、47種類が集まっています。
タカラガイは非常に艶やかで美しい殻に身を包まれています。
ですが、美しい貝殻も標本にして年が経つと劣化します。
紫外線の曝露や貝殻の脱水によって色調が変化するのです。
また、生貝の標本の肉抜きが不完全であったりするとカビが生える場合もあります。
私の標本は艶やかな物は少ないのですが、年に1回は全てを点検をしています。




正月ですのでセントポーリアの鉢にホシダカラガイを添えて楽しみました。

貝の収集を始めた頃、図鑑では種類を特定できない個体が多く、ずいぶんと悩みました。
ある時偶然、「潮騒ガイドブック3-タカラガイ編-」を古本屋で見つけました。
そして、タカラガイの多くの種は、成長と共に殻の形状や色彩が大きく変化することと、
死後は、殻が波で揉まれ摩滅し、生きている時とは異なった色彩が現れることを知りました。
これで悩みから一気に解放され、ますますタカラガイ収集にやる気が出たのです。
執筆された「葉山しおさい博物館」館長の池田先生には後にお会いすることができました。
種の同定法などをご指導をいただき大変お世話になりました。
2007年発行の「タカラガイ・ブック」はタカラガイ収集には欠かせない図鑑になっています。





写真は、カモンダカラガイで、左から幼貝、亜成貝、成貝で右側2個体は摩耗した成貝です。
幼貝は、殻口は大きく開いて細かい歯はありません。
亜成貝になるとは殻口が次第に狭くなり、開口部の周縁にギザギザの歯が形成されます。
成貝になると内外唇が歯状に強く刻まれ、肥厚した殻は特有の光沢ある模様を形成します。
死後に波で洗わ擦れると、また違った姿になり、紫色などが出てきて、これも趣なものです。

 

これは、ハナマルユキダカラガイの変化の様子です。
殻は色層が重なっていて殻の表面が擦れる程度によって違った色が出てきます。
本種は個体数が非常に多く、10年前に沖永良部島で食べさせてもらったことがあります。
味はというと、極上とはいかず貝の旨みが少ないように記憶しています。
とはいうものの、沖永良部の黒糖焼酎に脳も舌も麻痺ぎみでしたので定かではありません。

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