そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



自分でも意外だ。
だって、禁煙継続中なんだもん。
どうやら、やれば出来る子なのかも知れん。
39年間、気付かなかった。

まる2日、48時間をすでに突破し、もうすぐ53時間。
ニコチンが体内から消えるという3日間まで20時間を切った。

でも……
なんだか、簡単すぎる。
禁煙がこんなに簡単なはずないのだ。
むしろ先が怖い。
この先にとんでもない罠が待っているんじゃないか?
そうだ、そうに違いない。

もうひと思いに煙草を吸ってしまおうか?
そうすれば、疑心暗鬼にならずに済む。
この先待っている罠にかからずに済む。
どうしよう?
どうしようかなぁ?
吸えば、楽になれるんだろうなぁ。
吸おうかなぁ。
おい、吸っちまえ。
吸っちまえば楽になれるんだよ。
田舎のおふくろさんが泣いてるぞ。
なぁ、カツ丼食うか?
どうだ、美味いか?
オレのおごりだぞ。
ま、安月給だけどな。
でもな、お前のためだからおごりだ。
だから、ひと思いに吸っちまえ。
それでいいんだよ。
簡単だ。
簡単なこったろ?
だってお前、楽になりてぇんだろ?
だったら、吸えよ。
無理せず吸っちまえ。

さて……

とりあえず72時間は突破してみるとしよう。

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なんと、まだ頑張っているのだ。
最後の煙草を吸ってから30時間を突破。
我ながら、なかなか頼もしい。

よく「禁煙中」という言い方をするが、実は日本語的にはおかしい。
「禁煙」に「中」なんてことはないのだ。
それじゃあ、まるでいつかまた吸い始めるのが前提みたいじゃないか?
「禁煙」に始まりはあっても、終わりは(概念的には)ないはずなのだ。
なので「禁煙中」は、言葉としておかしい。

話は変わるが、これと同じように「故障中」もおかしいのだ。
「エレベーター故障中」なんて使われ方をよくするが、これ、日本語の間違い。
「タモリのジャポニカロゴス」で初期のころ取り上げた。
なぜなら、「故障」は一瞬のことだから。
「中」ってことはない。
「停止中」「死亡中」と同じように、おかしい。
「修理中」なら分かる。
「修理」には始まりと終わりがあるから。
なのでエレベーターが故障で止まっている場合、貼り紙には「故障につきエレベーター停止」「エレベーター修理中」などと書きましょう。
「エレベーター故障中」「エレベーター停止中」はダメです。

で、話を戻すと……

要するに「禁煙中」なんて状態は世の中にないのだ。

禁煙とは、最後の煙草を吸い終えた瞬間、すでに達成しているのだ。
そう、僕はもう煙草をやめたのだ。
やったー!
万歳!
禁煙達成だ!

……
……
……
そんなこんなで。

どうも、禁煙中、のような気がする僕だ。

煙草を吸いたくなくなるまで、基本的に3週間かかるらしい。
3週間我慢すれば済む、と考えるか、
3週間も我慢しなきゃ済まない、と考えるか。

……
……
……
うーむ。

……
……
……
たぶん、こうしてブログに煙草のことをグダグダ書いている時点で、正直いって、禁煙に失敗している気がしないでもない。
だって、煙草がとても気になっているんだもん。
禁煙についてわざわざブログに書くってことは。
そりゃ失敗しているんじゃないのかい?
だって、ほかのことがおぼつかないんだろ。
煙草が忘れられない証拠だろ。

……
……
……
煙草なんてもの誰が発明したんだろう?
腹が立ってきた。

頑張れ、オレ。
ああ、誘惑に負けそうだ。

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昨日の夕方、17時から煙草を絶っている。
つまり、禁煙して今、18時間あまり。

