
7年間にわたる上田地区の植生調査が終わり、この日は打ち上げの昼食会です。
場所は、上田地区の眺望がすばらしい「風香」、幸いにも好天に恵まれました。

体にやさしいランチとデザートをいただき、楽しい思い出に花が咲きました。

7年間で調べた上田地区(上田市、東御市、長和町、青木村)の植物です。
総数は11,419点になりました。

これまでに観察記録のある植物のうち、いくつかは探すことができませんでした。
タデスミレも記録にある烏帽子岳山麓を何回か探しましたが、見つけられません。

カイサカネランは調査が始まる2,3年前まで元気な草姿が見られた植物です。
上田地区ではこの場所のみでしたが、この7年間は見られませんでした。

こちらはサツキヒナノウスツボの自生地で、果実が膨らんでいます。
調査が終わったその年、令和元年台風第19号による水害で自生地を失いました。
その後、近辺を方々探しましたが、本種の姿を見ていません。

見られなくなった植物がある一方で、新たに見つかった植物もあります。
セリバヒエンソウ、外来種ですが長野県では自生の記録のない種類です。
長野県新産種の外来種はいくつかが見つかり、これからも増えそうです。

勢力拡大の外来種セイヨウタンポポ、標高2000m越えの山頂に咲き始めました。
7年間の調査の中で、植物の盛衰がひしひしと感じられました。

調査をもとに上田地区の地図上に印したラン科植物の分布状況です。
里山のラン、深山のラン、自生地が限られるランなど様々です。

今年ショウキランに初めて出会い、うれしくて舞い上がりました。
たくさんの植物を見てきましたが、もう忘れてしまった植物もあります。
なるべく忘れないように、現メンバー+数名で新たな会を立ち上げました。
来年からも仲間とともに野山巡りを楽しめそうです。
長年の植物調査大変でもあり、楽しかったかと思います。長野県植物誌に載るのでしょうか
又々、教えて頂きたくコメント欄お借りします。クダサキヤマジノギクの保護に関わっています。12月は種を採取するのですが、黒くならず、茶色の種は未熟で発芽は出来るでしょうか?両方採取して、実際来春蒔くことで分かる事ですが、専門の知識を持たれておられるのでお聴きしたいと思いました。
以前、コマツナギの小さく四角く張った未熟な物を播種をしたところ、小さめながら発芽した事があります。今年は、花の咲くのがやや遅く、成熟した種が僅かでした。
又、アザミはどうでしょうか
天竜川原のクダサキヤマジノギクでは
不安を感じる昨今なので、危険分散として他にも減りつつある山野草の草花がみられるように自然園に苗を植えています
専門的で素人の私では難しい事もあるのですが、それも又新たな発見で楽しみに読ませていただいています。有難うございます
コメントありがとうございます。
ツツザキヤマジノギクの保護活動をされておられるご様子、お疲れ様です。私は本種を見たことはありませんが、南信の皆様の保全活動状況はネット情報で見ております。種子から苗を育て、それを頒布して広く保全意識を広める活動はすばらしいです。
茶色で色のつかない種子でも膨らみがあれば発芽の可能性はあります。やりがいのあるすばらしい取り組みをされておられるハイジさんのますますのご活躍をご祈念します。
返信、ご丁寧にありがとうございます。
参考にさせて頂き種をとりたいと思います。
長年クダサキヤマジノギクに関わり、先頭に立たれてきた先生が、一線を退かれました。後の方達は、役職柄保全活動に参加されている方がほとんどで問題山積みの現状です。隣りの町では、ミヤマシジミの保全に大学の先生や学生さん、地域おこしの方、行政の厚い支援もあり、時々話を聞きますが頑張っておりれ羨ましい限りです。
ただ、どちらも興味を持ってくれる若い人が稀であること、活動の存続が悩みです
昔は何人かはいた昆虫少年、自然のよさを感じ、大切に思う人達が増えてくれたら
と願うばかり。
でも、憂いてばかりでは仕方ないので、自分の出来る事をしていきたいと思います。現在、先頭に立たれてきた先生を慕うメンバー5人。70代4人、60代1人の老人クラブです。
自然園に行けば、辺りではみられなくなってしまった昔の土手や野山に咲く小さな草花に出会える、芽吹きや枯れて行く姿もある、自然のままの空間を目指していこうと思っています。私たちが力尽きた時は、自然に還ってしまうのかもしれませんが、
出来る事を自分の農作業の合間に楽しんで行こうと思います。
今後も、ブログを楽しみにしております。
長々ついつい勝手に想いを語ってしまいました。すみません。
今年もわずか、良い年をお迎え下さい