サメ肌状のサメダカラ、絞り模様のシボリダカラ、いぼ状のイボダカラです。
3種は一見似ていますが、名前のとおりの特徴があります。
サメダカラは前後端が茶色、背面が粒状、腹全面に歯が刻まれます。
シボリダカラは前後端が茶色、背面が白色の斑点、歯は腹面の途中までです。
左の2つは、背面が粒状になっていますが、サメダカラより粒径が大きめです。
この2つの個体は、歯の長もサメダカラとの中間的で、分類に迷った個体です。
イボダカラは前後端に着色がなく、背面はイボとしわ、腹全面に歯が刻まれます。
チドリダカラの仲間を4種に分けて保存していたのですが、自信はありません。
1は、拾った際、なんとなくチドリダカラ(千鳥宝)として保存しておきました。
2も、なんとなくの域で、テツアキチドリダカラ(哲明千鳥宝)としました。
1と2はどうやら同じで、ともにチドリダカラだと思うようになりました。
チドリダカラは背面に顆粒を有し、テツアキチドリダカラにはないとのこと。
摩耗した個体の見分けは難しいのですが、両者とも顆粒の痕跡がありそうです。
また、チドリダカラの特徴の、殻頂の窪みと褐色斑点や中央の縦溝もあります。
3は、奄美大島と屋久島で拾い、メノウチドリダカラ(瑪瑙千鳥宝)としました。
背面に顆粒はなさそうですが、中央に褐色斑紋があり、違いそうな気がします。
4は、コゲチドリダカラ(焦千鳥宝)、摩耗があまりなく特徴が残っていました。
殻の色は橙褐色で、背面には顆粒と褐色点、腹面の褐色斑紋などが特徴です。
最後はスッキリとした貝殻で締め、今年の宝貝詣でを終わります。
白っぽいですし、しかも、りょうはしや口の歯は、染色されていません。ちなみに、他のタカラガイの同定は、あっています。シボリダカラの画像の左から2番目の個体は、ちょっとした変異で、イボがあってもいいと思います。
貝殻の成長は神秘的で魅力いっぱいですね。機会があれば時おり貝の話題を掲載したいと思いますので、またいろいろと教えて下さい。