過去に何度も経験しているが、禁煙したときに毎度おなじみとなった初期症状が出てきている。
両手の指先の痺れ。
及び、味覚の変化。
そして、精神の不安定だ。

つくづく、面倒くさい。
なぜここまでニコチンの罠に囚われているのだろう。
早く楽になりたい。
まぁ、頑張ろう。

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クライシス コア -ファイナルファンタジーVII-(FFVII 10th Anniversary Limited)(新型PSP本体『PSP-2000ZS』&「バスターソード ストラップ」同梱)

スクウェア・エニックス


買ってしまった。
新型PSPと「クライシス コア -ファイナルファンタジーVII」のセット。
これが、実に面白い。

新型PSP。
前のPSPは持っていないので分からないが、すごく軽い。
で、映像が、ものすごく綺麗。
ちょっと、あっけにとられるぐらい綺麗。
携帯ゲーム機はニンテンドーDS Liteも愛用中だが、映像の美しさはダンチ(←段違いの略語)
いやぁ、すごい時代になったもんだ。

何より嬉しいのは、ゲームの途中、いつでもPSPをスリープ状態にしてゲームが中断出来ること。
いつでもやめられ、いつでもすぐにそこから再開できる。
この機能がとっても便利。
仕事と仕事の合間、少し時間が空いたときの暇つぶしに重宝している。

ファイナルファンタジーはファミコン時代からほぼ全作やっているが、外伝みたいなのはこれが初めてかな。
でも、面白い。
さすがだ。

ただ。
寝不足になるので困る。
早くクリアしなきゃ。

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昨日9月17日をもって、煙草をやめようと思っていたのだ。

だが……無理だった。

また1日で2箱吸ってしまった。

我ながら根性なしだ。
情けない。

今、手持ちの煙草は残り9本。

この9本でやめにしよう……と思うが、まだ心の準備が出来ていない気もする。

原因は分かっている。
「なぜ煙草をやめなきゃいけないのだ?」と考えてしまうのだ。
この考え方がいけない。
「なぜやめなきゃいけない?」と考えないで「僕は煙草がやめたいのだ」と考えるようにしなければダメなのだ。
……分かっちゃいる。
♪分かっちゃいるけどやめられない。
スーダラ節。
故・青島幸男さんの歌詞。
天才だ。

「健康のために煙草をやめたい」
「体力を付けたいから煙草をやめたい」
「太りたいから煙草をやめたい」
以上が、僕の「煙草がやめたい」動機だ。

やめるぞ。

吸えなくなる、のではなく、吸わない、のだ。

はぁ。

頑張ろうっと。

残り7本。

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なぜだ?

あれほど苦労して同居生活をスタートさせてやったイエロージョーフィッシュのペアが、今日見たら、別居している。

昨日までは、2匹とも同じ岩の下の巣穴から、仲良く顔をのぞかせていたのに。
それが今日になって、1匹が少し離れた岩の下に、違う巣穴を作っている。

オイ!
ペアじゃないのかよ?
結婚してたんじゃないのアンタら?

もしや……

飼い主の影響かな。

結婚生活が続けられない。
……
で、別居。
……
離婚。
……
……
……

好きにしなさい。

本人たちがきちんと話し合って、納得の上なら、それでいい。
父さんはそう思う。

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ラウンド・アバウト・ミッドナイト
マイルス・デイヴィス,ポール・チェンバース,レッド・ガーランド,ジョン・コルトレーン,フィリー・ジョー・ジョーンズ
ソニーミュージックエンタテインメント


慣らし運転を兼ねて、真新しいレンジローバーで夜中の首都高をグルグル回った。

レンジに初めて積むCDはジャズにした。

マイルス・デイヴィス「'Round About Midnight」
言わずと知れた名作中の名作。

感傷的になりがちな深夜のドライブを、マイルスの軽快なトランペットと、コルトレーンのテナーサックスが、適度に抑えてくれる。
さすがジャズの帝王マイルス。
サックスの巨人コルトレーン。
天才たちの名演を聞きつつ、湾岸線に出たところでグッとアクセルを踏んでみた。
レンジローバーの4.2LのSuperchargedエンジンは軽快に唸りを上げる。

空が白み始める。

東から太陽が昇る。



最近閉塞感が漂う日本。
人の欲望と欺瞞渦巻く薄汚れた大都市東京。
だけど、朝陽を浴びた東京は、その一瞬、まるで違う都市に見えた。
透き通った空気が広がっていた。
清々しい風が吹いていた。

朝陽の神々しさと、澄み渡った空のせいだろう。

CDが切り替わった。

カインド・オブ・ブルー+1
マイルス・デイヴィス,ポール・チェンバース,ジョン・コルトレーン,キャノンボール・アダレイ,ジミー・コブ
ソニーミュージックエンタテインメント


超名作「Kind of Blue」
我ながらベストチョイス。

少し物憂げな東京の青空に、このアルバムはとても似合う。

なにしろ、マイルスのトランペット、コルトレーンのテナーサックスに加え、キャノンボール・アダレイのアルトサックス、ビル・エヴァンスのピアノまで、1枚のCDで聴けるのだ。

三連休真ん中の日曜日。

今日は元愛犬を預かる日だ。

それまで、もうひと眠りしよう。

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今朝、納車された。

レンジローバー SUPERCHARGED 2007年式 バッキンガムブルー。

青、というより、見た目はほとんど黒だ。

さて、新車に乗って気分一新。
頑張って仕事しよう。

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小ネタその2。

なぜか最近、ある曲が頭に浮かんでいた。
車を運転中とかに、なぜか口ずさんだりしていた。

それがこの曲だ。
爆風スランプの往年の名曲「無理だ」

♪腕立て~腕立て~
 無理だ ワニの腕立て伏せ
 腕立て~腕立て~
 無理だ ワニの腕立て伏せ
 無理を承知でやってみな!

♪腹筋~腹筋~
 無理だカメの腹筋
 腹筋~腹筋~
 無理だカメの腹筋
 無理を承知でやってみな!

もう20年以上前の曲のはずだ。

なぜ今になって急にこの曲が頭に浮かぶのだ?
ずっと不思議だった。

さっき、謎が解けた。

缶コーヒーのCM。
大泉洋がこの曲のメロディーで歌っているのだ。

うーむ。

人の記憶のスイッチというのは面白い。

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金曜の深夜だが、なかなか寝付けないので、小ネタを書く。

先日、ある女の子から「くのいちの語源って知ってる?」と聞かれた。

女忍者「くのいち」の語源。

もちろん知っている。
「女」という漢字を分解してみればいい。
「く」「ノ」「一」になる。

そう答えた。

すると彼女は「もうひとつの説があるの」と言った。
その説とは「九の一」だという。

男性の身体には9つの穴がある。
目の穴が2つ、鼻の穴が2つ、口が1つ、耳の穴が2つ、股間にあと2つで、合計9つ。
だが、女性にはもう1つ穴がある。
だから「九の一」
なるほど。

へんに納得した。

で、調べてみた。
そしたらもう1つ説があったのだ。
その語源とはこうだ。
「10人中1人を女性にして、忍びであることを残り9人の影に隠す。よって九の一」
なるほど。

どの説にせよ「くのいち」の語源には、どれも妙にエロティックなものを感じるのは僕だけか?

くのいち。

なんだか素敵だ。

くのいちの恋人が欲しいものだ。

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帰宅したらちょうどスポーツニュースの時間だった。
世界柔道の結果を放送していた。

相変わらず、外国人審判が頭の悪い判定を下している。
過去にもオリンピックや世界柔道で何度も見た光景だ。
相変わらず外国人選手たちは、力任せでちっとも優雅じゃない戦い方だ。
足取ったり、腰引いたり、ちゃんと組み合わなかったり。
ポイント取ったら、技の掛け逃げしまくったり。

このままじゃ国内でますます人気なくなるぞ~、柔道よ。

正念場。

こういうのを正念場という。

日本柔道協会関係者の皆さん。
この際、腹くくれば?
空気読んでみれば?

空気を読めば、こんな英断を下しても日本の国民は受け入れると思うよ。

……柔道鎖国。

だって、嘉納治五郎が泣いている気がする。

世界に柔道を広めたいのは分かる。
実際、広まった。
だが、こんな柔道が広まったとして、それでいいの?

嘉納治五郎が泣いている気がする。

返し技なんか、この際なしにしろ。
柔道は技を掛けにいってナンボだろ。

反則とか、
教育的指導とか、
そんなものも、いらん。

日本。
柔道鎖国もやむなしと思う。
世界の競技会から脱退し、日本国内だけで純粋な「柔道」を継承していく道もあるぞ。
その方が僕は柔道の未来は明るいと、真剣に思う。

柔道はそもそも勝ち負けの前に、精神修行だ。
「道」なのだから。
その精神をないがしろにして、勝ち負けだけを重視するスポーツに加工して世界に広めようとしたからこんなことになる。
本来の意味を考えてみればいいのに。
「道」の意味。

綺麗に勝つ美学。
綺麗に負ける美学。
日本人の心に響く柔道には、美学が必要なのだ。
そしてその美学は、本来、武士道がDNAに刻まれた日本人だけが理解できるものなのだ。

なにより、今のままじゃ日本の選手たちが可哀想だもん。

鎖国せい。

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19年ぶりのインディシリーズ最新作。
「インディ・ジョーンズ/クリスタルスカルの魔宮」(2008年夏公開)

はぁ~
考えれば考えるほど、ありえねぇな、このタイトル。

何だ、クリスタルスカルの魔宮って?
水晶のドクロ?
そんなもの劇中に登場させるのかよ?
はぁ~
安すぎる。

タイトルが一緒ってことは、ディズニーシーのアトラクションの設定をそのまま使うんだろう。
なんだっけあの設定?

……と思って東京ディズニーワールドの公式HPで調べてみたら、

「インディ・ジョーンズ博士の助手、パコが企画した"若さの泉"を探しだす魔宮ツアーに参加できます。ところが招かれざる客の侵入に魔宮の守護神クリスタルスカルの怒りが大爆発!」

おい!
そんな映画なのかよ?
安すぎるぞ~!!

助手、パコ?
名前が、パコかよ!

今回の映画にはインディの助手役としてシャイア・ラブーフという若手俳優が出る。
今公開中の「トランスフォーマー」の主役も務める注目株だ。
だが、あの俳優の役名は、パコか!?
インディの助手役を務めるシャイア・ラブーフは、パコか!?

パコ。
パコ。
パコパコ。
パコパコパコ。
パコパコパコパコ。
……
……
……










助手のパコくん


……最悪だ。

もう、げんなり。

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赤い糸 上
メイ
ゴマブックス


この前の日曜日に放送した「読んだ気になるテレビ」
視聴率は、イマイチだった。
残念。
まぁ、もともと昼間にやる番組じゃないなと思っていたので、次回があるならぜひ深夜の時間帯でやってみたい。

で……

番組内で紹介した10冊のベストセラー本。
その中に、僕がどうしても許せない本が1冊がある。
それがこれだ。
ケータイ小説「赤い糸」

会議で僕は最後まで「こんなもの紹介したくない」とゴネた。
ま、結果的にそこは客観性を大事に「ベストセラーを紹介する番組」なんだから紹介することに落ち着いたのだが、心情的には紹介なんかしたくなかった。
そのぐらい、この本は、酷い。
絶対読むな。
読ませるな。
絶対買うな。
買わせるな。
……と思う。

何なんだ、ケータイ小説って。
そもそもこんなもの小説じゃない。
若い女の子が今こぞってケータイ小説を読んでいるらしく、マスコミの取り上げ方の中に「若い世代に活字文化が戻ってきて良かった」みたいなものが見受けられるが、アホかっちゅうねん!
読んでからものを言え。
こんなもの、便所の落書きと変わらない。
読めば分かる。
このどこが活字文化なのだ。
中学生の女の子が酒と煙草とSEXとレイプと自殺と薬物にまみれ、それを開き直って美化する駄文のどこが文化なのだ?

出版社の良識を疑う。
売れればなんでも出せばいい。
儲かればなんでも出せばいい。
そう思っている限り、三流出版社だ。
少なくとも僕はそう思う。
むしろ、売れたらビビれよ。
こんなものがたくさん売れてしまって日本は大丈夫か、とビビれ。

あとがきでこの本を絶賛している沖縄出身のインディーズグループのボーカルとかいう女。
本気で絶賛しているのかよ。
本気なんだとしたら、目も当てられん。

こんなものを、ケータイで書く女。
メイとかいう名前らしいが、もう書くな。
これをケータイで読む若い女。
もう読むな。
こんなもの読んでいたら全員ろくな未来がないぞ。
だったら、小説なんて一切読まない方がまだマシだ。
活字なんか追う必要はない。

はぁ~腹が立った。

この文章、過激すぎるかな。

……と、僕だってビビるのだ。

書くヤツも、読むヤツも、出版するヤツも、ビビれよ。
「これでいいのか?」って思え。
普通の神経があれば「これでいいのか?」って思うだろ。
頼む。

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昨日「DOORS 2007」のナレーションを書いた。

9月23日(日)夜7時から放送。
23時までの4時間スペシャルだ。

3度目となる今年だが、中身が相当面白い。
一昨年、昨年の経験とノウハウの蓄積が、いい形で番組に現れている。
僕はナレーションを付けている最中、ゲラゲラ笑いすぎて涙が出た。

そして、何よりすごいのはナインティナイン岡村隆史の「強運」だ。
昨年は笑いの神が降りる奇跡を見せてくれた岡村さんだが、今年もまた奇跡を見せる。
いったい何が起こるのかは放送を楽しみにしていただくとして……
でも、まぁ、すごい芸人さんだ。
運だな、運を引き寄せる力を持っているのだ。
まさにスターだね。

9月23日の放送だけど、裏番組に21時から「とんでもない強敵」がいる。
それだけが問題だ。
というか大問題。

一昨年の視聴率は21%。
昨年は15%。
果たして今年は?

いい視聴率が取れるといいんだけどなぁ。

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新首相。
どうやら福田康夫氏になりそうな感じだね。
それについて、とくに意見はない。

で、福田さんと言えば……

僕は今の家に引っ越す前、福田さんの隣に住んでいた。
ホントだぞ。

田園都市線駒澤大学駅から徒歩7分ぐらいのところに、福田康夫氏の家はあった(「あった」というのは、今はマンションに建て変わってしまったからだ)
家、といっても、むろん大豪邸だった。
広い庭のある、大きな和風のお屋敷。
先代、福田赳夫元総理大臣の時代から、そこに福田家のお屋敷はあったらしい。
で、僕はその隣のテラスハウスを間借りしていたのだ。
なので、しょっちゅう福田康夫さん家の前を歩いて通った。
煙草を買いに行くとき。
缶コーヒーを買いに行くとき。
駅に行くとき。

福田邸のそばには警官詰め所が建っていた。
常におまわりさんが1人いた。
大臣の自宅前には詰め所が建つのだ。
当時福田氏は小泉内閣の官房長官だったから、詰め所があった。
おかげで周囲の治安はとても良かった。

朝、福田氏が出かけるところをよく見かけた。
毎朝スーツ姿の記者十数人が道のあたりに現れた。
で、自宅から福田氏が出てくると、周りを囲んでいた。
いわゆる囲み取材。
僕はそんな光景を横目に、ジャージ姿でそそくさと煙草を買いに行ったりしていた。

あの福田さんが、新首相かぁ。

まったく、
すべからく、
完全に、
100%、
僕と福田康夫氏は無関係だ。

でも、首相になると聞くと、なんだか感慨深い。
意味もなく、嬉しい。

こういうのを、

「ご近所さんのよしみ」と呼ぶ。

……
……
……
呼ばないな。

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